記事一覧
たくさんの好きとたくさんの嫌い/ヤマシタトモコ「Love,Hate,Love.」
つい先日のこと。とても大好きだった人が、ふと呟いた。
「好きな人と一緒に住みたい」
どうして?と尋ねると、その人はこう言った。
「洗濯物の畳み方が僕と違ったりするかもしれない。そんな些細な発見で笑いあったり。僕が知りたいのは、そういうことなんだよ」
私は人と住むのが苦手だ。生まれた時から一緒に住んでいる家族ですら(家族だから、という乱暴なくくりは嫌いだし、家族だからと言ってなんでも許される
日常、日常、日常/紀伊カンナ「魔法が使えなくても」
かれらの日常は、どうしてこんなにも愛しいのだろう。
紀伊カンナ先生の「魔法が使えなくても」。手に取ったきっかけは本屋さんでもなく、とある音楽雑誌の巻末に掲載されているエディターによるレビュー。
なんかいいな。
そう思って購入した。直感と、少しの時間とお金と、行動力。当時の自分には、それらがぜんぶ揃っていたらしい。ちなみに、作者のことはおろか、FEEL YOUNGで連載されていたこともまったく
たとえ違う国の住人だとしても/ヤマシタトモコ「違国日記」
私は何者で、何になりたいのだろう。
愛されることと、愛すこと、一体私は何を望んでいるのだろう。
「違国日記」を読むと、そういう不思議な感慨というか、そこはかとない恐怖というか、いろんな感情が迫ってくる。
35歳の少女小説家と、交通事故で急逝した姉の遺児15歳の姪との交流を描いた作品。
アラサー小説家槙生は超絶人嫌いの一匹狼。一方、姪の朝は、人に好かれることに衒いがない、まるで子犬のような
はじめまして。
犬か猫か選べと言われたら猫になりたいです。
そう、スピッツのあの曲です。
うどんかそばかと迫られたら、うどん時々チキンラーメンです。
よろしくお願いします。