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2020年:コロナと私とスペイン語通訳自習室

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2020年をどのように過ごしたかスペイン語通訳者が振り返りながら記述するリレーエッセイです。
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コロナ禍の2020年:レッスン三昧、語学三昧の一年

コロナ禍の2020年:レッスン三昧、語学三昧の一年

1月はいつもの通り、家族とたのしく過ごしていました。仕事はこの時期はガイドの依頼もなく、バレエの公演を楽しんだり、普通の生活をおくっていました。まさか、この後、この一年ががらっと変わると言う事も知らずに。

2月は、計画していたポルトガル旅行。ノープランでフライトとホテルだけを予約して気ままな10日間の旅でした。シントラ、ポルトまで足を伸ばし、観る物、食べる物を堪能しました。

3月、予定していた

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変化に恵まれた年⭐︎

変化に恵まれた年⭐︎

 2020年は、「変化を強いられた年」というよりは、「変化に恵まれた年」と言いたいと思います!

 年が始まりほどなくして、年間の大きい仕事はほとんど全てキャンセルになりました。感染症の広がりという事実には驚きましたが、これを機会に観てみた数々の映画ーー例を挙げると『コンティジョン』(Contagion)や『アウトブレイク』(Outbreak) などーーから、現在の状況は専門家たちからすると起き

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禍を転じて福と為す

禍を転じて福と為す

 2020年がこんな1年になるなんて誰が予想できたでしょう。2020年は1月2日が仕事始め、その後も2月末頃まで仕事が続き、「オリンピックもあるし、何だか忙しい1年になりそう」などと呑気に思っていました。それがコロナで一変、仕事は雲散霧消です。4月7日の非常事態宣言の記者会見を仕事の帰り道にスマホで聞き、重い足取りで帰宅したのもつい昨日のようです。翌8日からカレンダーは真っ白になり、2020年は時

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2021年に変わってほしいこと、変わってほしくないこと

2021年に変わってほしいこと、変わってほしくないこと

(いつもとてもお世話になっているスペイン語スクール、通訳・翻訳会社のイスパニカ代表の本橋祈さんからの寄稿です。同じスペイン語業界で共に歩んでいく仲間として2020年の振り返りをまとめてくださいました。今年もどうぞよろしくお願いします!R.Y.) 

                  特別寄稿 本橋祈(イスパニカ)

 2020年はたいへんな年だった。あまのじゃくな私は、「一寸先は闇」の言葉がある

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ふしぎな2020年

ふしぎな2020年

 2020年2月27日、地球の反対側アルゼンチンに南米出張同行通訳キャンセルの第一報が入ったのが、私のこのふしぎな2020年の始まりでした。前日26日の安倍首相による新型コロナウイルス感染症対策本部からの自粛要請と渡航中止勧告に沿い、私に通訳依頼をしていたヨーロッパの会社が、日本の本部からの連絡で確認をし、一夜明け地球の反対側アルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ連絡があったのです。翌週3月2日にブ

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2020年、スペイン語通訳者のコミュニティづくりの年

2020年、スペイン語通訳者のコミュニティづくりの年

 2020年を迎えたばかりの1月は2020年が新型コロナウィルスの感染拡大で対面式イベントが中止になり、通訳業務が全てキャンセルになるとは思っても見ませんでした。実際のところ、2月28日に予定されていた1000人規模の講演会は、ビデオ収録となり、小さな会場で逐次通訳をしました。それがコロナ前、最後の通訳となり、その後3月以降に予定されていた通訳は全てキャンセルになりました。沖縄でのイベントや、名古

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