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第38話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び

ビッグバン

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 赤木図書館学芸員であり、守護霊の古沸妖の役目もそろそろ大詰め、今までのお話しの総まとめが始まります。

 赤木館主の人生総まとめのような気もしますが、お客様——お気を悪くなさらぬように、何せ妄想ですからwww

 どう思うかは自由ですが、一理あると思っていただけるとそれだけで結構です。

 その前にタイトル写真ですが、深夜の神社で雲を撮影したものです、もちろん無加工です。

 よく見ると、日本人ではないどこかの神様の横顔に見えませんか?

 赤木館主はこう思いました、異国の神様が神社から見えたのですから、あの世には宗教の違いなど存在しない、無宗教の赤木にすら応援してくれているとね。

 本当に応援なのか、はたまた警告なのか、分かりませんが、赤木館主は応援ととったみたいですがね。

 さて、赤木図書館収蔵、アカシックレコードの「ビッグバン」引き出しますぞ、ピピッとな。

 全ては作用反作用、釣り合う事ありきで始まったというお話しです。

 始まりぃ始まりぃ。


 さてお客様、とても難しいですが全く無の状態、空間も光も重力も、あなたという存在も、欲望も、愛も、煩悩も、音も、全く無の世界を思い描いてみて下さい。

 できますか?

 難しいですよね、何かが邪魔をする。

 そうですよね、欲望も思考も自我も何もない無心の状態にしないと無の世界など思い描けない、そう思いませんか。

 そこに、ヒントがあるのです。

 「えっ」と思いました?

 逆にいうと心という性質を持つ存在は、純粋無垢な無心の状態を作れるのです、禅で行われている修行で得られる境地ですな。

 言い換えると、前世の記憶も今世の記憶も、生存本能さえ取り去った心です。

 つまり、無の心とは、何のエネルギーも持たず、質量も無く、何の記憶も持っていないものでありながら、心という性質を持つものなのですね。

 そして、無の心によって無の世界は作られるのです、作った事を心が認識していない状態ですが。

 鶏が先か、卵が先か理論になってきますので、ここでは小さな小さな無の心が、心が認識する事なく、無の世界を創造したという事で話しを進めます、その逆、無の世界に無の心がいたと考えても同じ事ですがね。

 お客様、ここで一つ気づいていただきたい。

 この状況は無と有が釣り合っていませんか?

 そう、この無と有という相反するものが釣り合っている状態こそ、作用反作用の概念と現象そのものです。

 だからこのお話しでは、宇宙は作用反作用、物事は釣り合うことありきで始まっているのです。

 そしていつしか、無の世界を創造した無の心は、自分は心だと認識するんです。

 元々が心という性質のものなんですから、自分は心だと気がついても何ら不思議はない。 

 それが全ての始まりです。

 そうした心の変化は波で例えると小さな振幅になる、形で例えると小さなひずみのような状態になる、それが最初の虚数エネルギー、それが心と一体になって魂となり魂の世界が始まる。

 物質界とは全く逆の現象、心という波がエネルギーを生んだのですな。

 それと同時に、心は無の世界に心の産物である点を作り、それと同時に、心とは正反対の性質を持つエネルギー、つまり、熱や運動エネルギーや光子が生まれ純粋な物質だけの世界が始まる。

 無の状態に方向性などないのですから、心の動いた作用に対する反作用は、心の持つエネルギーとは正反対の性質のエネルギーを持つものが生まれないと、釣り合わないんですな、それも同じある一点から膨れ上がると、勢いよく広がった。

 でも、ここで考えるべきなのは、何で勢いよく広がったのかってことなんですな。

 心の動きに釣り合う物質エネルギーができたとして、正反対の性質を持つ全く同じエネルギー量ですから、そこで釣り合ったら終わり、相殺されて消えてしまいますよね。

 物質エネルギーは物質エネルギー以外のエネルギーとも釣り合うのですから。

 現世では、空間がある事で方向性が生まれ、肉体と魂が作用反作用して、釣り合っているから存在しているのですな、でも方向性などない無の世界では生まれても釣り合うとすぐに再びゼロになる。

 でもね、ここで重要になってくるのが無の世界を創造した小さな無の心。

 現世ではほんのちょっとの誤差みたいな存在、物質でいうならプラスでもマイナスでも無い中性子のような小さな純粋無垢な存在がある事で、物質世界と魂の世界は一生釣り合う事はないんですね。

 虚数エネルギーと結びついて最初の魂になった小さな心の存在一つ分、どんなに虚数エネルギーと物質エネルギーが同じ分量づつ増えようとも、いつまで経っても物質世界より魂の世界の方が存在が多いのです。

 だから、釣り合いに向けて物質エネルギーは広がらないといけないから増え続ける。

 この時の物質エネルギーはプラスとマイナスの概念や現象が無いところから発生したのですから、現在のように人間が考えている性格づけなど無いんですね。

 つまり物質や空間になんらかの動きをもたらす、熱エネルギーや運動エネルギー、光エネルギー(光子をエネルギーと捉えると)といった要素が混在したものですな。

 というと作用反作用で考えると、虚数エネルギーとは結びつきを作るエネルギーという事になる。

 つまり心と結びついてもなんの問題もない。

 ある一点から物質エネルギーが広がるという事は、同じ点を中心にして、その反作用で物質エネルギーではないエネルギーつまり虚数エネルギーが広がらないといけない。

 数多の物質が生まれたという事は、その反作用は物質ではない数多の心が生まれたという事。

 ここでいう物質とは素粒子ですな、それもマイナスの電荷を持つもの。

 単体では反発し合うもの。

 時間が生まれるという事は、その反作用は時間という概念の無い世界が生まれるという事。

 物質空間が広がったという事は、その反作用は空間という概念のない世界が広がったという事。

 同時に心の記憶がスタートする。

 全く完璧なバランスで作用反作用が起こり、たった一つの小さな心のおかげで、宇宙は今だに広がり続けているという事は、その反作用で魂の世界も広がり続けており、だからこそ宇宙空間が存在できているのです。

 そして現世に死というものがあるからには、その反作用で死のない世界が広がっているという事。

 だから肉体が無くなっても魂は残るんです。

 ビッグバン、それこそ、あの世とこの世の始まりです。

 あの世とこの世はある意味釣り合っているから、その双方が存在できるが、この世からはどんなに頑張っても、あの世の広がりに追いつく事はできないのです。

 結果、E=mc²で表せられる方程式がこの世から見るとマイナスになるのではないか。

 そしてこの最初の小さな純粋無垢な心こそ、全ての生き物が持ち合わせており、学ぶべき、そして、誰もが感じる事ができる「愛」そのものです。

 そして、心が心であると認識した瞬間こそ、愛が愛であると気がついた瞬間です。

 たった一つの心しか無い世界では、自分の心を慈しむ心しか生まれないのです。

 それが自己愛です。

 自己愛と呼ばれる愛が宇宙の始まりだったのはないか。

 ほら、あの娘さんの教えてくれた事とばっちりつながった。

 だからこのお話ではやたらと生きるとは何か? 死とは何か? 心とは何か? を考えてきたのです。

 宇宙と考えるという事は、その構成要因である人を考えるという事が、イコールだからです。

つづく
→第39話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい
第29話 死とは何か?-1
第30話 死とは何か?-2
第31話 死とは何か?-3
第32話 死とは何か?-4
第33話 ブラックホール
第34話 ゼロの点-1
第35話 ゼロの点-2
第36話 ゼロの点-3
第37話 ゼロの点-4


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