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田んぼにコタツを置いて「場」を作ってみた

2022年11月19日。
秋の紅葉の中、西会津町の集落の田んぼを借り切って「DEEP集落大コタツ。」を開催。

田んぼにコタツを置いて、場を作り、みんなで暖まろうという企画。

めちゃくちゃ楽しかった!!
ふざけたことを一緒にやってくれる仲間、協力してくれる集落の人の存在がありがたい。

コタツでの新米・豚汁・コーヒーは最高すぎた。

この取り組みを広げたいので(笑)、実施した思いや当日のことを書いてみる。


コタツへの執着

話は私の「コタツ」に対する執着から始まる。

子供の頃からすごくコタツが好きだった。
西会津は豪雪地帯なので、冬には雪が2mは積もる。

西会津の雪。晴れているからまだこんなに穏やか

外で遊べない日も増えるので、家の中にいることが多くなる。そして家の中にはコタツが常備してある。
家族といるのも、友達が家に来て遊ぶのも、昼寝するのも、留守番をするのにも、コタツだった。お正月などで家族や親戚が大集合する時も、友達の家に行っても、大人たちの飲み会に付いて行ったりしても、先々にはコタツがある。
人が集まる場、何か楽しいことが起こる場という意識が自分のアイデンティティに刷り込まれたのだと思う。

冬に人が集まる先にはコタツがある

その後、大人になって、学生時代も、仕事や仕事以外の国際交流、地域活動の中でも、ことあるごとに「外でコタツ」を提案してきた。
※まだ「田んぼでコタツ」のアイディアはなかった。

でも、なかなか理解されないのが現実。「なぜコタツ?」「何の意味があるのか?」と。

そんな時、2019年に「DEEP集落鬼ごっこ。」を仲間とともに企画した。

【山里の「集落」を貸切って鬼ごっこをしてみた】 今回若者プロジェクトのメンバーが挑戦したのは、「日常の中のものだけを使って、非日常を創り出す」こと。   「鬼ごっこ」×「山里の集落」×「軽トラ」×「コタツ」を掛け合わせることで、山里の集落...

Posted by 西会津町若者まちづくりプロジェクト on Wednesday, December 4, 2019

「西会津町若者まちづくりプロジェクト」という枠で、若者が集まり、何かをやってみるプロジェクト。
私たちのチームは山奥の集落を借り切って鬼ごっこをする企画を実施。
コンセプトは「ふざけたことを本気でやる」「大人による本気の鬼ごっこ」。
これがインパクトがあったようで、NHKのクローズアップ現代にも取り上げられた。そのときのアーカイブ記事はこちら
※2020年に亡くなった投資家の瀧本哲史氏の追悼番組の中で、私が関わったということで鬼ごっこ企画も取材された

ここで私は「コタツ」を提案。そうしたら、メンバーの1人から「軽トラにコタツを置いて、そこが捕まった人の檻という設定ではどうか?」とアイディアが出て、それが採用になった。今思えば、進化思考の「転移」。

メンバーが付箋に書いたメモ
DEEP集落鬼ごっこ。軽トラとコタツ

ここで初めてコタツが実現したのだ。

1人でまず小さくやってみる

そんな「執着」がありつつ、「DEEP集落鬼ごっこ。」を実施してから「コタツ」で面白いことができないかの構想を練っていた。

そこで知り合いに壁打ちをしてもらい、出てきたのが「とりあえず自分1人で、どこかでやってみて、徐々に仲間も増やし、大きくする」作戦。

これは元塩尻市役所職員の山田崇さんの『日本一おかしな公務員』という本も参考にした。山田さんは本の中で、「小さなdo」 の大切さをこう述べている。

大きなDoをやろうとすると、始める前に足がすくんでしまう。結局、やらないで終わってしまう。だから、「小さなdo」で気軽にスタートするほうがいい。

『日本一おかしな公務員』山田崇(日本経済新聞出版社)P5から引用

そこで2021年2月25日に書いたのがこの構想。
手書きでスケッチブックに書いてみた。

2021年2月25日に書いた構想

結論から言うと
第2段階まではこの構想通りにいってる(笑)第2段階が今回だ。
まず、小さい規模でのコタツ会は、2021年の12月に友人内の忘年会で実現。
町内の若手の有志が作った「はらまちベース」という街中の拠点で、仲間内の忘年会でコタツを使おうと提案した。自宅から1台、友人宅から1台持って行って並べて鍋会をした。
ここで「思ったより良かった!」と感想をもらった。

