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向き合う

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わたしを知る。
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#エッセイ

生活をやめたくなるときがある

生活をやめたくなるときがある

なんだか気分が落ち込む、なんだかしんどい、なんだかうまくいってない気がする

そういうときは大抵部屋が汚い。
床に置いたままの洗濯物、溜め込んだ食器。
散らかった部屋を眺めていると余計にやる気がなくなる。

散らかっているからと言ってなにか特別不便があるわけでも、困るわけでもないから別にいいのだけど
でもやっぱり気分は下がる。
でも、面倒くさい。はぁ。

毎日の晩ごはんを考えるのは正直疲れる。

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常に100点の優等生

常に100点の優等生

私を一言で表すなら、"A型の長女"
それで十分だと思う。

誰かを型にはめてカテゴライズし、決めつけることはよろしくないことだと重々わかっているけれど
私に関して言えば、それくらい、典型的だという自覚はある。

親や大人の顔色を伺い、"求められている自分"をすぐに察し演じる子どもだった。

良い子だね、賢いね、しっかりしてるね、と褒められるような子どもだった。

親は厳しかった。道を踏み外してほし

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誰に怒られるん?

誰に怒られるん?

「こんなことしてたら怒られるわ〜。笑」

ある日の昼下がり、
今日はリビングでこのまま寝ちゃおうかな🎶
そんな気持ちでだらだらしていた時に無意識に言った私の台詞。

それに対して夫が一言

「誰に怒られるん?」

ハッとした。

これまでも物事の大小はあれど、
いろいろなことに対して

「本当はこっちがいいけど怒られそうだからこっちにしよう」
「こんなことしたら怒られちゃうかな〜、やめておこう」

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こころがふたつある

こころがふたつある

幼い頃の環境は、恵まれたものだったと思う。

習い事をたくさんさせてもらえて、行事ごとのイベントは必ず家族でやるし、旅行にだってしょっちゅう連れて行ってもらえた。

大きな一戸建て。広い庭だってあるし、ペットもいる。
理想の家族。

物質的には間違いなく「恵まれた」環境。
でも、私の気持ちに寄り添ってくれた記憶が、ほとんどない。
親が望まないことを言えば否定され、怒られる。だから親が喜ぶ選択ばかり

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短所が長所にひっくりかえる

短所が長所にひっくりかえる

私は単純な人間だ と思う。

嬉しいときは顔に出る。隠せない。
悲しい時や辛いことがあった時はとにかく落ち込む。
この世の終わりかのように、落ち込む。

感情が揺れ動きやすい。

かなり良く言えば素直なのだろうが
とにかく外部からの影響を受けやすい。

休憩中は悪口ばかり
そんな職場にいた時は悲惨だった。

戦争や、凄惨なニュースを見るのもしんどい。

店員さんに暴言を吐いている人なんかを見た日に

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「20代」というカード

「20代」というカード

うつ症状に限界が来て看護師を辞めたあの日から、
4年が過ぎた。

二度とやるか。そう思っていた。
二度とやらない。そう決めていた。

この4年間、いろんなことを感じて、考えて、
自分と向き合った。

今年の10月から、社会保険制度が変わる。
現在パートで働く私は、今後の働き方を考えなければいけない。

それをきっかけに、自分はどうしたいのか、どうなりたいのか、今まで以上に真剣に考えた。

「もう一

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心の空洞を異性で満たしていた私が本当に求めていたもの

心の空洞を異性で満たしていた私が本当に求めていたもの

私のことが好きだと言う男とラブホテルにいる。

「好き」と言葉で言うのは簡単だ。

かわいいから好き、かっこいいから好き、おもしろいから好き。
条件付きの"好き"はいくらでもあるけれど

本当に相手を想っている"好き"は、目を見ればわかる。空気で伝わる。「感じる」ものだ。

たぶん、この人は私を"好き"じゃない。

いや、どうだろう。わからないのは私自身の彼に対する気持ちの方だったのかもしれない。

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