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気になる中国

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中国、台湾などでの取材経験を経て、今は国際ニュース発信に従事。現地の人たちとの交流を通じて知ったこと、考えたこと、また、言葉や、溢れかえる中国情報の中から、「私が気になる中国」を…
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#新型コロナウイルス

「你阳了吗?(陽性になった?)」が挨拶になった中国

「你阳了吗?(陽性になった?)」が挨拶になった中国

「清零qīnglíng=チィンリィン)」政策(=ゼロコロナ政策)が事実上打ち切られた中国で、「老百姓(ラオバイシィン=庶民)」たちの新しいあいさつの言葉が生まれている。それは・・・

「陽性」は、「阳性(yáng xìng)」。
「(検査で)陽性になる」は、堅苦しく正式に言うと、「检测呈阳性」などとなる。

しかし、もう日常会話では一言「阳」と省略して、「阳了=陽性になる」という意味にしてしまって

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「PCR漢詩」が流行!?--毎日検査させられる中国の人たちの「風刺」とは

「PCR漢詩」が流行!?--毎日検査させられる中国の人たちの「風刺」とは

中国の知り合いから、動画が送られてきた。雪が降る中、マンションの下の広場で長蛇の列を作らされている人たち。その先では全住人対象のPCR検査が行われている。動画の送り主も朝から並ばされて、寒くていい加減にして欲しい、これで何日目だと疲れ果てている。ちなみにマンションの敷地からは出られないのだという。

中国では、各地であまりに厳しいゼロコロナ政策「清零(=qīnglíng チィンリィン)政策」への抗

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どこまでいくの!? 中国「清零(=ゼロコロナ)」のリアル

どこまでいくの!? 中国「清零(=ゼロコロナ)」のリアル

次のネタは、中国の「清零(qingling=チィンリィン=ゼロコロナ政策)」にしようと思っていた。しかし、けんいち🎈人民熊猫1号さんの記事を読み、書けなくなってしまった。

だって、あまりに凄すぎるから。あまりに恐怖映画の様なリアルストーリーに、中途半端なことは何も書けなくなったのだ。

記事によると、けんいちさん、朝の四時にいきなり家のドアを叩かれ、開けると防護服の人にPCRされ、いきなり「明

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「ゼロコロナ」「ウィズコロナ」--英語・中国語では?

「ゼロコロナ」「ウィズコロナ」--英語・中国語では?


ショッキングな動画をきっかけに
もう二度と見たくない衝撃的な動画だった。

「ゼロコロナ」政策で厳しいロックダウンが行われている中国・西安で、ある夜、陰性証明が無い妊婦さんが受診を拒否され、病院の外で流血。死産だった。

家族が撮ってSNSに載せたこの動画を見て全国から批判の声が殺到。この他にも心臓病のお年寄りが診療拒否で死亡するケースも明らかになり、全国で怒りが渦巻いた。

これにより、衛生当

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時の人!? Wilson Edwardsって、誰?

時の人!? Wilson Edwardsって、誰?

実在の人物?

今日は、中国とスイスの間で、今ネット上で話題にのぼっている人物、「ウィルソン・エドワーズ氏」の話です。

・・・と言っても、ほとんどの人には誰のことかわかりませんよね。そして、実際、この人物が、本当に誰かわからなくて問題になっているのです(!?)

まず、下記のイギリスBBCの記事をご覧ください。

つまり、こういう話のようです。

WHOのコロナウイルスの起源調査をめぐって、"ア

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また出た変異株!今度は「ミュー」・・・英語・中国語では何と言う?

また出た変異株!今度は「ミュー」・・・英語・中国語では何と言う?

そもそもWHOが始めた変異株の名前の付け方
新型コロナウイルスの「変異株」の猛威が止まりません。
最近はずっとインド由来の「デルタ株」のニュースばかりでしたが、
また新しい変異株が生まれ、日本でも検出されたと。

今度は「ミュー」と言うそうです。

で、そもそも、アルファ、デルタ・・・ミュー・・・とは。
ご存知の通りギリシア文字で、今年5月にWHO(世界保健機関)が始めた、変異株に対する名前の付け

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全市民一斉PCR検査  1週間に4回の徹底ぶり!

全市民一斉PCR検査 1週間に4回の徹底ぶり!

感染者が出たら、即、都市封鎖も そして全市民PCR検査
中国の徹底したコロナ対策はニュースで見て知っている。しかし、やはり直接現地の人に聞くと、いくら”国情(guóqíng)”が違うと言えど、あらためてすごいと驚かされる。「今日の東京は感染者200人かあ。減ってるねー」とは全く別世界だ。

人口14億分の1とか10とか、「数学的には限りなくゼロ」じゃないの、と思うものの、一人でも感染者が出たら、も

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