はらまちベースでコタツで忘年会

ただ、これだけ見ても、部屋の中でコタツで鍋をしているだけの、どこにでもある普通の光景。しかし、自分の中では大きな1歩だった

この忘年会でも「いつか外でコタツやらない?」と周りに言うのを忘れなかった。


「稲刈り後の田んぼ」を進化させる

「コタツ」への執着のほかに、もう1つの柱は「田んぼ」。

子供の頃から田んぼに対する問いがあった。

田んぼというのは、春は水田、夏は緑の苗、秋は金色の稲穂、冬は一面の雪原や歳の神がある。なのに、稲刈りが終わった後の田んぼは寂しい感じの風景しかない。これを活用するにはどのようにすれば良いか?

そこで進化思考を使って「稲刈りが終わった田んぼ」を進化させてみることに。
※私と進化思考の関係はこちらの記事を参照↓

これは「進化の学校」の1期のご縁でチューターとして参加させていただいた岡山県の公務員向け進化思考研修の時に私もやってみたもの。
進化思考の「変異」と「適応」を繰り返し、アイディアを考えていった。

進化思考で稲刈り後の田んぼを進化させる
進化思考で稲刈り後の田んぼを進化させる

「田んぼ」を進化思考の「系統」で考えてみると、昔からその地域の人が手入れをし、そこで働き、そこでできた米を食べてきた。色々な人の思いもあっただろうし、土地の争いや基盤整備などの「歴史」もあったということが見えてきた。
また、田んぼを中心としてムラが形成され、他の家の田んぼを手伝ったりして共同体が形成されたり、田んぼから生まれた田植えの歌踊りがあったり、米作りの成功を願ったお祭りや、感謝祭があり、豊作を願いムラの中に神社や祠も生まれた。

田植え
お祭り
稲作が作り出す風景

そんな事実を経てできたアイディアが「田んぼに多様な人が交流する場を作ること」。

東京都市大の坂倉杏介先生も寄稿されている『コミュニティマネジメント』という本を読んで「」を創り出すことに大変興味があり、新しいコミュニティを田んぼで作りたいという思いもあった。


・・・ん?

そこで、ある日唐突に思ったのが「コタツと田んぼを組み合わせればいいじゃん!

こうして田んぼ×コタツのアイディアは生まれた。

自分の実家の田んぼのロケハンをする

どこの田んぼを使うか?
最初から誰かの田んぼを借りるのはハードルが高いので、面倒な交渉もなく、すぐ借りれそうな私の実家の田んぼでやってみることにした。

でも、恥ずかしながら実家の田んぼに行ったのは最後は中学生の頃なので、場所も曖昧。
そこで、父に教えてもらい、現場をロケハン。

場所は実家から車で3分程度の田んぼ地帯。

9月上旬にロケハン。実家の田んぼは国道沿いの端にある
実家近くの田んぼ地帯の端にある

実家の田んぼは、国道と県道の間で、広大な田んぼフィールドの端にあった。

少し狭いけれど、ここでやろうと決めた。

今回、ロケハンで自分の家の田んぼに20年ぶりくらいに行ってみて、知ることができたことがあった。

・自分の実家の米が作られている場所をきちんと知れたこと
・実家の田んぼは地元の米農家目黒農園(後でまた出てくる)に米づくりをお願いしていて、実家では自分たちでは作っていないこと
・最近の田んぼは、イノシシが侵入するので電柵を設置していること
・ということは、昔に比べて自然の領域が拡大しているということ

現場に行ってみないと知らないことを今回知ることができて、本当に良い時間だった。

あと、ドローンの良い撮影場所も見つけることもできた。
下の写真は実家のある集落から撮影した田んぼの写真だ。こういう風景の中で自分は育ってきていたのだなと再発見もできた。

こんな風景の中で田んぼ×コタツプロジェクトを実施する


材料を考える

では次にどのように田んぼにコタツを設置するかが課題だ。
目をつけたのは、コンパネ。田んぼは乾いていない可能性もあるため、土の上にシートを敷き、そこにコンパネを敷き、畳マットを敷いて、コタツを置くということにした。

