見出し画像

第37話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び

点とは何か?

4.ゼロの点-4

 つまり人間が、物質界には存在しないものを基準にして、正の方向の数量がプラス、その反対方向の数量がマイナスと定義しているだけなんです。

 物質界には存在しないものを基準にしているという事は、その基準がそもそも近似値、始まりからそもそも近似値なんだから──そりゃ重要なポイントでは近似値しかでてきませんわな。

 だから表現しきれないのです。

 では何もない状態とは、本来どういう事かというと、何も置いていないテーブルがあってりんごを一つ置くと、りんごは一個。

 ゼロ足す1は1。

 だからりんごは一個ある。

 簡単な数式ですな、でも、この場合重要なのはりんごを一個おくと一個のりんごがあるというよりも、テーブルの上にりんごが無い状態があるってことなんですな。

 つまりテーブルを見てりんごが無いと思わないとりんごが無いことにならないって事です。

 じゃなきゃ「何も置いてないテーブル」であって「りんごが置いて無いテーブル」じゃないんですな。

 どういう事かというと、何も無いテーブルにりんごを置こうと思った瞬間に「何も置いてないテーブル」から「りんごが無いテーブル」つまり「りんごがゼロ個のテーブル」に変わるんです。

 物差しで長さを計る場合だって、起点をここにしようと決めるからそこがゼロになる。

 重さを計る場合だって、何ものっていない状態をゼロと思うから、物をのせた時に重さという数量が発生するんです。

 そう考える事でゼロという概念が物質界に存在する、矛盾しているように感じるかもしれませんが、つまり、ゼロの点はあるんです──どこに?

 それは──「心」のなかにあるんです。

 お客様、あ・な・た・の「心」にあるんです。

 決して物質空間にあるわけじゃないんです、物質空間にゼロがあったらゼロじゃなくなる、心にゼロの点があるからこそ「概念としての点」なんです。

 概念──つまり「心」です。

 点は心の産物です。

 その本質こそが想像力です。

 なんだか虚数の時と同じ答えになってきましたね、心には奥行きも質量も面積もゼロの点が存在するのです

 更にはこうなる、プラスとマイナスは空間を持つ物質界の産物であり、ゼロ、つまり無という状態では、プラスもマイナスも、プラス♾️もマイナス♾️も、上も下も、前も後ろも、そもそも方向性など存在しないのです。

 という事は、今、お客様が存在する世界の反対の世界があるから、現実の世界が創造された、いわゆる宇宙が点を介して正反対のものがもう一つあるというのは、物質界だけで成り立つ理論であり、ゼロの無の状態では、成立しない現象であり存在する概念ではないんです。

 さあここまでくるともう十分です、とうとうビッグバンの解説が始まりますぞ、おー!

つづく
→第38話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい
第29話 死とは何か?-1
第30話 死とは何か?-2
第31話 死とは何か?-3
第32話 死とは何か?-4
第33話 ブラックホール
第34話 ゼロの点-1
第35話 ゼロの点-2
第36話 ゼロの点-3

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?