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アーマは万病の原因と言われる理由(2)

 前回は、「アーマがどのように病を引き起こすか」について見ましたね。 アーマは、消化力低下による消化不良が原因ということでした。 消化不良が起きて、未消化の「食べ物」がアーマになります。

 ここでいう「食べ物」は、アーユルヴェーダでは(サンスクリット語で) アーハーラ と言います。 アーハーラは、「アーハラナ」という動詞を語源とした言葉で、「アーハラナ」は何かを「受け取る」という意味の動詞です。
 ですから、一般的には「食べ物」と訳される「アーハーラ」は、語源的な意味としては「我々が外から受け取る様々なもの」全てと考えることができます。
 つまり、身体の外から食べ物を受け取るだけではなく、例えば、目から視覚情報、耳からは聴覚情報、皮膚に塗るオイルやクリームであったり、鼻から吸い込む空気であったり、感情的な刺激、信仰、思想なども一種のアーハーラということなのです。
 アーハーラの消化不良が、アーマということなので、

『アーマ(未消化物)は胃腸だけでなく、五感や心や思想や感情レベルでも発生しうる』


ということになります。
 例えば、怒りが上手く処理できずに、心にできたアーマは、憎しみや鬱という状態になりますし、クリームやオイルを肌に塗り過ぎて、肌のアグニがそれを消化できずに皮膚にできものができたり、ネガティブな発言を聞き過ぎて耳や心が消化できずに、聴覚のアーマから耳鳴りや難聴になったりなど。
 心身の各レベルのそれぞれの場所にあるアグニの力を超えるものを外から受け取ってしまうと、それはアーマになってしまうのです。

 前回、話したようにアーマの浄化のためには、強いアグニ(身体の火、消化の火)が必要です。 身体内には13個のアグニがあるとされ、胃腸器官にある食べ物を消化するアグニは、他のアグニ全てをコントロールしていますので、この消化器官のアグニを高めることで、身体全体の残り12個のアグニも高まります。
 だから断食をしたり、食生活を見直し消化を高めるような食事やスパイスを取ったりなどして、消化のアグニを高めることで、身体全体のアグニも高まり、消化器官のアーマだけではなく、感覚器官や心やその他のレベルのアーマも徐々に消化されていきます。

 こういう理由から、伝統医学では「消化力(アグニ)」は健康維持や病の予防や治療において、とても重要視されています。

 食欲の秋と言われる季節になりましたが、消化力(アグニ)を落とさないように気をつけてくださいね!


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