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#25 陶器を作るには、木材が必要

古代の陶器の生産地ってどんなところ?

古代において陶器の生産地となりやすい地域といえば、陶器の原料が豊富にあるところです。

古代、陶器をつくるときにに使われていた原料は二次粘土と呼ばれるものです(現在もですが)。

一次粘土は、火成岩が風や水など自然の影響を受けて風化し、分解されてできたものをといいます。 色は、鉄分などをほとんど含まないので白色です。

二次粘土は一次粘土が水などで運ばれて層になって堆積し、それに加えて鉄を含んで赤くなった粘土です。砂漠やサンゴ礁の島を除けば、地球の全ての表面に存在します。

陶器の生産地となりやすい地域は二次粘土の中でも特に、入手しやすく、成形しやすく、 焼いてちゃんと固くなる二次粘土がある地域になります。

しかしその地が全て陶器づくりに適してるとはいえませんでした。

木がないと焼けない

陶器の生産地となるためには、そこで陶器を焼くときの燃料がなければなりません。 その燃料とは、もちろん木材です。

陶器の元の粘土を1トン焼くのに必要な薪は、少なくとも、 粘土の重量の10倍になります。

よって木材を大量に得られる森林が近くにあったり、木材が豊富にある地域から木材を運んで来やすい地域でないと陶器の生産地にはなりにくかったのです。

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参考資料
朝日百科 世界の歴史(1)紀元前の世界

使用させて頂いた画像
Quang Nguyen Vinh on Pexels

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