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知る前と知った後で世の中や世界の見え方が変わるような、面白い教養を紹介していきます!
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#歴史

#76 昔のイギリス王室のヤバい職業

#76 昔のイギリス王室のヤバい職業

NHKのBS世界のドキュメンタリーの、『執事が見たイギリス王室』という番組を見ました。

その中で紹介されていた、テューダー朝の時代のイギリス王室の面白い職業を紹介します。

国王のお尻拭き係
国王が用を足した後に、お尻を拭く職業です。同時に、排泄物を観察したり、医者に相談したりして王の健康を維持することも行なっていました。

嫌な仕事に思えますが、当時は大人気でみんなの憧れの仕事だったそうです。

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ジャガイモ飢饉

ジャガイモ飢饉

表紙は、アイルランドで起った飢饉のさなかで荷車で運ばれる遺体が描かれた絵です。当時の新聞『the illustrated London news』の記事です。

飢饉は1845年頃に起りました。原因は、ジャガイモの疫病が流行し、ジャガイモがほとんど獲れなくなったことです。1846年にはジャガイモの9割がやられて腐ってしまいました。

そして多くの死者が出て、アイルランドから脱出する人がが続出しまし

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#25 陶器を作るには、木材が必要

#25 陶器を作るには、木材が必要

古代の陶器の生産地ってどんなところ?古代において陶器の生産地となりやすい地域といえば、陶器の原料が豊富にあるところです。

古代、陶器をつくるときにに使われていた原料は二次粘土と呼ばれるものです(現在もですが)。

一次粘土は、火成岩が風や水など自然の影響を受けて風化し、分解されてできたものをといいます。 色は、鉄分などをほとんど含まないので白色です。

二次粘土は一次粘土が水などで運ばれて層にな

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#10 紙がないと戦争ができない!?

#10 紙がないと戦争ができない!?

今回は、アメリカ独立戦争のときのお話しです。

アメリカがイギリスの植民地だった頃、アメリカ国民には「印紙税」や「茶税」などの様々な税金や経済規制がかけられました。

とうとう我慢できなくなったアメリカ人は独立を決意し、ついに1775年にイギリスと戦争をすることになります。これが独立戦争です。

しかし当時、紙をイギリスやオランダなどからの輸入に頼り切っていたアメリカは、戦争をするに当たって困難に

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#5 びっくりすると、転んで動けなくなってしてしまう「気絶ヤギ」

#5 びっくりすると、転んで動けなくなってしてしまう「気絶ヤギ」

気絶ヤギと呼ばれるヤギがいます。

アメリカのテネシー州が原産のヤギの品種で、英語では、fainting goats(フェインティング ゴート)と呼ばれます。

このヤギは、驚くと筋肉が10秒ほど凍りついたように動かなくなってしまうという特性を持っています。足がまっすぐにピンと伸びたままになってしまい、横向きにごろんと倒れてしまうのです。

これ、実は気絶しているわけではなく、意識はちゃんとあるん

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「野口英世」と「鷹」の意外な関係

「野口英世」と「鷹」の意外な関係

野口英世野口英世といえば感染症の研究で有名で、後世の人々に多大な影響を与えた人物です。

彼は、黄熱病や梅毒のの解明に取り組みましたが、研究中に彼自身が黄熱病にかかり、亡くなりました。(現在では黄熱病においての彼の功績は疑問視されていますが...)

黄熱病黄熱病とは発熱や黄疸と呼ばれる体が黄色くなってしまう症状を引き起こすことから「黄熱病」と名付けられました。熱帯アフリカや中南米などで多く見られ

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#1 森は「リフレッシュに行く場所」ではない!?

#1 森は「リフレッシュに行く場所」ではない!?



現代、私たちが住む世界では、「森」は守るもの、保護するものになっていますが、中世の人々にとっては、「森」は全く違う意味を持っていました。

中世の人々にとって森は薪や建築用の木材、家畜の飼料、蜂蜜など、生活に欠かせないものの供給源である一方、聖なる場所、未知の空間でもありました。

一番身近な異世界中世の人々にとって世界は、未知の空間(聖なる空間)と既知の空間(俗なる空間)に分かれていました。

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