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短所が長所にひっくりかえる

私は単純な人間だ と思う。

嬉しいときは顔に出る。隠せない。
悲しい時や辛いことがあった時はとにかく落ち込む。
この世の終わりかのように、落ち込む。

感情が揺れ動きやすい。

かなり良く言えば素直なのだろうが
とにかく外部からの影響を受けやすい。

休憩中は悪口ばかり
そんな職場にいた時は悲惨だった。

戦争や、凄惨なニュースを見るのもしんどい。

店員さんに暴言を吐いている人なんかを見た日にはもう最悪。
気が滅入って仕方がない。頭が重い、体が重い。
私が怒られている気持ちになる。店員さんを思うと居た堪れない。

ずっと、自分は暗い人間だと思っていた。


しかし、どうやらそうでもないらしい、と
はっきりと自覚したのは一年くらい前のこと。

楽しい、おもしろい、好き
私もやってみたい
すごい、私にもできるかも?

そういえばいつからかわからないけど、そんなことを感じる時間が増えたなぁと思った。

...あれ?私ってこんな人間だっけ?
うつになる前の自分がどんな人間だったか、もうわからない。

楽しそうな人、何かを頑張っている人、好きなことに全力な人。
必死に自分の人生を生きている人たち。

それが心から信頼できる相手であればなお良い。
ありがたいことに、今いる環境、身近にはそんな尊敬できる人ばかりが居ることに気づいた。
(逆になんで今まで気づかなかったんだ)

影響を受けやすいのであれば、良いエネルギーの近くにいれば良い。

暗くどんよりした場所にいればどこまでも暗くなれるのだから、逆に、良い影響だって受けられるはず。
身を置く環境さえ選べば、どこまでもいける。

それに気づいてから、悪口ばかりの人や、見下すような人、自分が心地よくないと感じる人や場所から距離を取るように意識している。(物理的にも心理的にも)

全員に共感し、同じ気持ちになる必要はないのだとわかった。
そもそも全く違う人間どうし100%分かり合えることなどできない。

"分かり合えない中でも、共感し合える部分があればそれはとても幸せなことだよね"
"全部はわからないかもしれないけど、わかりたいと思える相手がいるのは幸せなことだね"
というだけ。


そして、好きな人や尊敬できる人とたくさん話し、いいなと思った考え方や動き方を生活レベルに落とし込んで取り入れてみる。

昔と比べると、かなり楽になったように思う。

今だってしょっちゅう落ち込むし凹むし何日も引きずるけれど

人よりも考え込みやすく、落ち込みやすい分
物事や自分自身を深く理解することができるし
嬉しいことがあれば、人一倍喜ぶことができる。

映画一本で、一週間考察できるんだよ。
逆にコスパ良くない?笑


そもそも、自分が納得しないと気持ちが悪い。
だからとことん突き詰める。

こんな自分も、悪くないのかもしれないな。

そう思えるようになってから、少し息がしやすくなった。

物事は捉え方次第。どの視点から見るかで変わる。
私の短所は、伸びしろだらけの長所でもあった。

30年近く生きてきて、ようやく自分の言葉で表現できるところまで、また、実感として落とし込むことができた。

まだまだ知らない私がいるのかもしれない。
そう思うとなんだか少しだけワクワクする。

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