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本の話

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【ハロウィン読書】ケルト 再生の思想 - ハロウィンからの生命循環

【ハロウィン読書】ケルト 再生の思想 - ハロウィンからの生命循環

去年のクリスマス前にクリスマス文化についての本を読みました。イベントの前にその歴史に触れる。読書好きとしては最高の季節の楽しみ方だと思いませんか?

そして、来たるハロウィン。10月の半ばには買っておいたご時間が取れず、ハロウィン当日に読み終えました。

今年は終わってしまいますが、ハロウィンを楽しむ上でとても興味深い内容の一冊だったので、簡単に紹介します。

ハロウィンのルーツまず、ハロウィンの

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本と映画の違いは、完成のピースが作り手にあるか読者にあるかだと思う。

本と映画の違いは、完成のピースが作り手にあるか読者にあるかだと思う。

僕は、読書が結構好きです。
月に2冊だったり5冊だったりしますが特に数えたりはしてません。
「年間〇〇冊読破」みたいな読書マウントほど虚しいです。何処でも誰とでも繋がれる世の中、本くらい自分のペースで読みたいですね。

そんな僕ですが、10代の頃はいわゆる「活字を見ると眠くなってしまう」ような人間でした。

20代の初めから、少しずつ本を読むようになりました。最初は「知識をつけるため」だったので実

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ネコに食べられたい

ネコに食べられたい

大好きな本の紹介です。

まずざっくりと概要を説明して、それから僕がこの本を読んで、おもしろいと思ったポイントをご紹介します。

概要世界中のイエネコの数は、ライバルのイヌを超え、6億以上だそうです。
そして同じくネコ科で「百獣の王」と呼ばれるライオンは、アメリカの自然保護区やインドの小さな森にいるだけで、わずか2万頭しかいないのだそう。

なぜ、ネコがこれほどまで繁栄し、人類に愛されているのか。

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【多読のススメ】初めて英語学習が楽しいと思えた話

【多読のススメ】初めて英語学習が楽しいと思えた話

英語学習マジで続かない英語学習、続かないですよね!!
少なくとも僕はそうでした。
ケチだから英会話には行かず、英語学習アプリで勉強を始めても1ヶ月後にはアプリの存在すら忘れているという始末。こんなのをかれこれ5年ほど繰り返していたように思います。

そんな僕が初めて継続できて、かつ楽しいと思えたのが英語の読書でした。
「こんな自分が継続できている...??」という嬉しさでいっぱいなので、ぜひ紹介さ

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『ティファニーで朝食を』と帰属意識

『ティファニーで朝食を』と帰属意識

帰属意識はとても大切だ。
家族や会社、趣味のコミュニティなど、集団に属することで、自分は1人ではない、誰かの役に立っているという感覚を得られる。どこに所属しているかは、社会での立ち位置を内外に分かりやすく示してくれる。所属が人間性を決めるともいってもいい。

では、帰属意識の薄い、どこにも所属したくない人間は、どのように生きたらいいのだろうか。

僕は帰属意識の薄い人間だ。どこかに属する安心感より

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声を上げ、本から目を逸らしてしまった

声を上げ、本から目を逸らしてしまった

それは、スティーブン・キングの『ミザリー』を読んでいるときでした。

(※グロテスクなシーンの話をしますので、苦手な方はそっと閉じてください)

物語の中盤、登場人物が脚を切断されるシーンがあります。斧が振り上げれた直後、足がぱっくりと割れ、血が吹き出す。

そのシーンを見て、僕は思わず「うわっ」と声を上げて目を逸らし、本を閉じてしまいました。

少し間が空いて我に帰ると、今の状況を客観的にみてと

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