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猫はこんなわたしを笑わない

そこかしこに書いているが、去年から病気の薬と過食が続きあっという間に10kgも太ってしまった。アベプラを観れば私の醜い姿が拝めることだろう。。

このことについて、あまり叩かれたりすることがないのは時代の変化なのかもな、と驚く。

私が子供の頃なら体や顔の特徴をまだまだいじる時代で、私も広いおでこをいじられ今でも前髪を下ろしたまま。太っていた子はブタやデブなど言われるのが当たり前だった。

今、色々なものを個性と受け止める多様性の時代となり、身体的な特徴をいじることは「笑える」ものではなくなった。だから私はアベプラに出た時、そのことについて触れられるだろうと怯えていたのだが、肩透かしだった。

いじられたことと言えば目の病気のためにしている眼帯を「厨二病」や「邪気眼」言われたことくらい。かわいらしいもんだ、でももうちょっと内容に集中してよね。

週6でプール付きのジムに行き始め、週に一回パーソナルトレーナーさんについてもらっている。まだ今月からだから1週間と少し。

プールをメインにして最近は泳ぐことが少しずつ上達してきたかも、と楽しく通っているが体重が減らない。原因がはっきり分からないが過食や飲んでる薬なんだろうか。

それともまだ1週間と少しだと減らないのか。今までめちゃくちゃなダイエットをしていてすぐに減っていたので、焦ってしまう。

食べるのを辞められないというのは、結構辛くて気持ちが落ち着かなくては食べてしまう。しかし吐くのが怖いので戻すことも出来ずただただ脂肪になるだけ、罪悪感が残る。

どうすればいいんだろうと頭をかかえて座っていると、猫たちが2匹にゃあと言いながら近寄ってきた。

いいな。人間が現代の身体的特徴を笑うことは良くないという考えに辿りつくずっとずっと前から猫はそんなもの、気にしていないし笑わない。

馬鹿にしない。嫌わない。
ただそばにいてくれる。

ルッキズムの概念がないんだな、猫には。そんなことをぼんやり考えていたらそんな私に飽きたのか、おもちゃの前に座り出した。

遊んで、の催促だ。いつも夕方寝る前に2匹はこうやって催促をしにくる。

私のこの悩みなんて、猫から見たらふーん。だから?くらいなもんだ。

ま。とりあえず寝たら?と言われている気がするので、寝よう。


山口葵

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山口葵|共感覚を言葉と絵で伝えるアーティスト 表現者
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