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第8話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!

作用と反作用

7.心における作用反作用

 このお話しの大前提として宇宙の始まりは物質ありきではなく、作用反作用それに伴う釣り合いありきで始まっているのではないかという仮説を申し上げた事を覚えていますか?

 そこに立ち返って考えてもらうと、心には、なぜ物質の作用反作用のように決まった結果をもたらすものでなく、自由意思における多様な作用反作用、それがもたらす多様な釣り合いが成り立つのかという疑問が湧きます。

 肉体そのものは物質ですから、瞬間瞬間にエネルギーによる作用反作用が起きて、動きが起きる事で釣り合うように働きます。

 でも、どうして心の動きに伴う作用反作用、そして釣り合いは物質の法則とは違い結果が決められていないのか?

 お客様はどう思いますか?

 まず、赤木館主はこう思いました、心と心の持つエネルギーは物質エネルギーではない

 だから、物質の作用反作用の法則と同じである必然性がない。

 心が物質もしくは物質が作り出したエネルギーならば、作用に対する反作用が決まっていて、釣り合う事でもたらせられた結果が決まっていないといけない、そうでないと物理法則が根底から覆る、でも現実はそうじゃない。

 ならば、心の持つエネルギーというよりは心を持ったエネルギー体という方が正しいのだろう。

 心を持ったエネルギー体は、物質界におけるエネルギーとは違うエネルギーだから、通常とは違う反応をしても物質の法則には影響を与えない、ということは心は脳で作られている物じゃ無いという事になる。

 しかし、肉体という物質の状態が心に影響を与えている事は確かです。

 風邪をひくとイライラしたり、熱を出すとぐったりしたり、手を不用意にドアにぶつけると痛くて嫌な気分になるでしょう。

 肉体と心は、複雑に密着してお互いに影響しあっている、ここでも作用と反作用が働いている。

 どうしてそんな事が成り立つのか?

 その秘密はビッグバンにあります。

 へっへっへっ、ちょっと早まりました、その前に考えないといけない事がたくさんあります——そんなに難しい事は考えませんがね。

 ではこのシーケンスのまとめに入りましょう。

 命を奪われたという作用がされた人、もしくは病気や老衰で肉体という物質が無くなって亡くなったという作用が起きたとしても、作用反作用の法則は働くとしたら、反作用するのは残された心を持ったエネルギー体しかありません。

 物質は無くなっても心は無くならないと考えると、作用反作用の法則に従う事となります。

 心が持つエネルギーが物資が作っているエネルギーではない以上、物質が無くなっても残るのです。

 心を持ったエネルギー体

 現世という物質界において作用反作用の法則にのっとって、肉体を維持管理して故障のないようにすることが大前提ではなくて、一番大切なのは心を育てる事でそのために肉体を維持管理する必要がある。

 何せ肉体が無いと色んな経験に伴う心の成長が生まれませんから。

 へっへっへっ…また新しいワードを出してしまいました、心の成長。

 さて、心を持ったエネルギー体とは何でしょう?

 心の成長とはなんでしょう?

 いやいや、疑問が疑問を生みますなぁ………

 つづく
→第9話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2


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