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#レビュー
ずっと続くものなんて
結婚した人の半分は別れる。それが今の日本の現状だ。そもそも結婚という制度自体が血筋を明らかにするための制度で、誰もそんなものに重きをおいていない。おいていないにも関わらず、「結婚する」となればそれなりな重圧がのしかかるエポックメイキングな出来事に早変わり。いつの時代も3万円という金額は大きい。
なぜ急にこんな話をしているかというと、「ブルーバレンタイン」という映画を見たせいだ。
最近見た映画の
人は、なぜ映画を見るのか?
これは、『人生はシネマティック!』という映画に出てくるセリフだ。
この問いは、別に映画でなくともよい。ドラマでも小説でも漫画でもよいだ。「創作されたモノ」すべてを指して問われている。
さて、あなたならなんと答えますか?
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映画の紹介も先にしておこうか。
1940年のロンドンで、時代は第二次世界大戦が始まったばかり。映画会社は、政府に戦意高揚のためにプロパガンダ映画を撮るように命じられる
サイダーハウス・ルール【レビュー】【映画】
「おやすみ、メイン州の王子たち 。そしてニューイングランドの王たち」
これが、この映画のキーフレーズだ。
言葉自体にはあまり意味がない。『君たちは貴重な存在なのだ』ということを伝えたい最上位の表現、というところだろうか。
たが、ごく短いこのセリフが、『サイダーハウス・ルール』という映画を彩る詩的で、深い愛情の総てを体現しているような気がする。
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「サイダーハウス」というのは、主人公が働く