コンパネ
畳マット

実際に購入して、街中で組み立ててみると、おそらく設計通りにできるだろうなと思った。


はらまちベースの裏庭で組み立ててみる


提案をする

やってみることは決まったので、次は人集めだ。小さい規模であるとはいえ、数名手伝ってくれる人が必要だ。

ちょうど私が事務局長を務めている「西会津辺境塾」という有志の団体がある。辺境塾では、西会津町の地域の歴史や文化といった、地域のDNAを次世代に継承するのを目的に、地域のレジェンドの話を聞いたり、フィールドワークをするゆるい繋がりのコミュニティだ。

辺境塾の活動の中で、「西会津の農業をやってみるフィールドワーク」を定期的に実施していた。私たちはハウスでトマトを作っている。その講師と場所の提供者が目黒農園目黒輝夫さん。前述の私の実家の田んぼの管理をお願いしている人でもある。ちなみに、私の両親の友人で、私がまだ0歳の頃から知り合いでもある。

私の実家の田んぼの管理をお願いしている人なので、目黒さんにも伝える必要があると思っていた。

西会津辺境塾で目黒さんの農園で農業体験

そのうち、目黒さんも参加する農業の今後を考えるワークショップが開催された。

メンバーが様々な意見を出し合ったのだが、その終わりに時間をもらい、コタツプロジェクトの提案を行った。

農業の未来を考えるワークショップをする

そうしたら、目黒さんが「どうせなら収穫祭も同時開催にしよう」「オレが管理しているもっと大きな田んぼを使っていいよ」と言ってくださったのだ。
メンバー2名も協力してくれると言ってくれた。
これで企画、場所、人、材料は整った。

大きな田んぼを津使って良いことになった

ちなみに当日の必要物品はこんな感じ。


当日

そして迎えた当日。
チラシも作ってSNSに投げたり、個別に声かけを行ったので、予定していた15名ほどが集まった。

チラシをSNSで拡散した

荷物をはらまちベースから積み込みをし、現場に降ろす。
最初の状態がこれ。何もない田んぼ。

何もない田んぼ

そこから農業用コンテナを置き、コンパネを置きコタツを設置した。

コンテナとコンパネを設置
設置完了

ここで反省なのが、田んぼには稲刈りをした根の部分が残っている。これが固い。この上にコンパネを載せても安定しない。
そこで、田んぼを管理する農家・目黒さんからがっちりとした収穫用のコンテナをお借りした。10個くらいを下に敷き詰めた。

コタツの設置

豚汁やコーヒー用の焚き火の準備もした。

焚き火の準備

外に作った竈門で芋煮会をするのは久しぶりだった。

芋煮会準備
コーヒーを淹れる

そのうち参加者も集まってきた。
子供が田んぼで遊んでいる光景なんて20年くらいない風景だったが、今回再現することができた。

人が集まってきた

そして、農家さんも集落の人も、町外から来た人も、その日初めて会った人も、みんなでコタツでゆるい時間を過ごす。この風景が見たかったと思う。

見たかった風景

豚汁も本当に美味しかった。新米も炊いたけれど、その米が収穫された田んぼの上で、その土地の水で作った米を食べるというのは、なんと豊かなんだろうか。田舎はそんなこともできてしまう。
豚汁と新米が最高すぎて何も言えなかった。

豚汁と新米が最高すぎて何も言えない
ドローンで撮影
飯豊山と紅葉とコタツがある田んぼの風景
片付け

こんな感じで終了した。
参加者の皆さんにも満足いただいたようだ。
意外に良かった!」「温泉に入っている感覚だった」「日本田んぼコタツ協会を作ればいいんじゃない?」という感想をいただいた。

今後の目標は、コタツの台数も増やし、別の場所でもやってみたいと思う。


今回のテーマ

今回、私が軸として持っていたテーマは「寛容性」のある「場」をつくることだ。

というのも、「田舎と都会論」の話が出る時に一般的に言われている「寛容な都会に出たい」「都会の方が様々な価値観を許容してくれる」「都会の方が自由だ」ということに引っかかっていたからだ。

高校までは地元しか知らなかったので、その言葉を信じて疑わなくて、自分も早く地元から出たいと思っていた。早く不寛容で不自由な田舎を出て、寛容な都会に出たい、と。
しかし、大学から首都圏に出て、大学、国際交流活動、バイト、海外を経験し、そのまま東京でサラリーマンを4年やった。
その結果、それなりの息苦しさもあったし「管理社会」である感じが否めいことに気がついた。
「選択肢」というものは確かにたくさんあるとは思う。
確かに表面上の自由はあるかもしれない。しかしそれは社会の中で作られた自由であって、本質的な自由や寛容性とは違うのではないだろうか?と思い始めた。

