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文香ヒロ / AYAKA HIRO
2021年7月30日 08:52
いつも推せは担っております 死霊を添付しましたので、ご詐取うください 子宮、ご変身のほどよろしくお願いしますお元気ですか、私は現金ですこちらは毎日、織田や仮名日々を送っていますあなたが孵ってくるまで、楽しみに舞っていますSpaceEnterBack SpaceBack Space六時のニュースです政治家の父称事が話題になっています昨夜、男に合歓された少女がビルの
2021年7月29日 08:22
真冬のマダラ釣りには醍醐味があるまだ夜が明けぬ太平洋でたゆたう星々を眺める時間端末の電波はいつしか途切れ今人は大海の客人と化す次第に薄れゆく星々に釣果を祈り日々の愚行を懺悔する真冬のマダラ釣りには醍醐味がある錆れたスクリュー音甲板に打ちつける波音電脳を排した時間夜明け前には竿を揺らし小便の音を波に混ぜる陽が昇れば鴎たちとアンサンブルがはじまる真冬のマダラ釣りには醍
2021年7月4日 18:40
「搾取されるな」チョーク六文字分担任が摩耗する最後の教室青漆の黒板三年の思い出に浸りながらロマンチックがしたい十八の私たちにはその六文字はあまりに無骨であったし周波数のズレたラジオのように交錯しないひとときが流れたもっと明日のいや今晩のロマンチックを夢見ていたいそんな私たちはいまや三十路を跨いで酸いも甘いも知ったかのような顔つきで生きている終電を逃す
2021年7月3日 08:17
どうしたって明日は来る金魚鉢のタニシメトロノームの口ガラスに付着した藻を貪るばかりで慰めの言葉一つもかけてやくれない(ブ サ イ ク)(カ ワ イ イ)(ブ サ イ ク)(カ ワ イ イ)抱えたひざは脳天を突き刺し臀骨はフローリングと同化する今日、わたしは真朱のルージュで家を出る
2021年7月1日 14:15
三輪車が巻き上げる骨と肉片の砂埃幾重にも重なる頭蓋骨は自らの用途と存在意義を観る者に委ねるキリングフィールド木々花々薫風散開赤子の頭を打ちつけた大樹髄液涙滴爾今散開どうだい日本人次は射撃場で一発派手にやらないか三輪車は止まれないプノンペンの夏
2021年6月4日 14:34
言葉の切れ端を集めながら、海岸線を歩く貝殻の裏にテトラポッドの先端に波打ち際の湿った土の上に見つけては つまみ取る手のひらに一つ一つ重ねながらそして次第に両手で抱えるほどのそれは可笑しいくらいに不揃いだったアスファルトの上に広げてみるとなんだ、阿保らしいそれらは全て私の口癖だったけれど西陽のせいだろうか色がやわらかに、形がかろやかに見えるのはなんだ、阿呆らしい