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【小説】トップシークレット☆ ~お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる~ 第3章
第3章 秘密の格差恋愛会長としてすべきこと
「――絢乃さん、すみません」
せっかくやっとのことで想いが通じ合ったと思ったら、貢は突然わたしに謝った。
「ん……? 『すみません』って何が?」
わたしは彼から体を離すと、首を傾げながら彼の顔を覗き込んだ。理由も分からずに謝られても、一体何のことやらさっぱり分からない。
「いえ、あの……。もしかしたら僕は、絢乃さんが僕よりもっといい男性と出
【小説】トップシークレット☆ ~お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる~ 第2章
第2章 恋する財閥会長戦闘服は制服!
――取締役会から二日が経ち、いよいよ会長・篠沢絢乃のお披露目の日がやってきた。
その朝、わたしはある決意を胸に秘め、自室の洗面台の前に立った。
丁寧に泡立てた洗顔フォームで顔を洗い、自慢のロングヘアーをブラッシングして、ウォークインクローゼットに足を踏み入れた。
そこでわたしが迷うことなく手に取ったのは、取締役会の日に着ていたスーツ一式ではなく学