そのうち、出身地の西会津がめちゃくちゃ面白くなっていたことを知る。GWに帰った時に西会津のキーパーソンに会ってみたり、東京から西会津の活動に参加しているうちに田舎で自由に活動している若者たちを見て、また、大人たちも不寛容な人もいたものの、概ね若者の活動に寛容な人が多かった。

結果として「都会よりも寛容性があるかもしれない」と考えるようになった。
その後、先輩から熱いメールが来たり、今の職場の上司から公務員試験の受験を勧められて、試験に合格し、役場に転職をすることになり、西会津にUターンすることになった。
西会津に帰ってきても、確かに不寛容な部分もあるけど、基本的に寛容で自由に動いている。

そこで「都会の方が寛容性がある」ということに対して、下記の仮説を立てた。

・日本が「成長社会」段階の話で「都会>田舎」の価値観の時に作られた価値観がそのまま残っているのではないか?
・「成熟社会」今となっては価値観の転換が必要なのではないか?
・物語を作った方が定義した自由や寛容ではないのか?
・寛容さを1つの定義で測って良いのか?
・何に対して自由や寛容なのか?
・寛容さの種類が違うだけではないのか?
・都会の不寛容さ、生きづらさの正体は何か?
・結局都会は「競争社会」、田舎は「協力社会」なので、自由や寛容性の定義を同じにしてはいけないのではないか?
・田舎も都会も、結局寛容性も不寛容性も自由も不自由も変わらないのではないか?
・では何が違うのか?

そんな問いに私が参考にしている本がある。
土地の寛容性に関して、『クリエイティブ都市論』にはこのように書かれている。

クリエイティブ都市論

・「寛容性」の高い場所はさまざまな種類の人を引き寄せ、新しい考えを生み出すという強さを持っている。

・芸術家やゲイが好む都市はイノベーションや起業風土にあふれており、結果的にその都市の不動産価格は上昇する。

『クリエイティブ都市論 創造性は居心地のよい場所を求める』
リチャード・フロリダ

西会津の現状を考えると、西会津国際芸術村があり、そこにはアートインレジデンスの機能があり、年間を通じて様々なアーティストが滞在している。また、作品作りをする他、集落に入って行って奉仕活動を行ったり、まちなかで演劇をしたり、作品を展示したりと芸術家と触れ合う機会が多い。
また、土地の歴史としてかつて宿場町であり、大山祇神社への参拝客の往来があった。自由民権運動の先進地であり、多くの学者を輩出し歴史もある。
文化の交流や人の往来が大変活発だった。
現在も移住者も多く、地域おこし協力隊の受け入れ数は県内で1位だ(2022年12月時点)。移住者やUターン者と地元の人が一緒になって町中で様々なイノベーションも起こしている。デジタル化や教育の取り組みなど、全国に先駆けていて、教育関係では総理大臣賞も受賞した。

これは「創造的である」と言えるのではないか?

これらを考えた時に「田舎も寛容である」というのを表現したいと思った。
そこで、田んぼにコタツを置いて一見ふざけた「場」を作ってみて、これをメタファーにして「本当に都会の方が寛容なのか?」を世の中に問いかけを行いたいと思った。

実際に実行してみると、反響も多く、メディアに取り上げていただくなど、着実に動きが生まれたと思っている。


最強の縄文ビジネス

このコタツプロジェクト企画運営をする上で、「進め方をどうするか?」という壁があった。
アイディアは進化思考で整った。では、どのように進めるかという壁に当たった。
仕事のイベント運営の知識と、昔やっていた国際交流事業の運営の知識はあるが、別に「自分が中心」としてやっていたわけでもないし、ゼロから何かをつくる経験というのがあまりなかった。また、マーケティングの知識もないので、どのように広げていくかも分からない。

そこで参考にしたのが、この本。
谷中修吾さんの『最強の縄文型ビジネス』だ。

最強の縄文型ビジネス

ビジネスに最前線で活躍し、BBT大学で教えている谷中氏は、ビジネスを「縄文型」と「弥生型」に分け、複雑化と先行きが読めない現代のビジネスをサバイバルする方法を縄文時代の生き方を題材に展開している。

その中で、このコタツプロジェクトに参考にしたのは、下記の内容だ。

①ビジネスモデルを持って直感的に動く
②文化祭的視点を持つ
③全てのステークホルダーと協調する
④ワクワク感と偶発性を大事にする
⑤突き抜けたアイディアを先行させ、それを社会問題に紐づけてロジックを作る

