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恋愛系

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ちょっとでも、恋愛要素があったら入れておこうかとww そんな程度のものです
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#オリジナル

恋と職種と陰謀と。

カースト

この町は、分断されている。
漁業者、農業者、畜産業者が幅をきかせているために、会社員等の二次産業者が圧迫されているのだ。
美しい棚田や夕陽も観光資源だから、三次産業者も一次産業者に逆らえない。
そして俺は、最下層の二次産業従事者、サラリーマンだ。
東京の著名な大学を出た、他の土地ではエリートと呼ばれる部類の人種のはずなのだが、ここではただの“雇われ野郎”にすぎない。
そして俺のカノジョ

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罪〔再々録〕

罪〔再々録〕

バッテリー。
キャッチャーとピッチャーは夫婦みたいなもの?
みたいはいい。
でも夫婦だったら?

人気商売。
だから誰にも知られちゃいけない。
私は我慢する。
我慢。
我慢。
ひたすら我慢。
顔はきれいだけど、私に指一本触れない夫。
年俸二億。
キャッチャー二億四千万。
あの人の方が価値が高い。

耐えられなくなって。

友達に話した。

瞬く間に広まって。

キャッチャーの母が自殺した。
キャッ

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二都物語そろそろ閉じます

読んでいただいてありがとうございます

恋の記憶は老いた今も、自分の中でほのかに光っているようです

痛みがあっても何もなかったより良かった

動いてみて良かった

それが今の思いです

追憶と追悼

百恵の誕生日が過ぎて行きます

ある人生とダイエット②

恋愛という名のダイエット

断食ダイエットのリバウンドで72kgまで巨大化した私でしたが、それでも仕事はこなさなければなりません。
自らの醜さに耐えながら、日々の仕事をこなしていました。
まだタレントだった西村知美さんの旦那さんにビール注がれた時など、何故あのときの体型でいなかったと、後で泣きました。
それでも仕事をこなし続けるうちに、72kgは68kgくらいまでには下がっていたと思います。
そん

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手のひら

熱をはかる
料理する
洗濯物を干す
書類を書く
電話を取る
パソコンを叩く

手を
つなぐ

         一

私が看護師に戻ってから、聖との関係はすれ違いになっていった。
聖はバンドマンだ。
楽器なんて誰が弾いても同じだって思ってたけど、聖が弾くキーボードは生きているかのようで、泣き節は震え、バラードは“ため”、ワイルデッシュは徹底的にワイルドなのだった。
声もいい。
バンドは三枚目のCD

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そこは金魚鉢だった
私は強欲な猫
ガラス鉢にのしかかって、何匹も狩った
特にきれいな赤と
特にシブい黒を狩って、

はたと困った

クリスマス

どっちといよう

どっちかが

フザケタヤロウだろうという前提だったが

フザケタヤツは私だった

美しい金魚たちはポチャンと鉢に戻り

猫は知らない街に一人

金魚なんかどこにでもいるさ

そううそぶいて1ヶ月

猫は発狂した

薔薇と桜は選べないよね

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またもやか禁コメ忘れボタン押し

↑ありゃ

 まじで川柳になってもうた

rinchanさんの

で拙作を取り上げてもらったおかげで

なんか五七五七七づいてきたw

↑意欲伝わる(^_^)

とrinchanさんとこにコメ~イヤシヤさんの真下だったの~しかけて、

またコメ禁に気づく私(^^;)

万が一と思って押してみたけど飛ばなかったよー(T_T)

とりあえず冠句やってみて

だんだん季語が入っていったらいいんじゃないか

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タツミヤアカネものがたり 序章〔再々録〕

アミシマ糧食に入って2年になります
お弁当屋さんです
まじめに働いて
貯金もそれなりに
でもはつらつとしません
12のときから私
心ずたずたのまま
従姉のカオル
カオルが私にキスしてきて
それを伯父さんがみました
カオルはー流大学に当然入れると周囲に思われてる美人で、私はその辺の壁の花
伯父さんはふっとんできて
私をぶちました
私、からじゃ、ない
のどがからからになって、私は思いを伯父さんに伝えら

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今日は何かと

あかんかった。

反省して明日、出直し。

かわいらしくも真紀らしく。

とまた小山田いく「すくらっぷブック」。

大好きなのは小宮山雅一郎。

それでもオレ、

カナちゃんが好きなんだ!!!

私も乗用カマドウマが欲しい。

吐き出した

少し落ち着いた

たった一首の短歌から

これほどの感情が迸るとは思ってもみなかった

私こんなに悔しかったんだな

こんなに

悔しかったんだな

今頃気づくなんてね

霊をも憎む

墓はどこだ
なめたまねしやがって
愛そうと努力したけどダメだったあ?
おまえごときにつまづいて
あたしの人生全滅だよ
八年棒に振り
有名作に参加するチャンス三つ潰し
屈託のない大胆な筆致はどこへやら
頭で考えたような
たどたどしいものしか書けない女になった
あたしを支えたのは
おまえの前に好きだった男と
おまえより才能豊かな純文作家
まだ社会の何たるかもわからぬ一流大学生数人と
何人かの友達
やっ

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ザイル

宙吊りになってどれくらい経つ。
上では何してる。
足と腕が折れている。
引き上げてもらっても、俺はもう登れない。
初登頂コースだったのに。
野中は栄誉を優先したいだろうな。
インタビューとか大好物だ。
里葉はそんな彼を野心的と言っていた。

最近は、野心一つ見せない男性が多いから、頼もしいわ。

目をきらきらさせていた。

一歩も二歩も出遅れて、好きな女性の気持ちまで持ってかれている。
その上こう

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月神~オリジナル〔ただしモチーフはギリシャ神話より〕

美しい男を見たのだ
ひつじかいなのに
ひつじほったらかしで眠っていた
私は処女神
なのにその男には心ふるえた
眠る彼の傍らで
幾夜
幾時間
見守っていても飽きなかった
けれど天から使いが来た
処女神は処女でこそ神である
恋をするならそれは人だ
彼と添うか
それとも

彼に選ばせてください

私はすべてを彼に委ねた

天の使いは彼に問うた
処女神と添うか
このまま眠り続けるか

彼は私を見、平伏して

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