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深海魚 (詩)

幼子みたいに
思いきり声を上げて泣きたい夜
それさえできず
暗がりの中で、ただ息をひそめる


溢れ出る、あらゆる感情の欠片が
音を立てて体中に突き刺さり
貫いていく
私は痛みに眉を寄せる
呼吸が浅く早くなり、息苦しさを覚える

そして、意識の海の中に
ゆらゆら、ゆらゆら沈んでいく
海底まで落ちた私は
深海魚のごとく、じっとしている
全ての感情が消え行くまで、じっとしている


もう浮上できないかもしれないという不安に襲われ私は次第に体を揺り動かし
悶え始める

明日への希望を探しながら
海底を漂う
一条の光が差すことを願い
いつまでも
深海魚のごとく漂う





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