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雑記集

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雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
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#子育て

Stay or Go

Stay or Go

こどもって、ほんとうに思い通りになりません。うちには、1歳と3歳のこども(♂、♂)がいます。で、上の子の主張が強く、大人は困ってしまうことが多いのです。彼の主張に、叶えてあげられない要求が含まれているからです。いえ、その主張や要求を叶えてあげるのが必ずしも不可能というわけではないのですが、叶えてあげづらいものが多いのです。叶えてあげてしまうと、取り返しのつかないことになるものだったり、あるいは、復

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生き写し

生き写し

結婚して妻と住んでいます。子も二人います。

私たちの住んでいるところから徒歩5分未満程度のところに、私の実家があります。そこに、私の両親が住んでいます。

近いので、私たち家族と私の両親は頻繁に会う機会があります。私たち夫婦の子どもの世話のことでも、頻繁に力を借りています。ありがたいことです。

私は、父の子です。ですから、いろんなことを写し取ったのでしょう。私の仕草や言葉づかい、態

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喃語の爆発

喃語の爆発

先日、下の息子が1歳になりました。昨年の1月2日に生まれた子でした。彼が生まれて、まだ1年くらいだというのが不思議でなりません。もうずっと彼のいる生活を続けてきているような気がしています。でも、まだ1年なのです。自分の端末のストレージメモリ一杯の写真をつらつらと眺めていると、確かに1年以上前の写真には、下の息子はまだ写っていません。私の気のせいではなく、まだせいぜい1年なのです。

1歳になっ

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跳ねっ返りの子

跳ねっ返りの子

生まれたまちに、ずっといます。子どものころからいたまちで、いま、ぼくは結婚して子どもを育ててもいます。そんな未来がくるなんて、みじんも思ったことなかったです。

もっと、どっか行っちゃうのかと思っていました。でも、ぼくにとって大事だったのは、どこへ行くのかではなく、何をするのかだったのかもしれません。それがこのまちでもできることならば、特別どこかへ行く必要はない。そういうことなのかもしれません

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ものさしの目

ものさしの目

うちには0歳7か月の赤ちゃんがいます。赤ちゃんというにはからだの大きい子です。ほやほやとした赤ちゃんらしさはもう通り過ぎて、この頃では好奇心と探求の冒険家然としてきました。

まあ~~モノを落とすのが好きで(好きと本人から聞いたわけではありませんが)、つくえのうえに、私が置いた乾いたふきんを見つけると、手で払い落とします。それを私は拾います。ふたたびつくえの上にのせると、また払いのけるように落

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乗り鉄あそび

乗り鉄あそび

昨日は「乗り鉄」になって遊びました。(「電車に乗ることそのものを楽しむ鉄道好き」、それをわたしは「乗り鉄」と呼んでいます)妻が朝から外出したので、わたしは息子(3)と息子(6か月)と出かけることにしたのです。

雨でしたが、雨のときにも「乗り鉄あそび」はいいですよ。電車内か駅のホームで過ごす時間がほとんどですから、雨でもたのしく過ごせませす。

なんとなく最終的にこんなルートで帰って来られたら

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親の習いごと

親の習いごと

家のテーブルに月謝袋があった。封筒の姿をしたその月謝袋には、わたしの名前が書いてあった。そして、4月、5月の欄に金額があり、領収者の朱印がその上に重ねて押してあった。6月の欄には金額のみが書いてあって、領収者印はなかった。未払いなのだろう。

ところでこれは、なんの月謝袋だろう。家族のものだろうか。でも、わたしの名前が書いてあるから、わたしのなんだろう。でも、わたしは習いごとをしていない。いや、

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人はなぜ笑うか

人はなぜ笑うか

久しぶりに会う人が僕の子どもを見て、大きくなったねなどと言う。僕は毎日見ているので、あまり実感がない。あぁ、そうかもしれませんねなどと生返事をすることもある。

2人の息子がいるが、下の子はまだ生後3ヶ月未満で、寝返りすら打てない。天井をみつめることだけが、起きているあいだの活動のほとんどだ。そんなことを本人に言ったら否定されるかもしれないが、今のところそれを伝えたこともなければ否定されたこと

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あゆみ 〜生績通知票〜

あゆみ 〜生績通知票〜

45歳ってどんなだろう。どんなからだの感覚なんだろう。今年33歳になる僕の、およそ12年後だ。

同い年の人たちの平均的なからだと、じぶんのからだはどれくらい差異があるのだろう。瞬時にその平均モデルのからだになったとしら、どんな感じだろうか。重いのか、軽いのか。快適なのか、不気味なのか。

僕には僕のからだのつかいかたの癖がきっとある。固有の生活習慣がある。いや、それはごく平均的なものかも

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名前も知らない親子です

名前も知らない親子です

いないものに話しかける。たとえこの世にいないとしても、話しかけられた瞬間、その者は存在することになる。いや、だれかが話しかけようとする意思を抱いた時点に、だろうか。

あたらしく出あう者に、かつて出あった者を重ねる。かつて出あったその者を知っているからこそ、あたらしく出あう別の者の中に、かつてのその者を見いだすことができる。

僕の息子は2歳だ。この5月で3歳になる。目をぎゅっとつぶって、

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