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戦争と病気(2)

前回の投稿は、かなりの反響を頂きました。

 やはり、ここ最近皆さんが気にかけ、そして心を痛めていたトピックだったようで、「自分なりに色々歴史など調べていました。」という方もいらっしゃいました。

 前回の投稿は、アーユルヴェーダにおいては、風邪も便秘も下痢も、そして癌も多くの病気は突発的に発生するものではないように、人類の歴史の大病のような戦争も、決して突発的に起こるわけではない、というような配信でした。

 「突発性難聴」とかありますが、アーユルヴェーダ的な理解では、突発性と言われるようなものであっても、必ずそこには長期にわたる何かしらの原因が潜んでいます。

 物事には、必ず『因果関係=カーラナ(原因)とカーリャ(結果)』があり、そこを理解できないとベストな解決策は見えてこないというのは戦争も病も一緒ということ。
 アーユルヴェーダ的な考察は世の中の観察に応用できるので、アーユルヴェーダを学ぶとアーユルヴェーダが理解できるだけではなく、世の中で起こる現象を理解する助けになります。

 『小宇宙と大宇宙』(ローカ プルシャ サンミャター)という考え方がアーユルヴェーダにはあり、これは、「人の中で起きていることは、そのまま人の外でも同じ現象が見られる」ということです。

 ですから、人の健康を扱うアーユルヴェーダを学び人の身体の中で何が起こっているのかが理解できると、その知識は外の世界を理解するのに役立ちます。
 また、その逆で、古代のアーユルヴェーダの聖者は外の世界である自然を観察し、内の世界(人の中)を理解するのに自然からヒントを得ていました。

 身体の声を聞き逃さず、常にその声に応えてあげること。 例えば、「最近、疲れ気味で休養必要だなぁ」という身体の声に対して、「まだまだ無理できる」「もっと頑張れる」とせずに、思い切って2−3日休養しに出かけるとか。 この積み重ねが、未来の大病を予防することになる。
 同じように、家庭やコミュニティや社会、国、地域、世界の出来事は、それに振り回されたり不安を煽られるのは絶対に避けなければいけませんが、自分の中でそれぞれの出来事を理解し、考え、分からないことは調べ、そしてそれに対して自分なりの考えや意見をしっかり持ち、必要があればその都度きちんと向き合うことは、未来の大きな喧嘩や事件や紛争の予防になります。

 身体は足先から頭までボディースーツのように繋がっているので、例えば、かかとの不調が、膝の痛みにつながり、そこから腰痛が発生し、肩の痛み、そして頭痛にまで繋がることもあります。 肩こりから、首のこりや顔面の痛みや顔面麻痺に繋がることもある。
 身体の2つの離れた場所が、実は繋がりがあるように 世界も同じです。 日本から遠く離れた地域で全く自分には関係ないような出来事が、巡り巡って日本にいる自分にも影響を及ぼすことがあるかもしれないのです。

 ローカ(世界)を理解し、プルシャ(人、自分)を理解する。 プルシャ(自分)を理解し、ローカ(世界)を理解する。

 『アーユルヴェーダを学ぶと、人生観や生き方が変化する』というような声が受講生からよく聞こえてきますが、 これは、『ローカ プルシャ サンミャター』はただ単にアーユルヴェーダのいち思想ではなく、まさに宇宙の真理 だからだと思います。

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