ヒーローが警察から認められる時!!|【EPISODE4:疾走】「仮面ライダークウガ」を三幕構成で分析する
▶ 「三幕構成」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ👽 → シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!
分析対象
三幕構成
ポイント①
まずは、本話のストーリーをざっくり整理してみましょう。
本話は、
・Step 0(前話):ヒョウ怪人が登場
・Step 1:ヒョウ怪人が大暴れ。あまりの脚力と攻撃力に警察は為す術がない
・Step 2:一条が<覚悟>を決める。すなわち雄介をパートナーと認め、最新型白バイの試作機「トライチェイサー2000」(以下、T2000)を渡す
・Step 3:雄介はT2000を使ってヒョウ怪人を追い詰め、肉弾戦を経て打ち倒す
……という物語。
つまり、【一条(公権力の一員)が雄介(民間人)をパートナーと認め、タッグを組む】エピソードです。
ポイント②
続いて、本話の構成上の要点を整理します。
▶ 第1幕
「雄介と一条がよく似たキャラである」と改めて示唆されます。
※補足:「雄介と一条は一見すると真逆のキャラ。しかし2人とも<自分の信じること = 正義>のためなら、自らを犠牲にすることも厭わず突っ走る。その点がよく似ている」ということは、EPISODE1から暗示されてきました。ここでは、改めて2人の類似性が強調されています。
▶ ファースト・ターニングポイント
右目を負傷したヒョウ怪人が激昂し、人間に牙を剥き始めるのがファースト・ターニングポイントです。
▶ 第2幕前半
第2幕前半で描かれているのは、
・ピンチ:ヒョウ怪人が大暴れ!警察は為す術がない。また、さすがの雄介もヒョウ怪人の俊足には太刀打ちできない!
・一条の気づき:桜子の言葉を受けて、雄介と自分がよく似ていることに気づき始める
……の2つです。
▶ ミッドポイント
雄介の言葉をきっかけに、一条が確信する「俺とこいつはそっくりだ……!」。これがミッドポイント。
そして一条は<覚悟>を決め、雄介にT2000を託します。
▶ 第2幕後半、セカンドターニング・ポイント
雄介がT2000にまたがってヒョウ怪人を追い詰めていきます。
並行して、「杉田刑事がクウガを仲間と認め始める」というサブエピソードが始まります。
▶ 第3幕
ここで描かれているのは、
・勝利:雄介がヒョウ怪人を撃破!
・仲間意識(1):雄介と一条がサムズアップを送り合う
・仲間意識(2):杉田刑事がクウガを仲間と認めたことが明示される
……の3つです。
続きはこちら!!
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