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今だったら絶対コンプライアンス違反だと思う。

私が通っていた中学校では、中学1年生の夏に臨海学校というイベントがあった。
臨海学校では大遠泳といい、結構な距離を海で泳ぐことになる。船を何艘か出し、安全を確保しつつ、足がつかない沖の方までぐるっと泳がされる。
あれ、何キロ位の距離だったんだろう?5キロ位?

私は幼稚園に入る前から水泳教室に通っていたため、正直泳ぐことは全然苦ではなかった。幸いなことに、水が怖いということもない。
水泳教室でも背が低すぎて、プールの底に足をつけることができない私は、知らぬ間に立ち泳ぎの腕もプロ級だ。
 
なので、臨海学校に向けての練習や、臨海学校自体はとても良い思い出であるし、良い経験だったと思う。
 
だが、未だに納得がいっていないことがあるのだ。
それは、大遠泳中の掛け声だ。

船の上にいる教師がメガフォンを使ってする呼びかけに、泳ぎながら生徒が大声で掛け声を返す。限界が近い人間はいないか、バディがいなくなっていないか、異常事態は起きていないか、の確認のためにやっていたのだと思うのだけど、なぜかその掛け声というのが
 
教師「お前のかーちゃん」
生徒「で・べ・そ」
教師「隣の親父は」
生徒「ハゲあたま」
 
というものであった。
ただの悪口。
しかも、とっても低レベルな悪口。

なんでこんな掛け声になったのかは知らないが、我が校では代々ずっとこの掛け声らしい。謎だ。謎すぎる。
 
そんな悪口でしかない掛け声を生徒100名程が連なって泳ぎながら、叫ぶ。
平泳ぎもどき(顔を水面につけないので)をしながら、叫ぶ叫ぶ。

当時、そんな状況を知らずに海水浴に来ていた人々はどう思っただろう?
沖の方から「でべそ」とか「ハゲ」とか聞こえてくるシュールな状況・・・しかも、一人ではなく合唱かのごとく。
それをユーモラスに捉えてくれる人であったら良いけれど、気分が良いものではないよね。
当時の海水浴場に来ていた人々すみません。

そんな中学時代の思い出を昨日お風呂に入っていたら唐突に思い出した。
なぜだろう?水繋がり?
今も我が母校はあの掛け声なのだろうか?4学年下の弟の時は、まだこの掛け声だったらしいけど。先生も入れ変わっているだろうし、今のご時世クレームも来そうだし、もう違うかな?

まぁ、何はともあれ「でべそ」と「ハゲ頭」は、私の青春の1ページを密かに飾っているのである。

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