マガジンのカバー画像

読書感想文集

389
徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
運営しているクリエイター

#古典

読書感想文(388)角川書店編『万葉集』(ビギナーズ・クラシックス日本の古典)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に古典です。
富山を旅行するにあたって、高岡市万葉歴史館を訪れるため、読むことにしました。
本当は読み終えてから訪れる予定でしたが、全然間に合わず……。
今帰りの電車で読み終わって、このnoteを書いています。

感想まずは今回の旅に関係あるところをピックアップします。

堅香子の花は今で言うカタクリの花、片栗粉

もっとみる

読書感想文(365)『高校に古典は本当に必要なのか: 高校生が高校生のために考えたシンポジウムのまとめ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

最近、読書も感想文もサボリ気味です。
なんだかんだで今月も5冊は読めそうなので、悪くはないのですが……。
サボっていても5冊読めるのは習慣のおかげですね。小さな積み重ねが大きな変化に繋がるのだと思います。

この本はずっと前から読もうと思っていたのですが、積ん読になっていました。
今回手に取ったのは、そろそろ読むか……と思

もっとみる

読書感想文(157)三谷榮一訳注『土佐日記』(角川ソフィア文庫)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

5月は忙しさを言い訳にしてほとんど本が読めませんでした。
心が枯れていくのを実感しながらなんとか潤いを取り戻そうと思い、自分が夢中になった古典文学を読むことにしました。
その中で『土佐日記』を選んだ一番の理由は、短いから、です笑。
あとは高校生の時に読んで以来、一度も読んでいなかったということもあります。
本を手元に置いて

もっとみる

読書感想文(151)川村裕子『平安女子の楽しい!生活』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

最近全然古典に触れていないなぁと思ったので、古典関係の新書を読んでみました。
岩波ジュニア新書なので、とても易しい文章ですが、古典の世界に親しみを持ちやすいので、古典が嫌いな中高生にもオススメです。

感想色々な知識が書かれていますが、覚えようと思って読んだわけではないので、物の名称などはそれほどはっきりとは覚えていません

もっとみる

読書感想文(112)田中貴子『猫の古典文学誌;鈴の音が聞こえる』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

この本はだいぶ前に買ったのですが、タイトルを見た瞬間に「読まねば!」と思いました。
だって猫ですよ、猫。今の職場に黒猫がいるのですが、とっても可愛いのです。

感想論文チックだったらちょっと読むのがしんどいかなあと思いながら読み始めたのですが、期待以上に面白かったです。
色々と書きたい話題があるのですが、長くなり過ぎるので

もっとみる

読書感想文(97)兼好法師作、小川剛生訳注『徒然草』(角川ソフィア文庫)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久しぶりに古典を読みました。
何となくネタが豊富そうだなと思ってはいたのですが、通読したのは初めてでした。

先に書いておくと、めちゃめちゃ面白かったのでオススメです。
『七つの習慣』などビジネス書が好きな人は特に先見の明を感じられて楽しめるのではないかと思います。
「人間いつ死ぬかわからない」といった自己啓発的な内

もっとみる

読書感想文(64)鴨長明作、簗瀬一雄訳注『方丈記』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は日本古典文学です。
去年の3月頃に初めて読んで、今回は二回目です。

本文は35ページしかないので、古典を普段読まない人にもオススメしやすい長さです。
今回読んだ角川ソフィア文庫のシリーズは全訳が載っており、注も文庫の割に多いのでその点もオススメです。

せっかくだし古典を読んでみたいけどちょっとハードルが高い…なん

もっとみる

読書感想文(35)勝又基編『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回読んだこの本は、一部界隈で超話題になったシンポジウムに関してまとめたものです。
私自身、高校で古典を学び、工学部から文学部に志望を変えたような人間ですが、高校古典については問題があると思っていました。
今まで読んでいなかったのが不思議なほどですが、ともかく機会に恵まれて読んだ次第です。

先に書いておくと、この本は国語

もっとみる