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#読書感想文

『成瀬は天下を取りにいく』

『成瀬は天下を取りにいく』

2024年の本屋大賞をとった『成瀬は天下を取りにいく』という作品を紹介したいと思います。

作者は大津市在住の宮島未奈さんであり、本作も大津が舞台となっております。

主人公は、何事もものおじしない、我が道を行く「成瀬あかり」です。西武大津店が閉店することを機に、成瀬はある決意をします。おそれは、閉店までの期間、毎日西武大津店に通うという計画でした。
成瀬と幼なじみの「島崎みゆき」は、いつも成瀬に

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『推し、燃ゆ』

『推し、燃ゆ』


あらすじあらすじは以下、こちらのブログを参照しました。

宇佐見りんさんについて
宇佐見りんさんは、1999年5月16日生まれで、現在24歳の若手作家です。
2019年に『かか』で文藝賞を、2020年には同作品で三島由紀夫賞を最年少で受賞しています。
そして、『推し、燃ゆ』では芥川龍之介賞受賞しました。
今日本中の注目を集めている若手作家の一人です。

なんと私よりも年下の作家さんだったなんて…

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『傲慢と善良』第二部

『傲慢と善良』第二部

『傲慢と善良』第一部から勢いのまま、一気読みしてしまいました。

今回は第二部について書いていきます。

概要『傲慢と善良』は、2019年3月5日に朝日新聞出版より出版された小説です。著者は辻村深月さんで、2018年に『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞されるなど、日本を代表する作家さんの一人です。

あらすじ『傲慢と善良』の文庫本についてのあらすじは以下のとおりです。

今回は第二部を読んだので、概

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『傲慢と善良』第一部

『傲慢と善良』第一部


概要
『傲慢と善良』は、2019年3月5日に朝日新聞出版より出版された小説です。
著者は辻村深月さんで、2018年に『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞されるなど、日本を代表とする作家さんの一人です。

あらすじ『傲慢と善良』の文庫本についてのあらすじは以下のとおりです。

私も第一部を読みましたが、これはもはやただの恋愛小説ではなく、20-30代を生きる人の悩みや不安、葛藤に寄り添ってくれる作品の

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『凡人が天才に勝つ方法』

『凡人が天才に勝つ方法』

みなさんは、「ボクらの時代」をご覧になりましたか?

「ボクらの時代」は、言わずと知れた長寿番組で、
さまざまなジャンルで活躍するゲストが集まり、
多彩な話題を取り上げるトーク番組です。

1月14日は、音楽プロデューサーのつんく♂さんと
お笑い芸人の博多華丸・大吉さんが、
仕事やプライベートになどついて語り合う回でした。

毎回見ているわけではないのですが、
博多華丸大吉さんが好きなので、興味本

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『まんがで読破 学問のすすめ』

『まんがで読破 学問のすすめ』

まんがで読破シリーズが
Kindle unlimitedで読み放題になっていたため、
早速気になる作品を読んでみることにしました。

このように純文学、歴史文学に触れようと思ったきっかけは、こちらの記事でも書きましたが、

『20歳の自分に伝えたい知的生活のすすめ』

という本を読んだことがきっかけでした。

そしてまんがで読破シリーズの中でも、
学問のすすめを読もうと思ったきっかけは、

こちら

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『20歳の自分に伝えたい知的生活のすすめ』

『20歳の自分に伝えたい知的生活のすすめ』

この本は、20歳ではない自分にも刺さりまくる言葉が溢れかえっていました。

きっと20歳の自分には理解できなかったであろう内容が多く含まれていて、今このタイミングで出会えたからこそ意味があったのだと信じたいです。

教師でありながら、文学と真剣に向き合ってこなかったことを、終始恥じる結果となりました。

知性のある生活か、知性のない生活か…

わたしは今後、知性のある人生を歩みたいと心から思えるよ

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『小さな幸せ46こ』読みました。

『小さな幸せ46こ』読みました。

よしもとばななさんのエッセイです。

46個のストーリーがあり、どれも読んだあとは、ほっこり幸せな気持ちになれるものばかりでした。

よしもとばななさんのストーリーには、とにかくたくさんの生き物が出てきます。

犬や猫だけでなく、亀や虫などの描写もリアルで、途中は少しゾッとするものもありました。

でも、ばななさんが幼少期やインドネシアでは生き物を身近に感じたとおっしゃっていたように、わたしも今タ

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『島さん』

『島さん』

おもしろいです!!!

コンビニ夜勤歴20年越えの60代のおじいちゃんのお話です。

一見頼りないおじいちゃんのように見えますが、実は背中に大きな秘密を抱えています。

読み進めながら、深まる島さんの謎を解いていく過程がとてもワクワクします。

基本的には1話完結型のストーリーなので、とても読みやすいです。

私は分冊版の10巻まで読みました。
今ならKindle Unlimitedで読み放題です

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『コンビニ人間』

『コンビニ人間』

『コンビニ人間』を読みました。

久しぶりにこのタイプの小説を読みました。

読みやすいですね!!2日で読了。

なんだろう、もうひと展開ありそう…!!

と思った時に終わってしまった喪失感。

そして、誰も救われない感じ、、

登場人物全員を好きになれない感じ、、、

人間の面でも裏でもない感じの描写に、
ちょっと気持ち悪ささえ感じましたが、、

「いるよな、」って思いました。

少しでもいい方

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宙ごはん

宙ごはん

読みました。大号泣です!!✨✨

ドラマ化はもう確定ですね。

久しぶりに家族をテーマとした作品でこんなに涙しました。

なんだろう…
重松清さんの「とんび」を読んだ後に似た感覚でした。

そのぐらい家族の愛が複雑かつ深く、誰の心にも刺さるテーマを持っていました。

町田そのこさんと言えば、「52ヘルツのクジラたち」をご存知の方も多いと思います。

恥ずかしながら私はまだそちらを読んでおらず、初め

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