見出し画像

稀有の雨音(詩画集)

独り 
聴きて
落ちたる雨音に
ただ
筆を動かして

突然
静を切り裂く
来訪者に抗えず 
乱れ波立ち
湧き上がる
漆黒の熱

遠のいた雨音が
再び
脆弱な魂を
何事も無く
包み込み

もはや
気力失せ
この白紙に
穢れを残す
罪深き所業

後に残るは
鈴虫の音

よろしければサポートお願いいいたします。こちらのサポートは、画家としての活動や創作の源として活用させていただきます。応援よろしくお願い致します。