自己評価の低いかおすだが、考えてみれば当然のことだった|『こみっくがーるず』(7)
本記事は、アニメ「こみっくがーるず」を徹底分析する特集の……第7回である★
第1回からご覧になることをオススメします!
今回のテーマは……!
ここまで、かおすの「オッサンオタク」なところ(第2回、第3回)、「かおすは、いまも両親や祖父母の強い影響下にある」という特徴(第4回)、「対人恐怖」を抱えており、「コミュニケーション・スキルが低い」という特徴(第5回、第6回)について詳述してきた。
そして今回は……かおすの「自己評価の低さ」についてご説明しよう!
かおすは自己評価が低い!
かおすは、自身を低く評価している。
「このシーンから自己評価の低さが伺われる」なんてレベルではなくて、いつでもどこでも、すべての言動の端々から自己評価の低さが滲み出している!
なぜ自己評価が低いのか?
はて。
それでは一体全体、なぜかおすはこれほどまでに自己評価が低いのだろうか?
以下3つの原因をご紹介しよう。
【自己評価が低い理由①】常識的な感性を持っているから
まず、彼女は常識的な感性を持ち合わせている。
例えば、彼女が「オッサンオタク」的であることは以前詳述した。
しかし彼女は、それが決して誇るべきものではないことをわきまえている。
例えば……転校初日、クラスメイトたちがかおすを質問攻めにするシーンを見てみよう(第2話)。
※右下:クラスメイトに囲まれるかおす。
クラスメイト「萌田さんって小さいねぇ!何センチ?」「どこから来たの?」「趣味は?」
かおすのモノローグ「趣味!女の子がたくさん出てるアニメやマンガを見ることや、フィギュア収集なんです……なんて言えない!」
ここで、「私の趣味……それは!アニメ!マンガ!フィギュア収集!オタクですけど何か?」なんて開き直ることができれば楽なのだろうが、かおすにはそれができない。
なぜならば、彼女は常識的な感性を持ち合わせており、そして常識的に考えれば「オッサンオタク」は決して褒められたものではないのだから。
つまり常識を持っているからこそ、かおすの自己評価は低いのだ。
※補足:「オッサンオタク」的なところなど、かおすと「らき☆すた」のこなたにはいくつもの共通点がある。しかし、「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」なんて言い放つこなたとは違って、かおすは開き直ることができない。これが2人の最大の相違だと思われる。
【自己評価が低い理由②】ネガティブ要素てんこ盛りだから
かおすは、小学生のように背が低く、体力もなく、マンガ家としては未熟で、さらに友だちもいない。
そう、彼女はネガティブ要素てんこ盛りのキャラだ!
……そりゃ、自己評価が低くなるだろう。
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ここからは、彼女が抱えるネガティブ要素をいくつかご紹介しよう!
【ネガティブ要素①】見た目が幼い
かおすは、見た目が幼い。
例えば、初めてかおすを見た時、寮母は小学生だろうと勘違いしていた。
画材屋で出会った子ども(小学生?)が、かおすを同年齢扱いするエピソードもある。
また、小夢や琉姫にせがまれて、制帽に制服、そしてランドセルを背負うシーンがあるのだが……これがじつによく似合っている!
琉姫「最高よ!かおすちゃん!」
※以下のマンガによると、小学生どころか乳幼児姿も似合うらしい。
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では、この「見た目の幼さ」は一体どこからくるのだろうか?
なによりもまず、背の低さだ。
かおすは現在高1だが、小4(10歳!)から身長が伸びていないという。
ちなみに、総務省の「学校保健統計」によると、小4女児の平均身長は138cm程度。
一方、高1女子は157cm。
つまりかおすは、平均的な同級生と比べて、20cmほど背が低いことになる。
背丈だけでも十分幼く見えるだろうが……さらに、彼女は胸が小さい。
ちなみに、かおすにはこんな名言がある(第3話)。
かおす「私の胸は大きい小さいの次元ではなく、なんかもう生えてこないので」
※この笑顔である。逆に怖い。
さらに、かおすは童顔である。時々覗く八重歯にも幼い印象がある。
また、声は甘く、喋り方は舌っ足らずだ。
……とまぁ概観してみると、かおすが小学生に間違われるのも頷ける。
【ネガティブ要素②】体力がない
「こみっくがーるず」は、OP映像もまた傑作である。
主要4人がそろって走る場面を見ると、それだけで思わず泣きそうになる人も少なくないと思うのだが(例えば私とか)……4人で走る中、かおすだけが今にもぶっ倒れそうなのだ!
顔は真っ青で、フラフラしている。
……彼女の体力のなさが伝わってくるシーンだ。
【ネガティブ要素③】不器用
かおすの母・はる子が、アルバムを見ながら、幼き日のかおすについて話すエピソードがある(第12話)。
曰く、「なわとびが飛べなくて絡まってしまったかおす先生」。
曰く、「けん玉がどうしても頭に当たってしまうかおす先生」。
……かおすは、幼い頃から不器用だったようだ。
【ネガティブ要素④】田舎出身で、都会慣れしていない
かおすは、第1話で田舎から東京の「女子まんが家寮」へやってきた。
つまり、彼女は都会暮らしに慣れていない。
例えば、新宿駅のホームや、初詣で混雑する神社で人ごみにのまれ、小夢らとはぐれそうになるエピソードがあるが、これはかおすが都会慣れしていないためだろう。
【ネガティブ要素⑤】マンガ家として未熟
かおすは、読み切りマンガが商業誌に掲載されたプロマンガ家だが……掲載作の評価は極めて低く、またその後はボツが続いている。
※またボツ。
読者から寄せられた声を見ると……「絵が下手で、ストーリーはつまらない。タイトルからしてどうかと思う。そして何よりキャラがダメ!女子高生という設定なのにちっともリアリティがなく、萌えられない」とのこと。
ボコボコである。
※かおすのマンガ。
【ネガティブ要素⑥】その他
かおすは、ここまでご紹介した以外にも、いくつものネガティブ要素を持ち合わせている。
例えば……別記事で詳述した通り、「対人恐怖」を抱えており、「コミュニケーション・スキル」が低く、そして友だちがいない。
あるいは、食べ物の好き嫌いが多い。
また、かつて溺れて以来、海が怖いという。
【自己評価が低い理由③】周囲のレベルが高いから
あらゆる評価は相対的なものである。
「自己評価」も例外ではない。周囲のレベルが高い時、自己評価は低下する可能性が高い。
小夢ら3人は、それぞれ抜けているところがありつつも、全体としてハイレベルである。
例えば小夢のコミュニケーション・スキルは化け物のように高く、琉姫と翼は高校生にして連載を抱える人気マンガ家だ。
※ハイレベルな3人と、ポンコツなかおす。
……そんな連中の傍にいるのだ。
かおすの自己評価が低下するのも無理はない。
まとめ
以上を整理すると……つまりこういうことだ!
一言でいえば……「常識的な感性を持った少女に、ネガティブ要素を大量付与し、さらに周囲にハイレベルなキャラを配置したらどうなるか?」。
そりゃ、自己評価が低くなるに決まっている!
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(担当:三葉)
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