見出し画像

戦争と病気(1)

 皆さんの中には、最近調子がイマイチだから、病院に行ったら突然病気の診断をされて、落ち込みました!というようなこともあるかと思うのですが、実は、これは突然身体に現れたわけではありませんよね。

 発病したその病気(例えば癌とか、腫瘍とか、糖尿病とか)の状態だけを見るのか、それともその病気に至るまでの発病過程(サンプラープティ)を見るのかでは、その病気に対する考え方や治療方法が変わってくるかと思います。
 現代科学だと、対症状的な治療が中心なので基本は今、目の前に現れた病気の症状だけを見ますが、アーユルヴェーダはサンプラープティを見ます。つまり、その発病過程の流れの原点に遡ります。つまり、病気の原因(主に食事や生活習慣、環境など)まで遡ってその病気を3つの時間軸で調査し、調査結果から最善の治療を選択します。

 過去ー現在ー未来 

現在は、永遠の時の流れの断片に過ぎず、アーユルヴェーダは な科学なので、現在の事柄に対してもこの3つの時間軸で考えます。

 この3つの時間軸で調査し、そこから最善策を考え出すのです。

過去→ これまでの発病過程、原因、今まで行ってきた食事、生活習慣、メンタルなど。これまでの人生

現在→ 今出ている症状、痛みなど

未来→ これからどのように治療して、どの健康状態まで持っていくかという目標やその人の希望する状態。再発予防や健康維持。寿命を伸ばすこと。できれば、その人の幸福やモークシャまでも考える。

 ここで、全く話が変わるのですが、この最近世界で起きている騒動、色々な意見が交わされておりますが、 例えば、『戦争も人類の歴史の中の病気みたいなもの』で、やはり、先ほど説明したように、戦争という病気は、今現在起こっている攻撃や被害のような症状だけを見ても解決というか治療にはなりません。
 今、発症している症状だけ見ても、アーユルヴェーダ的には病気の根本治療にはならないのと一緒です。 どこどこの組織が、どこを攻撃した〜 何千人の死者が出ました〜 こういう事態(症状)になるまでには、発病の過程(サンプラープティ)があるのです。
 現在は、永遠の時の流れの断片に過ぎないのですから。

 本当に、戦争という病を根本解決したいのか?本当に平和を望むのか? 痛しい苦しい病気の痛みを取るだけでいいのか?それともその痛みを発している根っこから癒したいのか?
 例えば、ウクライナーロシア戦争は、最初はロシアがウクライナを先に攻撃した!というニュースから始まり善悪二元論的な報道だらけでしたが、これは発病と同じです。発病に至るまでには、2004年にあったオレンジ革命を詳しく調べて理解する必要があります。そこから調査しないと、本当の治療(和平)と完治(平和)は訪れないでしょう。
 今回のハマスーイスラエル紛争も、ハマスが先にイスラエルを奇襲攻撃した!というニュースで始まってますが、これも同じく発病と同じでまるで『病院に行ったら突然医者から癌を診断された!』と言っているようなものです。 ここに至るまでには第2次世界大戦後1947年の英国三枚舌外交から発したパレスチナへのシオニスト運動開始の過去まで遡りそこから修正していかないと、和平と平和は訪れないでしょう。

 この人類の歴史に起こる大病(=戦争)は、人類の無知からくるものです。 なんとなく知ってたけど、自分には関係ないと思って、気づかないふりをしていたとかですね。 何もできなくてもいいから、せめて、調べて理解する努力はしましょう。

 一人一人の意識の集大成が、世の中に鏡となって現れると思います。


 何百年もしくは1000年近くも先祖代々住んでいた家や土地を、武器で脅されて「虐殺」されて追い出された人たちが集まった場所がガザ地区です。果たして、この人たちを悪魔と我々は言えるのでしょうか?

 アーユルヴェーダでは、病の一番の原因は、無知(=知性の乱用=プラーギャーアパーラダ) と記されています。 暴飲暴食、生活の乱れ、ストレス、自分の身体の声や悲鳴を無視してきた無知で愚かな自分が生み出した結果が、発病なのです。

 癌からの攻撃を、放射線や抗がん剤や手術で治療するのか、それとも癌までの発病までの道のりを原点まで辿って、何がいけなかったのかを調査してそこから改めて治していくのか?
 これは今起こっている紛争を、武力行使で鎮圧するのか、話し合いで根本から解決するのかに似ていますね。

〜戦争と病気〜


 アーユルヴェーダ的に色々世の中を考察して深く考えてしまう今日この頃の私です。 皆さん、本日も残り1日元気にお過ごしくださいね!続きは、こちら。


関連記事

戦争と病気(2)


∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 

【本格的アーユルヴェーダオンライン講座】第7期グループ受講生募集中。

募集期間:2023年11月10日まで
開講予定日:2023年11月15日スタート
受講期間: 18ヶ月

気になる方は、無料説明会を随時行っておりますのでお気軽にご連絡ください。

無料説明会へのお申し込み
https://pro.form-mailer.jp/lp/caff02ed206137

ホームページ
https://www.dr-caoru-osanai-md-ayurveda.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?