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#現代詩
暗闇の8ビート(詩集)
雪の降る車窓をぼぉと見ていたら、向かいの隅に座る一人の女学生に目が止まった。
彼女は目を閉じうつむいて、膝に置いたポシェットに、小さくリズムを刻んでいた。
イヤホンから流れる音に合わせて、ドラムの練習をしているのだろう。
最初は、シンプルな8ビート。しかしだんだんとリズムは複雑化していき、ペダルの動きまで加わってくる。
相変わらず微動だにしない身体のほんの一部が、まるでムクドリが必死に羽ばた
雪の降る車窓をぼぉと見ていたら、向かいの隅に座る一人の女学生に目が止まった。
彼女は目を閉じうつむいて、膝に置いたポシェットに、小さくリズムを刻んでいた。
イヤホンから流れる音に合わせて、ドラムの練習をしているのだろう。
最初は、シンプルな8ビート。しかしだんだんとリズムは複雑化していき、ペダルの動きまで加わってくる。
相変わらず微動だにしない身体のほんの一部が、まるでムクドリが必死に羽ばた