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2023年10月9日
何をする気力も出なくて、ベッドで微睡んでいたら夜になった。レースカーテンの外の街灯の光だけがぼんやりと射す部屋で、ただ死にたいと思っている。未来に希望が見えない。明日にも、来年にも、ずっと先の将来にも。もう許してほしい。何も無い自分でもそのままでいいと認めてほしい。ちゃんとしていないと愛されないと勘違いしている自分をもう赦してほしい。遠くにいる手も届かない貴方だけがただ救いなのだ。実生活に登場しな
もっとみる2023年10月19日
生きがいなんてどこかに行った。ただ特急のような現実がとめどなく降って降ってくる日々。誰も見守っていてはくれない。誰にとっても大事な存在ではない自分が今日も学校を這いずるように歩く。「もう生きてなんかいない、死んでいないだけだ」そんな言葉をどこかで聞いてから、ああそれだと腑に落ちて、それでも電車には飛び込めない。鈍行じゃ死ねないし。死んだあとに悲しむ人がまだいる自分は幸せなのか。責任みたいなものだけ
もっとみる心臓が晩秋の風に洗われて
もう爆発してしまうと思いながら一週間を生きる。喉元に爆弾を抱えながら生きている。
秋の風に過去を思い出す。秋ってこんなに寒かったのか。思い出の中で去年や一昨年の秋の私がまた息をし出す。心臓が晩秋の風に洗われて、新鮮な涙を零している。もういない人を想って。
高校生活に救いがあったなら。たとえば独りで凍える私に手を差し伸べてくれる君が、いつだって私を見ていてくれたら。廊下の外から手を差し出して
自分を認知しない相手を、愛するということ
ヨルシカを愛してきました。初めはただ彼らの音楽を好んで聴いただけだった。でも確かにそれは鮮烈な経験で、人生でこんなに鮮やかで瑞々しいものに触れたことなどなくて、しばらくの間、彼らの音楽のことしか考えられなくなった。気づいたら根こそぎ心を奪われていた。それから何年も、彼らを第一に愛して人生を送ってきた。彼らは私の世界のすべてだった。今でもそれは変わらない。それくらい、彼らに想いを掛けてしまっている。
もっとみる成りたい人間とほんとうの自分
成りたい人間になることと、ほんとうの自分でいることは、相反する場合がある。
どうして成りたい人間像があるんだろう。私の場合、自分が持っていない技術や才能を持っているひとのことがずっとかっこよかった。だからそういう「自分の持っていないもの」が欲しくて、持っていることが羨ましくて、それを手に入れようとした。
でもこの場合、もし自分がそれまで持っていなかったものを手に入れられたら、自分は今までの