『最強の縄文型ビジネス』より筆者要約

本自体の解説は、ビジネスであるが、まちづくりでも同じ方法論があると思い、早速このコタツプロジェクトに当てはめて実践をしてみた。

①ビジネスモデルを持って直感的に動く
→元々あった地域の収穫祭と同時開催をすることで、西会津の外から定期的に来る大学生や外部人材を巻き込める。地域の人と外部の人をこの場で交流させることができる。参加費をもらうことで、運営資金と地域に還元する資金が集まる。それぞれの参加者が発信することで、地域のPRにもなる

②文化祭的視点を持つ
→地域の人と運営メンバーが一緒になって、場づくりをしたり、準備をする。各家庭からいらなくなったコタツセットをもらってくる。地域の人が集まり、外部の人と交流することができる。そこには文化祭的な非日常の空間となる

③全てのステークホルダーと協調する
→田んぼのオーナー、近所の人、地元警察や消防、参加者、地元の商店、地域のまちづくり団体、デザイナーと協調をすることで、地域全体を巻き込んで運営と情報発信ができる

④ワクワク感と偶発性を大事にする
→「田んぼ コタツ」なんてググっても誰もやっていなかった。なので、世界で初めてのことができるということや、辺境からイノベーションを生み出すというワクワク感がああった。
「参加者が予想していない誰かを連れてくる」ことで、知り合いじゃない人どうしが話し、そこで新しい動きも生まれた

⑤突き抜けたアイディアを先行させ、それを社会問題に紐づけてロジックを作る
→進化思考で「田んぼ こたつ」の突き抜けたアイディアはできた。
それを「人口減少」「集落消滅」「成長時代と成熟時代」「寛容性と多様性」といった現在の社会を取り巻く問題を組み合わせて「だからこれをやる」とロジックを作ることができた


Google検索をハックする

今回は「田んぼ コタツ」のgoogle検索をハックできた。

まず、実施前(9月30日)の画像検索結果がこれだ。
田んぼにコタツを置く人などいないので、それらしき画像は出てこない。田んぼだけ、またはコタツだけだ。

9月30日の検索結果

次に、実施後12月31日がこれだ。「田んぼ コタツ」で検索すると、私の撮影した画像がトップに現れるようになった。つまり、検索をハックしてしまった(笑)

12月31日検索結果

google検索をハックすることをしてみたいと思っていたので、大変嬉しかった。小さいことかもしれないけれど、これがブルーオーシャンを攻める面白さなのではないかと思った。


反響

実施後にFacebookやTwitterに投稿したところ、多くの反響が寄せられた。
次は絶対に呼んで欲しい」という連絡も何人かからもらったし、事前に「都会の人に見せたいから行きたい!」と飛び入り参加をしてくださった方もいた。「こんなことができてしまう西会津が羨ましい」という声もあった。

同じ県内の磐梯町からは「移住者や協力隊や、町で面白いことをしている人に話して欲しい」と言われ、プレゼンもしてきた。

磐梯町の「オープンカフェ」でプレゼン

また、2021年に自然音の配信事業で取材をしてくださったテレビユー福島の記者さんが面白がってくれ、取材をしていただき、ネット記事にしれくれた。結果、Yhaoo!ニュースやTBSのニュースサイトにも掲載していただいている。(Yahoo!ニュースは配信終了)

Yahoo!ニュース
TBSニュース

TBSニュースはこちらから↓


PV

現在、「DEEP集落鬼ごっこ。」のPVも制作してくれた映像のアーティストさんにお願いして、今回のPVの制作をしている。
映像が完成したら、こちらを更新しようと思っている。


まとめ

今回「小さくてもいいからとりあえずやってみる」ことにした結果、集落の人、農家さん、子供たち、隣町の皆さん、協力隊、別の地域の人が集まり、稲刈り後の寂しい風景だった田んぼが賑わう結果になった。

この「DEEP集落」シリーズの第1弾の鬼ごっこも、今回のコタツも共通していることは「日常のものを使って、非日常をつくりだす」というコンセプト。

3年前の集落と鬼ごっこ。今回の田んぼとコタツ。

アイディア次第で、日常のものから非日常はできてしまう。

田んぼとコタツの組み合わせってこれまでないと思っているので流行らせたい(笑)

PVもお楽しみに!

#西会津町#西会津#田んぼ#コタツ#外でごはん#秋#紅葉#収穫祭#田んぼとコタツ

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