アーユルヴェーダ保健室

インドのグジャラートアーユルヴェーダ大学でアーユルヴェーダの学士号BAMS取得。インド…

アーユルヴェーダ保健室

インドのグジャラートアーユルヴェーダ大学でアーユルヴェーダの学士号BAMS取得。インドアッサム州のグワハティアーユルヴェーダ大学でMD(Ayurveda)取得。【本格的アーユルヴェーダオンライン講座】を行ってます。

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  • アーユルヴェーダQ&A

    新年企画アーユルヴェーダ保健室大開放で皆様から寄せられたアーユルヴェーダの質問とその返事を集めました。

  • 日常生活ワンポイントアドバイス動画

    アーユルヴェーダMDが日常生活におけるワンポイントアドバイスを動画でお届けします。

  • 【アーユルヴェーダ保健室】動画レッスン

    アーユルヴェーダMDによるアーユルヴェーダの動画レッスン。

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【本格的アーユルヴェーダオンライン講座】第7期グループレッスン生募集予定のお知らせ

こんにちは! 現在、第7期生グループ講座の新規受講生を現在募集しております。 募集期間は2023年11月10日まで。 講座の開始は、11月15日となっております。  どんな方にこの講座を受講していただきたいのかを今回は少し話させていただけたらと思います。 「様々なところでアーユルヴェーダを学んだけれど、頭でっかちになるばかりでアーユルヴェーダの心髄を理解していないのではないのか?」と感じる方に、是非、講座の説明会にお越しいただきたいです。 「アーユルヴェーダを知れば知

    • 魂のインプレッション

       前回は、「魂に良いインプレッション(サンスカーラ)を残すような人生を!」ということでメッセージを発信しましたが、それと関連して本日も一つ。  アーユルヴェーダでは、人という存在には3つの層「身体ー心ー魂」があると考えます。 ホリスティックに考えるというのは、一つの意味として、その人をこの3つの層「身体ー心ー魂」のレベルで理解して考えることを意味します。  そして、身体よりも、心の影響の方が強力で、心よりも魂の影響の方が強力です。 つまり、「肉体的身体で行うこと」と、「心

      • 全てを忘れた後、それでも覚えていること。

        こんにちは!アーユルヴェーダMDのおさないです。 『 The important things are what we remember after we have forgotten everything else.』 (全てを忘れた後、それでも覚えていることが重要なことである。)  アーユルヴェーダの学びについて、同じことが言えるかと思います。 特に現在進行形の受講生や卒業生に伝えたいメッセージです。 18ヶ月かけて本格的にアーユルヴェーダを学ぶということは、情報量

        • 戦争と病気(2)

          前回の投稿は、かなりの反響を頂きました。  やはり、ここ最近皆さんが気にかけ、そして心を痛めていたトピックだったようで、「自分なりに色々歴史など調べていました。」という方もいらっしゃいました。  前回の投稿は、アーユルヴェーダにおいては、風邪も便秘も下痢も、そして癌も多くの病気は突発的に発生するものではないように、人類の歴史の大病のような戦争も、決して突発的に起こるわけではない、というような配信でした。  「突発性難聴」とかありますが、アーユルヴェーダ的な理解では、突発

        【本格的アーユルヴェーダオンライン講座】第7期グループレッスン生募集予定のお知らせ

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          戦争と病気(1)

           皆さんの中には、最近調子がイマイチだから、病院に行ったら突然病気の診断をされて、落ち込みました!というようなこともあるかと思うのですが、実は、これは突然身体に現れたわけではありませんよね。  発病したその病気(例えば癌とか、腫瘍とか、糖尿病とか)の状態だけを見るのか、それともその病気に至るまでの発病過程(サンプラープティ)を見るのかでは、その病気に対する考え方や治療方法が変わってくるかと思います。  現代科学だと、対症状的な治療が中心なので基本は今、目の前に現れた病気の

          外科手術の起源

           前回の投稿で、アーユルヴェーダに外科の分野があるということの続きで、少し解説したいと思います。  アーユルヴェーダは薬草を使ったり、オイルマッサージが主な治療法の伝統医学というイメージが強いと思いますが、アーユルヴェーダの古代インドの聖者スシュルタは、現代医学(外科)の元祖として知られています。  聖者スシュルタの時代は紀元前2世紀頃ですが、その時すでにインド人は現代とあまり変わらない高度な外科手術を行なっていたという記録が歴史上残っております。  『スシュルタサンヒタ

          アーユルヴェーダQ&A(40)

          お正月企画の質問コーナーです。 ✨本日の質問   ↓↓↓↓↓  急な事故で手術しないといけない時以外は、アーユルヴェーダ療法で改善していくという理解で合ってますか?例えば、皮膚疾患の患者に処方される食事指導は、通常元気な時はそこまで気にしなくて大丈夫でしょうか? 👉 お返事   ↓↓↓↓↓  現代医学で行われている外科治療ですが、アーユルヴェーダの聖者スシュルタが元祖と言われており、これは歴史的事実になりますので、手術も一種のアーユルヴェーダと言えます。  実際、現在もイ

          アーユルヴェーダQ&A(40)

          アーマは万病の原因と言われる理由(2)

           前回は、「アーマがどのように病を引き起こすか」について見ましたね。 アーマは、消化力低下による消化不良が原因ということでした。 消化不良が起きて、未消化の「食べ物」がアーマになります。  ここでいう「食べ物」は、アーユルヴェーダでは(サンスクリット語で) アーハーラ と言います。 アーハーラは、「アーハラナ」という動詞を語源とした言葉で、「アーハラナ」は何かを「受け取る」という意味の動詞です。  ですから、一般的には「食べ物」と訳される「アーハーラ」は、語源的な意味とし

