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国際協力

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#国際協力

100日後に国際協力をやめる日記(6)

100日後に国際協力をやめる日記(6)

結局、なにもしたくない

組織の動かし方がわからない、という話を耳にします。根回しが大事という話を耳にします。でも、これ、とても健全な悩みごとなのだと思うのです。なぜなら、動く/動かす方向での議論だから。

みんな何もしないために仕事をしているなんてことはないはず。仕事をしているということは何かをしているわけで、それは何かを動かすためのはず。しかし、このように考えて仕事をしていると、思わぬ壁にぶち

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100日後に国際協力をやめる日記(5)

100日後に国際協力をやめる日記(5)

やっぱり新卒優遇だったりする終身雇用のメリットデメリット

年功序列、終身雇用の組織の場合、一度入ってしまえば、クビになることはなありません。その安定性は、組織全体にとってプラスとなるか、マイナスとなるか。
プラスとなって新しいことに挑戦できる、と捉えられるかもしれません。他方、挑戦するということは、組織がこれまでやってきていなかった、よしとしてこなかったことをやるわけですから、ネガティブに捉える

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100日後に国際協力をやめる日記(3)

100日後に国際協力をやめる日記(3)

自律型キャリアの罠

これからは転職もあるぞ、年金は減るぞ、会社はずっと守ってくれないぞ、ということで、雇う側は従業員への自己責任の擦り付けを着々と行なっています。これは「自律的なキャリアの推進」という言葉によって、従業員に自主的に会社から離れる手筈を整えています。

かくいう私も、さまざまな機会を通して人事部にアプローチし、組織課題へのアプローチや意義を訴え、重要性を説きました。キラキラ人材が言

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100日後に国際協力をやめる日記(4)

100日後に国際協力をやめる日記(4)

まずは自分を知る

今日は案件形成についても書いておこうと思う。
案件形成というのは、説明の必要もないと思うけれど、新しく事業を形成することだ。ただし、一般の民間企業なんかと違うのは、案件が要請ベースであるということ。要請というのは相手方が希望を出すことで、必ずしもこちらがやりたいことを売り込むわけではない。とはいっても、我々受け手として、いつも受け身で待っているわけではない。時には、売り込み、要

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100日後に国際協力をやめる日記

100日後に国際協力をやめる日記

100日後に国際協力をやめる日記。

そう題して書こうとしたのが一月。何にも書かずにもう三月も末になってしまった。新たに就職をする人、あるいは新たな職場へ転職する人もいるかもしれない。そんな季節になってしまった。さて、僕はと言えば、一月に決心したとおりに三月末で国際協力からは離れることは決まった。本当は100日かけて、順を追って思い出しながら書いていきたかったのだが、そんな計画的なことはできないま

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就職活動:JICAと開発コンサルタント

就職活動:JICAと開発コンサルタント

国際協力業界に興味のある就活生に向けて

最近就職活動をしている学生からタイトルのとおり、国際協力業界への就職を考えているが、JICAと開発コンサルタントはどう違うか、自分にはどちらが合っていそうか、という質問が増えてきました。 実際には国際協力の分野といっても様々で、国際機関やNGOなど関わり方は多岐に渡るのですが、私が就職相談を受ける学生はJICAと開発コンサルタントの2つで悩んでいる方が多か

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国際協力の仕事2(開発コンサルタント)

4.さて、はたらいてみる。ついに社会人。いままで大学でのうのうと研究をしていたこととくらべて、なにか偉くなった気分。東京の満員電車、いかにも社会人してます、というかんじだなぁなんて行った初日の出勤。配属もなんとなくは決まっていたものの、何をするかはよくわからない。これまで自分なりには鍛えてきたつもりだし、来るものはなんでもこなしてみせる、という気概と同時に、自分がやってきたものの延長線上の関係ある

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国際協力の仕事(就職編)

国際協力の仕事(就職編)

開発コンサルタント、省庁での国際協力交渉、JICAでの国際協力事業の実施を通して見えてきた、日本の国際協力について、いくつかところを話してみたいと思う。

これは、あくまで個人的な感想なので、分野や個人の感覚によっては全く当てはまらないかもしれないし、自分自身国際機関での経験はないことから全てを網羅的に分析したものでもないと思う。

それでも、一国の国家政策の立案から事業の事業の企画立案、実施

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