これ
たまにオリジナルの書き物をしていきます。小説だったり報告だったり。とてつもない遅筆です…
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【小説】ロックバンドが止まらない(71)
前回:【小説】ロックバンドが止まらない(70)
迎えたライブ当日は、朝からどんよりとした曇り空が広がり、寒さを感じる風が吹く日だった。天気が持ってくれるかは半々といったところだが、それでも神原は少しでも多くの観客を呼べるバンドであることを示すために、雨は降ってほしくないと思う。
この日の会場は、神原たちが何度も出演している下北沢のCLUB ANSWERだった。勝手を知っているライブハウスで