          アーマは万病の原因と言われる理由(2)

          アーマは万病の原因と言われる理由(1)

           先日の断食の投稿に続き、本日は「アーマがどのように病を引き起こすか」について見ていきたいと思います。  まずは、アーマはなぜ発生するのかと言う質問ですが、消化力低下による消化不良です。消化不良が起きて、未消化の食べ物がアーマと言われているものです。 アーマは冷性でベタベタ、ネトネトしているので、スロータスというチャンネルを詰まらせます。 スロータスは、身体の内臓器官などが機能したり、身体内の物質が移動したり、代謝が行われる場所なので、スロータスが詰まると、身体機能が徐々に

          アーマは万病の原因と言われる理由(1)

          アーユルヴェーダQ&A(39)

          お正月企画からの質問コーナー ✨本日の質問   ↓↓↓↓↓  冬が1年で一番体力がよい季節というのは、身体の中にアグニをキープしようとする働きがあるからでしょうか?また、冬は寒さで、マインドも重たく鈍くなって、カパが上がり、動く気にならないという人たちが結構いるような気がします。 👉 お返事   ↓↓↓↓↓  寒い季節は、月の影響を受けます。 暑い季節は太陽の影響を受けます。 太陽は人間から体力を奪います。大地から冷性の質(水分)を奪います。 月は冷性ですし、夜が長くなり

          アーユルヴェーダQ&A(39)

          アーユルヴェーダQ&A(38)

           今年のお正月企画からの質問。 もうすぐ、次のお正月が来てしまいそう〜(笑  なので、連弾でお正月企画の質問回答していきます。 ✨本日の質問   ↓↓↓↓↓  母乳の出の良し悪しは何が影響するのでしょうか? 👉 お返事   ↓↓↓↓↓  アーユルヴェーダの中では、母乳は血液の中の血漿成分の副産物(ウパダートゥ)と考えられています。そして血液の成分は、食事が原料となっています。なので、母乳が作られる作られないは、何を食べているかが多く関与しています。血液の血漿成分が増える

          アーユルヴェーダQ&A(38)

          断食でアーマをぶっ飛ばす!

           前回は、断食がよりアーマを燃やすように心がける3つのポイントをお伝えしました。  前回お伝えしたように、アーユルヴェーダの断食の目的は「アーマを消化する」です。 さらに付け加えると、断食でアグニを高め、そのアグニでアーマを消化します。  では、アグニにアーマを消化してもらうには、どうすれば良いか? アグニはそのままではアーマを消化しません。 特別な状況でアーマを消化します。 アグニの通常の働きは、日々食べて胃に入ってくる食べ物を消化することですが、 食べ物が入ってこな

          断食でアーマをぶっ飛ばす!

          断食の効果が薄い時のチェックポイント

           日頃のアーユルヴェーダ相談の中で、お客様の一人が「断食をしても、消化や代謝が促進されて身体の軽い感覚など、こういうアーユルヴェーダが言う断食の効能みたいなのが、一切感じられない」という方がいらっしゃいました。  そこで、彼女の断食方法を聞くと、 1)夕飯は夕方7時に食べ終わり、それ以降翌日お昼の12時までは一切食べない。 2)断食中は水(白湯ではなく常温)は飲んでいる。 こういった感じの断食をしていました。  断食というと、とにかく何も食べない飲まないが断食と思わ

          断食の効果が薄い時のチェックポイント

          究極の3つの治療

            秋になり季節の変わり目で体調を崩す方もいるのではないでしょうか?  アーユルヴェーダの聖者チャラカによると究極の3つの治療とは!? 1)パンチャカルマによる浄化治療 2)鎮静治療 3)原因の回避 になります。 1)の浄化治療は、進行した重い病気に処方されます。 2)の鎮静治療は、普段時々体調を壊して風邪を引いたり、熱を出したり、消化不良になったり、ちょっとした皮膚の疾患など軽い病気に処方され、この鎮静治療は全部で7つ。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 消化力と体の火の

          昆虫食の続き(3)

          前回に続いて、昆虫食に関連して、またまたアーユルヴェーダ雑談。  動物の肉の心身への影響を考える際に、アーユルヴェーダ的に見るポイント: 1)その動物の主食は何か?  例えば肉食動物の肉がアーユルヴェーダで食べるのに勧められることはないです。 基本は、草食動物であること。動物の死骸のシクや糞尿を見境なく食べる雑食動物の肉は、食用としては適さないです。 食べるものが、私たちの血となり肉となるので、動物の場合も同じです。死骸の肉や糞尿で作られた動物の身体の肉は人間が口にする

          昆虫食(ガラヴィシャ)の続き(2)

            前回の昆虫食の投稿後、昆虫食に対する感想や、質問が届いております。 前回の配信の続きとして、届いた質問に対するコメントともに本日も雑談させていただきます。  一番多かった質問は、 「日本は昔は地方によってはイナゴを食べたり、今も蜂の子が地方食の地域もあるけど、これもガラヴィシャなのか?」  全ての虫がガラヴィシャというわけではないです。 イナゴ(バッタ)は例外かと思います。  私なりの理由ですが、数千年の歴史がある三大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)のそれぞ

          昆虫食(ガラヴィシャ)の続き(2)