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『サハラのカフェのマリカ』
真っ平らな砂漠と密度のない砂漠、それは空。
映画の中では青空はなかった。空は常に砂色。
風は絶えず吹き続け、前の道をトラック、バン、車、バイクが制限なしのスピードで通り過ぎていく。
サハラ砂漠の中のここはアルジェリアだそうだ。
会話の中にどこの国の人、とか何族とか多くの民族が行き交っている様子だ。(日本にいれば二つ以上は多民族に思える。)
主役のマリカはかなりでっぷりとした体型で、お腹の辺りの肉
『ペトルーニャに祝福を』
テオナ・ストゥルガル・ミテフスカという女性監督の映画『ペトルーニャに祝福を』を岩波ホールで観た。
映画の感想の前に映画館のこと。
本当に久しぶりの岩波ホールだった。
劇場の中にある小さめのスクリーン、音響もガンガン響かず、更に観客も年配の人が多くて落ち着くクラシックな映画館。
若い頃結構来たな。昔は名画や一般ウケはしないようなものを観ることも多かったから、私の定番の映画館だった。
いつからか映画を
映画『ミッドナイト・スワン』を観て
見逃していた草彅剛主演のこの映画、日本アカデミー賞を取ったとかで再上映されていて、しかも観るのにちょうど良い時間。席を予約して(ほとんど満席!)早速出向く。
草彅さんは『黄泉がえり』を観て、すごく自然な演技をする人だなぁと、俳優としてファンになった。あと『任侠ヘルパー』っていうTVドラマでも良かった。
今回の映画ではトランスジェンダーというだけで選択肢が悲しいほど奪われて、ただ生きるということだけ
私も、しらふで生きる。ほぼ。
町田康の『しらふで生きる』を本屋で見つけた時はショックだった。
裏切られた、にも近い感じがした。というのはこちらの勝手だけど。
次に感じたのは、これまでは呑んでいる町田康の作品。これは呑んでない町田康の作品か〜という感慨。
断酒宣言を世間に向けて、出版という形でするとは作家ならではだな。自分で呑むに呑めないように追い込んでんでしょ、と読む前は思ってた。読んだ後、やっぱそうだ、と確認した。
しばらく
雑誌『HERS』のこと。
自分の推しモノが消えてしまう事がよくある。
好きだったレストラン、よく買っていた油揚げ、気に入っていたリップクリーム、見ていたTV番組、行きつけの自然食の専門店などなど。
最近(といっても去年のことだけど)ショックだったのは光文社の女性誌『HERS』の休刊。今は食をテーマにした不定期刊行になっているそうだが。
ふつう雑誌の表紙って文字のスタイルや色、写真の配置もこの雑誌はこう、ていう定型があるも
映画『あの子は貴族』
「この家は私たちより上の階層の人たちだね」
と貴族階級のバイオリニスト逸子はさらっと言った。
階層っていうのか、日本のカーストでは。
この映画では都心在住の上層の人たちと、それ以外の人(この映画では地方から東京に出てきた人)の歴然とした生き方の違いと、そこを超越した共感、が描かれていた。
階層がはっきりあるのはどうも上層の人たちのようだ。階層、というものは現代でも意外に、目に見えるくらいの感じであ
『勝間式ネオ・ライフハック100』の効果
去年の終わり頃、勝間和代さんの『ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)を読んだ。
その頃の私は活力が低めに安定していた頃だったので、真逆そうなこの人の書いたものでも読んでみるか、と思ったのだった。
どこから読んでも良さそうだったで、つまみ食いのように美味しそうなところから読んでみた。
キャリアなどとは無縁な私が勝間さんの著書を読むような日が来るとは・・これもコロナの影響もあると思う。
コロ