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#エッセイ
常に100点の優等生
私を一言で表すなら、"A型の長女"
それで十分だと思う。
誰かを型にはめてカテゴライズし、決めつけることはよろしくないことだと重々わかっているけれど
私に関して言えば、それくらい、典型的だという自覚はある。
親や大人の顔色を伺い、"求められている自分"をすぐに察し演じる子どもだった。
良い子だね、賢いね、しっかりしてるね、と褒められるような子どもだった。
親は厳しかった。道を踏み外してほし
心の空洞を異性で満たしていた私が本当に求めていたもの
私のことが好きだと言う男とラブホテルにいる。
「好き」と言葉で言うのは簡単だ。
かわいいから好き、かっこいいから好き、おもしろいから好き。
条件付きの"好き"はいくらでもあるけれど
本当に相手を想っている"好き"は、目を見ればわかる。空気で伝わる。「感じる」ものだ。
たぶん、この人は私を"好き"じゃない。
いや、どうだろう。わからないのは私自身の彼に対する気持ちの方だったのかもしれない。