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中学校のクレーム対応について考える~先生って大変だなと痛感した話

こんばんは、OgAzです。連休明けの長い長い一週間でした。何とか乗り切ったあとのビールは美味いですね?

週明けから中1の長男は中間テスト。直前なので部活も休みになり、いつもより早く帰ってきたのですが、本日ちょっとした事件がありました。事件?いや、私的には全然事件ではなかったのだけど、なんか話が大きくなったなと驚いた出来事でした。なんかぐったりです。お店だけでなく学校も口コミで良し悪しが決まってしまう昨今、学校現場も保護者というクレーマーへの対応に苦心しているんだなと、先生方の心労を心配せずにはいられませんでした。

そこで今回は、そんなちょっとした長男の事件とともに、学校の先生って本当に大変だよねということを書いてみたいと思います。

【起】事件、発覚

15時半ごろに帰宅した長男が、「はい」と背中を向けてきたので何事かと思いました。見やると、長男の白い体育着の右上に、紫の点が。ペンで付けられたらしき小さな点でした。

「なに?どうしたの」
「いや今日学校でさ、後ろの方で友達がふざけてペンを投げたのが当たってさ」

あ、そう。私的にはそれで終了の話だったのですが、息子が続けて言うことには、「今日このことで、先生が電話かけるって」

電話?え、なんの?何を電話で話すことがあった、今のくだりで?

「体育着を汚してしまったから、電話するんだって。伝えたからね、じゃ」

長男はそれだけ言い残すと、さっさと部屋に退散していきました。いや、何の電話を掛けることがあった、今の話で。男子中学生なんて、ふざけてペン投げるなんて普通じゃんとか思ってしまう私の感覚は、もはやマヒしているのでしょうか。

そんな疑問を抱きつつ、今月は仕事を入れすぎてとても忙しかったなか、今日無事に最後の納品を終えて、開放感に満たされていた私だったので。

なんだか仕事とは全然違うことをしたいと、本業が終わってから一人でプラバン遊び。学校から帰ってきた子どもたちに、真顔で「何やってるの?バカじゃないの?」と言われましたが何か。

スタイリッシュぽんた率いるタヌキジャー

【承】電話来たる

プラバン遊びに夢中になりつつ、そろそろお風呂に入ろうかな~と思い始めていた17時ごろ、家の電話が鳴りました。ああそういえば中学校からかかってくるんだったなと思い、ハイハイと電話に出たところ、長男の担任の先生が重々しく名乗り、重々しく「長男くんから聞いているかと思いますが、実は・・・」と今日あったらしき出来事について切り出しました。え、そんな深刻な話なんてあったっけ。Tシャツ汚された話だよね。

どうやら、長男も仲良くしている友達がほかの友達とふざけてペンを投げたところ、偶然にも長男の背中に当たり、体育着を汚してしまったとのこと。うん、聞いていたとおりだね。先生いわく、投げた本人が「水性ペンだから大丈夫」と言ったのだけど、そういう問題じゃないと叱ったとのことでした。うん、まあそれは・・・そうだね。中学生、アホだなあ。

ペンを投げた友達には先生がビシッと注意をし、その子は長男に対して謝罪の言葉を述べ、それに対して長男も「わかった」ということで話は着きました、とのことでした。はい、そうですか。わかりました。・・・それでよくない?報告必要?

大切な体育着を汚してしまったので、本当に、申し訳ありませんでした・・・!」

え。そんな話?まあペンを投げることは良くないことだしね、水性云々は関係ないとしても、本人たちが納得して終わったならもうよくない?だって点だぜ、点。ちょっと見てみ、重々しく謝罪されるようなレベルではないの。

よく目を凝らして探してください
ここです。こ・こ!

