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解「転スラ」で確信。やっぱり男は惚れた女を守りたい

「安心しろミューラン。俺は死ぬまでお前に騙されてやる。最後まで信じれば、それは真実と変わらんからな」

✔細谷佳正の演技が光った「29話災厄の前奏曲」

 29話は転スラ…というかなろう系では、非常に珍しいラブロマンス回でした。(他にもあったら教えてください…)ざっくり説明すると、スパイをするために近づいた相手から惚れられ、自分も好意を寄せてしまったという、非常にありがちな話です。

ヨームスクリーンショット

 ですが、こうして文面にすると陳腐な場面でも、声優:細谷佳正さんの抜群の演技力とイケボであんなにも素敵なシーンになるのかと驚きました。なので、正直、ラブロマンス自体と言うよりは、細谷さんの演技に心打たれた…というか惚れた感じです(笑)

✔惚れない女はいない最強の告白

 実は魔物であることを隠して、スパイとして近づいた、クールビューティのミュウラン(CV:種崎敦美)に、そうとは知らずに惚れてしまったヨーム(CV:細谷佳正)は、同様にミュウランに気があるグルーシス(CV:日野聡)と取り合うシーンもあります。

ほそやスクリーンショット 2021日の

 最初に、怪しい行動のミュウランを心配して追いかけてきたのは、グルーシスの方でした。この時の「今大事なのは、お前のことなんだよ!」も日野さんのお声で大概カッコよかったのですが、今回のカッコ良死する対決は、ヨームに軍配が上がりました。

 二人が話している所に現れたヨームは、「なんか事情があるなら話せよ。俺が守ってやる」と言います。本来の姿に戻って、自分が魔人であることをカミングアウトしてもヨームは、種族など関係ないと言い「お前が好きだ、ミュウラン」と告白します。

 この時の笑顔と自然な言い方が秀逸でした。サラっと、でも軽々しくない言い方が、この上なく細谷さんの声とマッチして、ヨームのイイ男度を10段階くらい引き上げてくれていました。ちなみに、それまでみみのすけは、一度もヨームをカッコいいと思ったことはありません(笑)(女なら、悪魔だろうが魔人だろうが、こういう顔になるよ…そりゃ…)

スクリーンショット 2021-02-17myuurann

 そこからの「惚れた相手を守りたいと思うのは、自然な感情だろ」…ここの言い方も完璧です…。本当に、それがごく自然なことで当たり前のことだろ?と思っていることが伝わってきます。

 ですが、ミュウランは必死に、今までの自分は、ヨームを騙すために作ってきた虚像にすぎないのだから、ヨームが惚れた女など実際には存在しないのだと言いますが、ヨームは「安心しろミュウラン。俺は死ぬまでお前に騙されてやる。最後まで信じれば、それは真実と変わらんからな」と抱き寄せて言います。

よーむ

 これ、惚れない女っていますか?(笑)騙していたと分かっても、それなら最期まで騙されてやるさ、というこの男気と、このセリフと細谷さんの声が似あいすぎていて、基本的に、ロマンスシーンにはほぼ興味のないみみのすけも、このシーンには涙がこぼれてしまいました(みみにもまだこんな感情が残っていてよかった…細谷さんありがとうございます)

✔男は「強い女」を守りたい

 このnoteでも何度か書いてきましたが、ヨームの「俺が守ってやる」からも分かるように、そうなんですよね。ですが大事なのは、グルーシスよりも、ヨームよりもミュウランの方が格段に強いということです。

 自分よりも強い女性を、自分が守りたいと思う男性キャラは、最近多いと感じます。ひと昔前であれば、女性の方が強いキャラというのはほとんどいなかったと思いますが、これは恐らく、「女性=弱い」とか「女性に負けるのは恥」という古い概念で作られていたからだろうと思います。

 ですが、昨今、女は結構強いと気づき、そのことをリスペクトした上で、守りたいと思う男性と、いくら守りたいとはいえ、一方的に依存される関係は、望んでいないという考えの反映かなとも思います。

 では、2次元ではなく、3次元でいう女の強さとは何でしょうか。好みや響く部分は男性それぞれ違うと思いますが、「何かに頑張っている姿」とか「打ち込んでいる姿」とか、何かしら能動的な行動性ではないかと思います。言い換えると、一人でいられるくらいの強さ、とかですね。

 女性は恋愛をすると、恋愛だけに走ってしまいがちな傾向がありますが、そうなると途端につまらない女になってしまう道理です。恋愛しかしていない時は、相手しか見えておらず、要はヒマなので、最悪、相手の行動を疑い始めたりします。それで関係が壊れることもあるので、女性は恋愛しても、ある程度彼氏以外に目を向けられる趣味を、何か持っていた方が良いでしょう。(お裁縫得意なシュナちゃん。強いのに格下ゴブリンから守られる)

しゅな

✔一方的に守るのではなく、守りあう関係

 また、強い女性なら「ただ守られる」だけではなく、私を守ってくれるこの大切な人を、私が守りたい!と考えます。ミュウランも、裏切ることをためらっていましたが、裏切らないと大切な人が危険な目にあうと悟り、静かに決意を固めます。

 ただし、尽くすのと守るのは違います。守るとは、女性が甲斐甲斐しく世話を焼くことではありません。責任を持つとか、覚悟を決めるとか、抽象的ですが「何に対して」かは、それぞれの関係ごとに違うでしょう。

 守り、守られる関係とそのバランスが、パートナーシップを幸せに継続させる上ではとても重要です。お互いにその決意をすることこそ、あるべきパートナーシップの形ではないでしょうか。

 そのために女性は忘れてはいけないのは「素直さ」と「可愛げ」ですね。強い女性と言っても、男と張り合ってばかりの、自己主張が強い、可愛げのない女性の事ではないので、そこだけは誤解なきようお願いします。

抱擁


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