読書感想文(151)川村裕子『平安女子の楽しい!生活』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

最近全然古典に触れていないなぁと思ったので、古典関係の新書を読んでみました。
岩波ジュニア新書なので、とても易しい文章ですが、古典の世界に親しみを持ちやすいので、古典が嫌いな中高生にもオススメです。

感想

色々な知識が書かれていますが、覚えようと思って読んだわけではないので、物の名称などはそれほどはっきりとは覚えていません。まあ大体どれが何かは既に知っているのですが、また覚えたい時にはこの本を参考にしたらいいかなと思いました。

この本で特に良かったのは、様々なエピソードが紹介されていることです。
有名なエピソードも多いですが、知らないエピソードもいくつかあったので勉強になりました。

古典の世界は現代に通ずる価値観もあれば、現代と異なる価値観もあります。
この本はどちらかというと現代に通ずる価値観に寄せて書かれていたように感じます。そのため、中高生が古典に親しむきっかけになるのではないかと思います。

現代の若者の共感を得られるんじゃないかなぁと思うエピソードは例えば次のようなものです。

・明日の準備何もしてないわ〜と言いつつ、実はめっちゃ準備してるやつ、嫌な奴よね
・メイクとかオシャレをしたら誰かに見られなくともテンション上がる!

P63,70

あとは意外なものとして平安時代からエクステがあったことや、逆に現代に輸入できそうなものとして「明日は物忌なんだ」と言って行きたくない時の言い訳にするなど……。

そして最後に作者あとがきで書かれていた「古典文が苦」から「古典文楽」にしたいというのはとても共感しました。
何か少しずつでも、古典文学の魅力を広げていくことができたらいいなぁと思っています。

おわりに

久しぶりに読みましたが、やっぱり良い本だなぁと思いました。
男子編もあるのですが、そちらは未読なのでまた読んでみたいです。
古典も久々に読みたくなりました。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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