我が子は、ワイシャツにアクリル絵の具をべったり付けて帰ってくる子です。こんなつまみ洗いで簡単に落ちるような点、全然大したことないのですが。この話で最も大事なのは、本人同士がきちんと納得して謝罪をして受け入れているかということであって、もう解決した話ですし大丈夫ですよと先生にはお伝えしました。先生って・・・大変だな・・・

【転】謝罪来たる

あー疲れた、そろそろお風呂入るかなと思ってプラバン遊びを片付け始めたとき、再び鳴る家電。もうなんなのよと思いながら出たところ、再び担任の先生でした。今度は何でしょうかね!?

先生いわく、先ほど加害者(!)のお宅に電話をしたところ、「ぜひ直接謝罪して、汚した体育着を新しく買ってお返しします」と言っていて、連絡先を教えていいですかと。いや、だからさ。点だぜ、点!!もうよくない、この話!!

紫の点!!

大げさすぎんだろよ!!と心の中でツッコみつつ、それを先生に言うのも筋違いなので。「謝罪はもちろん受け入れますが、全然大した汚れではないので買っていただく必要はありません。連絡先は教えてもらって大丈夫です」とお伝えしました。先生って・・・先生って、大変だな・・・

5分後、再び鳴る家電。もういいよとは思いつつ、相手が分かっているのですぐに出ました。名乗ると同時に、まあ予想通りですが、平謝り。されますよね。いや、だからさ・・・そんな大げさな話ではないはずなのよ。子どもたち同士で決着がついたなら終わりのはずなのよ。確かに体育着が汚れるのは良くないことだけどさ。

相手のお友達は長男が小学校時代から「親友」と呼ぶほど親しい子なので、こんなことでこじれるのも良くないのです。「学校で直接謝罪してもらったということですし、大した汚れでもないので、今回の件はこれで終わりで大丈夫です」とお伝えし、何度も何度も謝られる中、電話を切りました。どっと・・・疲れが・・・

【結】「めんどくさいわ!」

電話を終えてから長男に報告。

私「なんかすごい大げさな話になってたけど、友達とそんなに揉めたの」
兄「別に?一方的に向こうが不機嫌にはなってたけど、それだけ」
私「特に問題はないのね?」
兄「問題あるような話だと思う?
私「だってすごい大げさだったから」
兄「先生が勝手に大事にしただけだし」
私「それな」

本当に何だったんでしょうか。体育着の点だけでここまで大事になる話ってそんなにないと思うのですよ。お風呂から出て、ウタマロ石鹸でつまみ洗いしたら一瞬で落ちました。こんなんで弁償だ何だって騒ぐって何なの・・・?

商品やサービスを売るお店と学校は全く違うものなのですが、世の中口コミの時代で、学校も世間体をやたら気にしなければいけなくなりました。モンスターペアレントなんて言葉があるくらい、保護者の中にも問題ある人がいるということで、学校側も対応に苦慮している現実が見え隠れしているように感じました。大げさすぎるけど、そのくらいやってますよってポーズが大切ということなのかもね。先生方には本当に頭が下がる思いがしました。

中学校だけでなく、小学校も同じような感じでたまに丁寧な電話が来ます。今の時代、やることが多すぎて手が回らないと言われている先生に、「そんなことでわざわざ!?」と思うようなことで電話をかけていただくことが本当に申し訳ないなと感じます。働き方改革とか言うなら、先生方の激務とか無駄なクレーム対応を何とかしてあげてほしいと強く強く思った出来事でした。

結び

たかが体育着に着いたペンの点で、夕方のささやかなひと時が事件と化した金曜日でありました。先生って・・・本当に本当に大変だな。長男の担任の先生は、教師になって3年目とかの若くてかわいらしい女の先生です。熱意がすごく「この40人が同じクラスになれたことが奇跡」とか言っていて、若いなあと思わなくもないですが、とてもいい先生です。私は好き。だからこそ、こんなことで学校側から責められるようなことがないようにと、切に切に願っています。

人手不足の波は学校教育の現場にこそ深刻で、だからこそみんなで支え合っていかなければいけない大きな課題だと思います。私も含め、保護者は「お客さん」然としているのでなく、もっと主体的に協力する姿勢を見せていかないといけないと感じました。それでは皆様、よい週末を。長男は週明けから中間テストだ頑張れ!

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