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writing! (書くこと、書きかた)

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#コラム

締め切りは、自分で作れ!

締め切りは、自分で作れ!

始めてしまえばズダダダ進むのに、スタートラインに立つのがいつも遅い。
仕事の原稿とか、ラフとか、それこそnoteとか。頭の中では書きたいことがまとまっていたりするけれど、それをテキストに落とし込むのはいつも緊張する。
文字を書くのが大好き人間であるからこそ、書き始める腰が重すぎて砕けて終わる。
あれは、なんなんだろう。文章を書きたいとか言葉が好きとかいいつつも、「うまく書けなかったらどうしよう」と

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表現とは、「正解」の数を増やすことである

表現とは、「正解」の数を増やすことである

りんごが「りんご」である確証はどこにもない。赤くてまあるくて、皮を剥けばみずみずしい黄色をしているそれは、わたしにとっては確かにりんごだけれど、他者から見たら全く違う果実なのかもしれない。わたしが見ているりんごの姿は、所存わたしひとりの目を通して映し出されているものであって、全人類が同じようにその姿を目にしているかどうか、何年生きても自信がない。

そもそも、自分では「赤い」と認識している物体が、

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「可愛い」と「かわいい」と「カワイイ」

「可愛い」と「かわいい」と「カワイイ」

【MEMO】

編集において、言葉の表記というのはとても難しく、何よりも楽しい。同じ言葉1つでも、漢字で書くかひらがなで書くかカタカナで書くかで、伝えようとするイメージが変わるというのだから不思議だ。同じ意味であるはずなのに、同じ意味ではないのだ。



タイトルのとおり、「可愛い」にもいろいろある。「可愛い」も「かわいい」も「カワイイ」も全部違う。同じ言葉でも、表記の違いで意味合いが変わってし

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個人のノウハウや知識が溢れるSNSで

個人のノウハウや知識が溢れるSNSで

SNSで「べき論」が量産されている。これはこうあるべき、これはこうするべき、そういったノウハウや知識が今日(コンニチ)のSNS界隈で溢れかえっている気がする。
個々人の発信力が凄まじく上がったこの現代。知らない誰かの秀逸なツイートをフォロワーさんのリツイートで見かけて共感することもあるし、そこから新たに繋がりができることもある。知らない誰かが書くことは意表をつくことばかりで、「そんな考え方が!そん

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いつだって「書くこと」が怖くてたまらない

いつだって「書くこと」が怖くてたまらない

書いた言葉が、いつも自分に跳ね返ってくる。
どんなに納得のいく記事が書けても、どんなに心を込めて文章を書いても、記事に書いた言葉が勢いよく跳ね返ってきて、わたしをボコボコに殴り倒す。自分で投げた言葉たちが手を繋いで結束しあって、ブーメランみたいにわたしの元へ返ってきて、痛いところを叩き続ける。
noteを書き終わった時、わたしはとりあえず一回死ぬ。自分またこんなの書いちゃった、そう思って死ぬ。

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誰にでも理解できる文章を書け

誰にでも理解できる文章を書け

昭和の曲は、わかりやすくて好きだ。ストレートな愛の告白や、夢に向かってひたむきに頑張る人へ向けた応援ソング。現代ではあまり見なくなった、カッコつけすぎていない人間らしさのある歌詞に、心が打たれる。深く考えなくとも歌詞が自然に頭に入って来るのがポイントであって、その歌詞の意味を、真意を、いちいち考えなくても感情移入できる曲が多い気がする。
『ラブイズオーバー』に何人が涙を流したのだろう。書き起こして

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私にとって「書く」とは、物事を過去にすることだ

私にとって「書く」とは、物事を過去にすることだ

突然だが、わたしはネクラだ。ネクラで、ドガつくほどのネガティブである。いつかきのこが生えてくるんじゃないかというくらいネガテイブで暗い。電車の中とかで笑い声が聞こえてくると「やべ、笑われてる」と勝手にめそめそしてしまう。いつかゾンビまみれの世の中になって、何かの拍子で一人だけ生き残ってしまって主人公アリスになるんじゃないか、とか。あるいは、家の鍵をかけ忘れて、たまたまその日だけかけ忘れていたこのタ

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