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コンピューターという魔法を使いこなす 〜働き方5.0を読んで〜

これまで当たり前に存在した「社会の前提」は完全に覆された。

今年は「コロナ」が世界レベルにまで拡大。これまで話題にあまり上がらなかった「リモートワーク」が常識のレベルに変貌。これほどの影響を誰が予想していたのだろう。少なくとも私は予想できていなかった。

研究者でありメディアアーティストでもある、落合洋一さんの新書「働き方5.0」を読んだので、その感想を書くことにする。

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現代の魔法使い

著者である落合陽一氏の呼称。ホリエモンこと堀江貴文氏が名付け親である。間違いなく先見の明がある。その現代の魔法使いが扱うツールこそ、自身が学者として専攻するコンピューター(工学)である。

コンピューターは高性能化するたびに、その中身は複雑になり、ブラックボックスになる。これまでは「人間がコンピューターを扱う」だったが、未来は「人間がコンピューターに扱われる」ということである。

例えば、Google検索はこれまでの検索履歴から傾向を学習することで、勝手に先読みしてユーザーが検索しそうなサイトをピックアップする。まさに「人間がコンピューターに扱われる」の代表例ではないだろうか。

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コンピューターが人間の仕事を奪うと言われて、もう数年が経過する。果たしてコンピューターの下請け(仕掛けられる側)になるか、コンピューターを駆使して仕掛ける側になるか。

写真のように、魔法を仕掛ける側の人間(魔法使い)になるにはどうすれば良いか、そのヒントが本書には書かれている。

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オリジナルの価値が大切な時代

自分だけの誰にもコピーされない価値のことである。現代はSNSをはじめ、たくさんの表現媒体が登場し、誰でも表現者になれる時代。そんな中で落合氏がだいじにしていることのひとつが、次の5つの問いである。

・それによって誰が幸せになるのか
・なぜいま、その問題なのか。
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか。
・実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか。

その新しい価値が今の世界にある価値に変えていく理由に、文脈がつくか。ということ。それが上記にある問いである。ニーズ探索と実現方法(手段)にオリジナリティが付いたような感じである。

例えば、noteもまた、SNSが発達したことで作られたコミュニケーションのツールだと思う。ブログは文通みたいなものと誰かが仰っていたのだが、コンピューターの発達で読者は不特定多数に広がり、共感をより呼びやすくなった。これもまた、ひとつの価値である。

noteという環境の開発者に留まらず、noteで影響力をつけたブロガーもまた、仕掛ける側(魔法使い)だと言える。書き方をはじめ、オリジナリティが多種多様に発揮される場なので、それはそれで他の人が再現できないものだと思う。

私もまた、noteを通じてオリジナリティを模索している者のひとりだ。

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思考体力をつけること

これらのオリジナリティを作る際に必要な、非常にだいじなスキルである。何度か書いていることだが、自分の身に起きた出来事を感情だけで流すのではなく、なぜそうなるのかまで深掘りしてみること。

近年はTwitterの文字機能制限をはじめ、短文での勝負が多い気がする。それを否定するつもりもないが、深掘りしてアウトプットするには、150字の制限下では難しいことだと思う。

Twitterの150字に慣れている現代人には、ある程度のボリュームがある文章から本質を捉えるだけの思考体力が不足していると危惧している。

もちろん、それは私にも言えること。Twitterで表層的なことばかり書いてしまう時があるので反省である。

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おわりに

現代の魔法ことコンピューターについて、それを使いこなす側に立つことが、これからの時代に必要なことだと落合氏は指摘する。そのためには、自分にできることは何かを自問自答し、自己流のオリジナリティを持たせることである。

これがひとつの「ウィズコロナ」であり、「ポストコロナ」である。これからを紡いでいく世界である。

私の場合は、仕事もそうだがnoteについても、オリジナリティを際立たせるようにしたい。それは、自分自身と向き合うという当初の目的もあるが、これまではニーズや読者層(ペルソナ)を考えずにいた。

これ自体は後悔はしていないが、そろそろ目標の100記事に近づいてきたので、まずはマガジンを近日中にまとめ直すことにしたい。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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