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第5話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!

作用と反作用

3.すべては作用と反作用-3

 因果応報なんて言葉がありますよね、世の中には、いい事をしたらいい事が自分に返ってくる、悪い事をしたらその報いは必ず自分に返ってくる。

 カルマの法則、自業自得なんて言われる事もありますでございましょう、言い方は違えど、どこの国にも、どの人種にもどの宗教にも同じような考え方はあるのじゃないでしょうかね。

 でもね、ここで考えないといけないのは必然性なんです…はい。

 物質エネルギー同士の作用と反作用はその時その時の瞬間に起こり、作用に対する反作用の形が決まっている、そうで無いと世界が無秩序になってバラバラになる。

 つまり壁を押して、その瞬間に力が戻ってこないと釣り合わないですよね、壁を押してそのまま壁に手が埋め込まれて、焦ってひっこ抜いた時の反作用が2、3日後の台所で料理をしているときに返ってきて、正面から重力波が手に当たり、訳も分からずフライパンを投げ出したら、卵焼きが空を飛んで、顔面に落ちてきて火傷して入院した。

 へっへっへっ…こんな感じで反作用が時間をおいて戻ってきたら、それこそ何だかわからない世界だ、というか、別のエネルギーが働いたか、別世界の出来事だとしかいえない。

 地球上で生活していて、そんなことはあり得ませんでしょう?

 Aという物質とBという物質を反応させてある種の化学反応の実験をしてたとしましょう、その実験で新しい化合物ができて安定するのに3日かかったとしたら、瞬間瞬間で化学反応は進んでいるのだが、化合物の生成がすすみ全ての反応が終わるのに、結果的に3日かかっただけのこと。

 そこには分子レベルで結びつき新しい化合物として安定するという電子や原子による結びつき、つまりエネルギーが関係している。

 そりゃそうですよね、原子(+)の周りを電子(-)と中性子(+-0)が回っていて、そのエネルギーで原子がくっついたものが分子で水はH₂O、水素が2つに酸素が1つくっついて安定したものですものね。

 その結果、もしBの物質が酸化したとすると、酸化させたAという物質は還元しているということ、酸化還元反応ですね。

 酸化する反応の逆、アルカリ性となる反応=還元反応、AがBに酸性となる作用をしてBがAにアルカリ性となる反作用をして、ビーカーの中の分子が全て反応して、いくとこまで行ったら安定して反応が止まる。

 また酸性の物質とアルカリ性の物質をある分量どうしで反応させて、酸性でもアルカリ性でもないその中間で反応が止まると、いわゆる中和ですな。

 人間は必要に応じて酸化還元反応を止めて、もしくは最小限にして、加工食料品を作るなどといったように利用しているでしょう。

 お肉を常温に置いておくと、菌や気温や湿度など、自然現象に影響されて、食べると人体に悪影響を与える状態になり、いわゆる腐っているとなりますよね。

 もしもですよ、腐敗と悪臭が時間がずれてでてきたら、またまた変な事になります、生肉は腐ってるのに一週間後に腐った匂いが漂いだした、ってね、ふふふふ、もう訳わかんない。

 腐った生肉はゴミ収集車に収集してもらったのに、一週間後にどんどん部屋の中が腐った匂いで充満してくるなんて、もうたまったもんじゃない!

 そんな事ありえませんですよね、生肉が腐っていくと臭いを出す物質はその瞬間に作られ匂ってくるんです。

 ただし部屋の壁に匂いが染みついてしまったりしますが、匂いのもとは腐敗が進んだときにできているんです。

 その中心にあるのはやはり、分子レベルのエネルギーの結びつきで、作用に対する反作用の形は決まっていて、エネルギーは安定する方向に進んでいく。

 完全に反応が止まっていたら安定した状態として、その状態のまま維持される。

 物質同士の反応が釣り合ってる状態ですな。

 つまり純粋な物質における作用反作用は決まった形で起きないとエネルギーのバランスが崩れて、ひいては宇宙が崩壊するから、毎回同じ結果を出すべき必然性があるのです。

 人間が、全体のどこまで物質の反応と結果を発見出来ているかはわかりませんがね。

4.さてここから先が問題です

 物質以外、つまり概念の作用反作用を考えた時、どうやって釣り合うのかって事、先ほどもお伝えしたように必然性はどこにあるのかって事を赤木館主は体験を通じて考え続けているんですな。

 ね、かなりの、変…おっと失言失言。

 お客様、これから先が問題です。

つづく
→第6話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2

 


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