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昆虫食の続き(3)

前回に続いて、昆虫食に関連して、またまたアーユルヴェーダ雑談。

 動物の肉の心身への影響を考える際に、アーユルヴェーダ的に見るポイント:

1)その動物の主食は何か?

 例えば肉食動物の肉がアーユルヴェーダで食べるのに勧められることはないです。 基本は、草食動物であること。動物の死骸のシクや糞尿を見境なく食べる雑食動物の肉は、食用としては適さないです。 食べるものが、私たちの血となり肉となるので、動物の場合も同じです。死骸の肉や糞尿で作られた動物の身体の肉は人間が口にするのに一般には適さないと考えます。

2)質的に重い?軽い?

 アーユルヴェーダにおいて健康的な食事とは、アグニ(消化力)に負担のない食事なので、消化に重い食事はあまり健康的とは言えません。(場合によっては重い食事が適切な場合もありますが)

A) 大きな体の動物。動きがゆっくりな動物。
→ このような動物の肉は、消化に重い傾向があります。例えば、牛や豚。

B)その動物の住んでいる場所は?
 乾燥している場所が適する動物は肉が軽い傾向にあります。例えば、鶏、ヤギ、羊、鹿など。 湿気の土地に住む動物は、肉が重い傾向にあります。例えば、水牛、牛、豚、イノシシなど。

3)その動物の性格的な側面も見る。

 なるべく好ましい性格の動物がいいですね。凶暴性(ラジャス的)であるとか、怠け者であるとか暗い場所を住処としているようなタマス的な性質を有する動物よりも、 早寝早起きで、活動的で、家族や集団性があり、温厚な動物の肉の方が、食するのに適しています。
 鶏肉はアーユルヴェーダでよく扱われる肉ですが、鶏は早起き早寝、活動的で、雄は自分の家族を守り面倒見がいい習性があります。雑食と言われていますが、基本は穀物類を好んで食べます。体も小さいので肉の質が軽いです。

 さて、昆虫食の話に戻りますと、 イナゴ(バッタ)の主食は、稲。 コオロギは、雑食で草、小動物や昆虫の死骸を食べます。

 このように考察すると、どの肉類、魚類、そして昆虫が健康的か自然と見えてくるかと思います。


これまでの昆虫食に関する投稿

昆虫食はガラヴィシャである。
昆虫食(ガラヴィシャ)の続き。(2)


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