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コアラはなぜユーカリの好き嫌いが激しいのか?それは母親の「パップ」にあった!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、コアラは好きですか?私は好きです。もふもふして可愛いですよね。

海外旅行には一度も行ったことないので、野生で暮らすコアラを勿論観たことがありませんが、「もしオーストラリアに行くことがあれば、コアラを観てみたい」と思います。

この記事ではコアラの話題ですが、実はあることがあって、ユーカリの好き嫌いがあることが分かりました。

愛くるしい姿が動物園などで人気者のコアラは、好き嫌いが激しい偏食家という一面を併せ持ちます。日本では簡単に手に入らないユーカリしか食べないことに加え、個体それぞれが好むユーカリの種類も違い、国内の飼育施設が頭を抱えています。

コアラは600種類以上あるユーカリのうち30種類ほどを食べると言われています。毒を持つユーカリを食べられる理由の1つには、乳児期に離乳食として食べる「パップ(盲腸便)」があると言います。「パップ(盲腸便)」は母親が食べたユーカリを含んだフンで、解毒や消化を助ける腸内細菌が生まれてきた子どもにも受け継がれていきます。

この問題について、北里大学や北海道大学などの研究チームは母親のフンを介して受け継がれる「パップ(盲腸便)」が関わっているとの研究結果を総括しました。

今回はコアラが偏食家になる理由を解き明かします。

コアラはなぜユーカリに好き嫌いがある?

コアラは、ユーカリの葉の柔らかさや種類などの好みが個体によって違い、与えた9割程度を「食べ残し」をすることも珍しいケースではありません。いかに効率よく餌を食べさせるかが飼育員の間で長年の課題となっています。

研究チームは、個体ごとに好き嫌いが分かれる理由を解明しようと、母親から受け継がれる腸内細菌などに着目したといいます。日本で飼育されるコアラ、トータル6頭を対象に、普段から食べている5種類のユーカリを与えてそれぞれの好みを特定した上で、フンから採取した腸内細菌の構成の割合や種類と、食べるユーカリの種類との関係を解析しました。

すると、推定100種類前後ある腸内細菌の中で、食べたユーカリの種類ごとに増減する菌があることが確認できました。特定のユーカリを好むコアラの腸内だけに多い菌があることも判明しました。

参考:好き嫌いが激しいコアラ 関係していたのは母親の「ある物」 毎日新聞(2024年)

この結果を受けて、ゲノム進化学が専門の、北海道大学の早川卓志助教は、「コアラの個体ごとの腸内細菌の構成に対応して、消化しやすいユーカリを選択している可能性があります」とした上で、「腸内細菌を解析した餌を選択することで、コアラのユーカリの食べ残しを減らせることに結び付くのかもしれません」と期待を口にしました。

この研究成果は2024年5月27日、オンライン学術誌[PeerJ]にて発表されました。

かなりグルメですね

グルメというか、どうして偏食家になるのか理由を解き明かしてきました。まさかお母さんからのものが由来だなんて、普通思わないですよね。

ヒトだと産道を介して、生まれて来る赤ちゃんに栄養がいくわけですが、コアラに関しては生まれてからの話ですし、ヒトで言うところの母乳なのでしょうか?

グルメな動物はパンダもそうでしたし、ゴリラも確か、そうだった気がします。

動物に詳しくないので分からない話ですが、動物園の映像とかニュースで観ていて、ゾウは誕生日を迎えた日に、色んな食べ物が入っていても、美味しそうに食べますし、何でも喜んで食べてくれるイメージがあります。

この研究成果がさらに明らかになれば、動物園の飼育員さんが、ユーカリ、何をあげたら良い?、どの種類なら食べてくれる?、問題が解決するのかもしれませんね。


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