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フランスの音楽教育"フォーマシオン・ミュジカル"
フランスの音楽院で行われているフォーマシオン・ミュジカルの授業についてお話しします。
フォーマシオン・ミュジカルとは?
フォーマシオン・ミュジカルとはフランスで行われているいわゆるソルフェージュのことです。以前はソルフェージュと言っていましたが、1977年に行われた教育改革によって授業内容とともに名前もソルフェージュからフォーマシオン・ミュジカルへと変更されました。
フォーマシオン・ミュジカ
学習初期に大切なこと
年が明けて授業が始まりました。パリでは年明けから冷え込んで寒い日が続いていますが、子どもたちは楽しみだったクリスマスを過ごしてたっぷりと充電できたようで、集中力もやる気も高くいい感じに授業を再開できました。
今日は1年目のに在籍する子どもたちに授業をする時に大切にしていることについてお話しします。
フランスの音楽院では通常7〜8歳で楽器を始め、それと同時にフォーマシオン・ミュジカル(ソルフェー
音楽院で子どもたちと取り組んでいるシューベルトの歌曲
9月から新年度が始まったフランスは今1回目のバカンスに入っています。
フランスの子どもたち・学生たちは6週間学校に行って2週間休みのサイクルで勉強します。もちろん休みの期間は先生たちもお休みになります。
さて、今回は音楽院で私が実際に子どもたちと勉強している内容を一部紹介したいと思います。
今年は5年目のクラスで使う教材を変更しました。教材にあるリズム課題が簡単すぎたため変更しようということに
音楽院ではどのように読譜練習している?〜リズム編〜
前回の記事で読譜(Lecture)についてお話ししました。今回もまた読譜の話ですがリズムについて話したいと思います。
初期(1、2年目)は身体でリズムを感じることが大切
リズムを読むときは必ず手で拍子を取ります。1年目の早い段階からなるべく音をリズム付きで読ませますが、リズムだけを読むときは基本的には「タ」で言わせています。
1年目や2年目の初期段階では歩いたりスキップしたり身体を使うと理解し
音楽院ではどのように読譜練習している?
前回の記事でざっくりとフォーマシオン・ミュジカルについてお話ししましたので、今回は読譜(Lecture)について掘り下げてお話しします。
読譜の仕方
読譜をする時は音程は付けません。リズム付きだったり、Lecture fluideと言ってリズムを付けないでとにかく速く読むこともあります(個人的にはLecture fluideはあまり好きじゃないのですが、それについてはまた別の記事に書こうと思い