みんな種の保存本能に突き動かされているんだぜ!!|『ジュラシック・パーク』(3)
テーマ発表!!
第1回、第2回に引き続き、映画「ジュラシック・パーク」をベースに新しい物語を妄想します。
※「ジュラシック・パーク」のストーリーなどについては、第1回の記事をご参照ください。
妄想開始!
嘉村 「ジュラシック・パーク」は恐竜が大暴れするパニック映画ですが、「恐竜以外のものが暴れても面白くなるのでは?」ということで……前回に引き続き、一体何を暴れさせると面白くなるかディスカッションしてまいりましょう!
三葉 承知しました。
嘉村 前回ご紹介したのは、「原始人」「英雄」「三国志の英雄」の3案でした。
案④
三葉 今回、最初にご紹介するアイデアは……ズバリ!恐竜の代わりに、「マンガやアニメの世界の美少女キャラ」を大暴れさせる案!
嘉村 ……ん?「美少女キャラ」?どういうことです?
三葉 ご説明しましょう。……マンガやアニメが大好きな大富豪。彼はバイオテクノロジーをフル活用して、マンガやアニメの世界の美少女キャラを、この現実世界に作り出すことに成功する!……これが物語の始まりです。
嘉村 おー、なるほど!
三葉 そして彼は、「美少女動物園」を作る。
嘉村 ……ストレートなネーミングですね。
三葉 ところが「ジュラシック・パーク」同様、いくつかのトラブルが重なり、彼女らをコントロールできなくなってしまうのです。
嘉村 なるほど。……ただ、アレですよね。
三葉 何です?
嘉村 美少女キャラでしょ?恐竜のように人間を襲う心配はなさそうですが……。
三葉 んー……それでは、こうしましょう!すなわち、美少女キャラは人間の精子を欲している!
嘉村 ……はぁ?
三葉 彼女らは、種の保存本能に突き動かされているのです。理性も知性もへったくれもありません。ただただ子孫を残すことしか考えていないセックスマシーンなのであります!!
嘉村 何ですか、その設定……。
三葉 当初、男性らは大喜びします。かわいらしく、あるいは美しいキャラとまぐわえるわけですからね。
嘉村 まぁね……。
三葉 ところが!ところがですよ!!
嘉村 ……ええ。
三葉 一度性行為が始まると精根尽きぬまで……じゃなくて精子が尽きるまで離してくれない!かくして、男性は次々腹上死する。ようやく事態の深刻さを理解した人間たちは慌てて逃げ出すが……しかし!本能に支配された美少女キャラは、人間離れした直感力と怪力で人間を追い詰めるのです!
嘉村 ふーむ……男性は一度捕まれば腹上死するまで放してもらえないとのことですが、女性はどうなんですか?
三葉 美少女キャラからすれば、人間の女はどうでもいい存在です。基本的には無視、邪魔するようなら容赦なくぶち殺すって感じですかね。
嘉村 なるほど……。
三葉 果たして主人公らは、美少女キャラの追跡を振り切り、生き残ることができるのか!?……ねっ!なかなか面白そうでしょ?
嘉村 うーん……低予算映画、あるいは通好みのアダルトビデオとしてならあり得るのかなぁ……。
案⑤
嘉村 続いて、「案⑤」にまいりましょう。
三葉 はい。「案⑤」は……ズバリ、「過去好きだった女の子たち」です。
嘉村 ほぉ……どういうことです?
三葉 主人公は、いわゆる「陰キャ」です。顔はブサイクで、性格は暗い。もちろん、女の子にモテたことなぞない。「あの子かわいいなぁ」、「せめて友だちになれたらなぁ」と思うことはあっても、声をかけることすらできぬ真っ暗闇の青春を過ごす……。
嘉村 なるほど。
三葉 やがて30代半ばになった主人公。彼は、うだつの上がらない人生を送っていた。
嘉村 ……なかなかアレですね。胸が痛くなる設定ですね。
三葉 そんなある日、彼のもとに弁護士がやってくる。
嘉村 ほぉ……。
三葉 とある大富豪が死んだ。彼には家族がいなかった。親族を探した結果、あなたが遠縁に当たることがわかった。ついては遺産を相続してほしい。金額は1兆円です、と弁護士。
嘉村 ふむふむ!
三葉 突然舞い込んだ大金を前に、彼は考える。たった1度の人生だ。やりたいことをしてやろう。はて。オレは一体何をしたいのだろう?……答えはすぐに出る。そう!この金を投じて、青春をやり直すのだ!!
嘉村 おー!
三葉 かくして彼は金を湯水のごとくつぎ込み、優秀なスタッフを雇う。そしてバイオテクノロジーをフル活用して、これまでの人生で「かわいい」、「付き合いたい」、「結婚したい」と思った女の子総勢100人のクローンを作ることに成功するのです!……この設定、いいと思いません?
嘉村 ふーむ……確かに、「これまでの人生で好きになった子を集め、ハーレムを作る」なんてのは煩悩の極み、不老長寿に匹敵する夢物語と言えるかもしれませんね。
三葉 でしょ!しかも、この物語がすごいのは、「自分が惚れた時の姿」で蘇らせるってところですよ!
嘉村 ん?どういう意味です?
三葉 中学時代に好きだった子は中学生の姿格好で、高校時代に一目惚れした子は17歳の姿格好で蘇る……究極でしょ!
嘉村 あー、なるほど!
三葉 ……ところが、このクローンには致命的な欠陥がある!
嘉村 ほぉ、一体何です?
三葉 現代の科学では知性や理性、記憶を復元することができないのです。つまり、見た目はそっくりですが、中身はからっぽの美少女クローンたち……まぁ、致し方ない。彼は自分専用の「美少女動物園」を作り、美少女たちに囲まれた生活を送る。……が!
嘉村 案の定トラブルが発生するわけですね。
三葉 ええ。そして美少女たちは暴走!彼女らは人間離れした怪力で、主人公や、主人公が雇ったスタッフに襲いかかる!果たして主人公らは生き残れるのか!?……どうです、この物語。
嘉村 なかなか盛り上がりそうですが……でも、なぜクローンは人間に襲いかかるんですか?
三葉 えっ!?えーと、それは……。
嘉村 (……考えてなかったのかよ)
三葉 それは……無論、精子を欲しているからですよ!それしかないじゃないですか!彼女らは、種の保存本能に突き動かされているんですよ!!
嘉村 うーん……またそのオチですか……。
---🌞---
「ジュラシック・パーク」の研究はこれで終了です。ありがとうございました。
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで★
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!