どこか遠くへ行きたいときに。旅好きが愛するエッセイ 5選
なかなか旅に行けないとき
職場帰りの電車の中、気分転換をしたいとき
寝る前のひととき
こんなときに、私はよくエッセイを読みたくなります。
今回は、家の中でも旅気分を味わえる、旅にまつわるお気に入りのエッセイ本を5冊ご紹介。
ひとつ一つのエピソードは数ページでさくっと読みやすいものが多いので、ぜひ気軽に手に取って読んでみてください。
1.鈴木亮平『行った気になる世界遺産』
世界遺産検定1級を持つほど、旅が好きな俳優・鈴木亮平さんのはじめての旅行記。
鈴木亮平さんの目線で、30個ものあらゆる名所・世界遺産の旅した様子が文章と、描き下ろしの挿絵で語られています。
しかし、一番驚いたのは冒頭に書かれた一文。
それなのに、ストーリーや絵は臨場感たっぷりで、まさに旅してきたものをエッセイにまとめたかのよう。本当に想像だけでここまで書けるの…?という面白さ。
私もこの本を読んで、いつか行ってみたいという世界遺産のリストが増えました。
2.小川糸『ぷかぷか天国』
ベルリンの語学学校に通いながら、束の間の休みは、ご近所さんとホットワイン片手にクリスマスマーケットを梯子したり…。
『キラキラ共和国』や『食堂かたつむり』の作者の小川糸さんが、ドイツ・ベルリンで暮らす日記エッセイ。
糸さんの紡ぐ優しい物語を思い出すような、自由で素のままな生活を一緒に楽しめます。小川糸さんファンの方にはぜひ読んでほしい一冊。
私が糸さんのエッセイに出会ったのは2020年、社会人1年目で上京したたばかりの自粛期間のとき。旅行どころか近くの買い物にも出られない日々で、ひとり家の中で読んでいました。
どこにも出られないし、誰とも会えないけど、エッセイを読めばいろんな日々の出来事や景色が目に浮かぶようで、どこか救われたような気がしています。
3.益田ミリ『47都道府県女ひとりで行ってみよう』
日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。というわけで、全部行ってみることにしたという益田ミリさんのひとり旅エッセイ。
益田ミリさんの旅では、王道の観光スポットというよりも、こんなのあったんだ!という所も多くて、一度行ったことのある土地でも、また旅行に行きたくなってしまう面白さがあります。
そして、おなじみのクスっと笑顔になるようなゆるい4コマ漫画付き。
最初は誰かと一緒に旅の楽しさや、ごはんの美味しさを分かち合えないことが寂しくて、ひとり旅が苦手だといっていた著者も、約4年間かけて日本中を旅する中で、ひとり旅の楽しさが見えてきたとか。
ひとり旅行、今度行ってみようかな?と思わせてくれるようなエッセイです。
4.森絵都『屋久島ジュウソウ』
一度は行ってみたい「屋久島」。
こちらは、森絵都さんが屋久島をジュウソウした様子を綴ったエッセイです。他にも、イタリア/モロッコ/パリ/サハラ砂漠など世界中を巡るエピソード14本の贅沢な詰め合わせ。
ジュウソウ=縦走だということも知らずに、ハードな工程に挑むことになってしまった初心者な森さん。
ちなみに、縦走とはいくつもの山を次々と稜線伝いに続けて歩くこと。
私もこちらを読んだ後に屋久島に訪れて、往復10時間越えの縄文杉トレッキングを体験しました。
さらにその上をいくという縦走コース。
また次行くときにはチャレンジしてみたいです。
5.さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』
「ちびまる子ちゃん」でお馴染み、さくらももこさんが巡るスペイン/バリ島/アメリカ/フランスの旅が、ユーモアたっぷりに描かれていているエッセイ。
著者がパリに訪れた時、凱旋門の通りを眺めたときの感想がこちら。
こんな調子で、まるこが喋っているのかな?というくらい、さくらももこ節があちこちに散りばめられている。
「さくらももこさんの目から見る世界は、どんなふうに映っているんだろう?」それを知りたい方には、ぜひおすすめしたい本です。
以上、旅行気分が味わえるエッセイ5冊でした。
ぜひ、お気に入りの一冊を見つけていただけると嬉しいです。
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