全員に「やさしい」社会は不可能なのか?「管理職罰ゲーム」は、平社員にやさしくなった代償かもしれない・・・

恐ろしいニュースがある。現代メディアによると、日本企業の管理職は死亡率が高いらしい。今まで、高橋まつりさん、佐戸未和さん、東和銀行の若手行員など、どちらかというと若手社員の過労死が問題視されてきた。だが、昨今は、管理職も危険な状況になってきている。若手社員に仕事を与えすぎると人事部から批判されるので、自分で仕事を抱えてしまっているのだ。また、もし自分の部(課)で問題が起これば、責任をとるのは管理職だ。常に、心理的に強いプレッシャーがかかる。強い指導をしようものなら「パワハラ」と言われるかもしれず、おびえる管理職もいるだろう。
※もちろん、いまだにパワハラ・セクハラをする管理職がいることも付言しておく。

女性が管理職を希望しないといわれるが、こんな死亡リスクがある状況では、男性だって嫌だろう。お金や地位よりも命のほうが大切だ。

あまり古い話を持ち出しても仕方がないが、戦争中は男性は命を投げ捨てる覚悟で戦った。神風特攻隊などもあった。決して、女性だけが被害者だったわけではない。男性も、歴史の被害者であったのだ。私がコンサルティング会社に勤務していた時は、徹夜の強要や、徹夜明けにも出社を命じられた。

もちろん、昭和時代を美化するつもりはない。変えていくべきだ。だが、平社員だけを守ると、今度は管理職が苦しい。

一つ提案がある。管理職のポストを増やすのだ。部長(1名)と部長補佐(2名)という体制にすれば、管理職の仕事を分担できるだろう。もしくは、秘書をつけるという方法もあるだろう。

何にせよ、管理職だって人間だ。命は大切なのだ。全ての人間の健康と命を大切にするべきだ。そのためには、「負担と責任を減らす」方策も必要であると考えている。

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