【21年秋アニメ研究】「闘神機ジーズフレーム」の分析【1：鑑賞者の体験の分析】
※本記事では、2021年秋アニメ「闘神機ジーズフレーム」の第1話を分析します。
本記事全体のまとめ
※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですが、レポート形式の方が見やすいと思います。お勧めです！
鑑賞者の体験の分析
本話を鑑賞した複数のアニメファンの感想を整理・類型化した。本話が鑑賞者に対してどのような＜体験＞を提供したのかを把握するのが目的である。
▶キャラ（主要キャラが4人）
・OPやEDを見る限り、主要キャラは麗香、ルナ・マリアナ・ペレス・ルピアノ、アルヘナ・ハキーム、エアの4人らしい。
・＜とりあえず美少女キャラを出しまくる＞というタイプの作品が少なくない昨今、好感が持てる。
・また、「4人なら各キャラの人となりがじっくり描かれるだろう」という期待も持てる。
▶キャラ（イスラム教徒っぽいキャラ）
・主要キャラの1人、アルヘナ・ハキームは普段はヒジャブ、訓練中はターバンを着用している。おそらくはイスラム教徒（ムスリム）なのだろう。
・そして主要キャラであるからして、彼女は当然美少女である。
・つまりは＜イスラム教徒美少女＞。珍しい設定であり、今後イスラム教徒ならではのエピソードや戦いが描かれるのか興味深い。
▶ストーリーもキャラも凡庸
・舞台は未来で、人類は遺跡から発掘されたロボットを操り敵と戦っていて、ロボットに乗れるのは少女だけで、主人公の家族（父と姉）はこの戦争に深く携わっており、主人公は明るく頑張り屋でしかしちょっと抜けていて、そして彼女にはなぜかロボット操縦士としての適性があり、かくして養成学校に入学することになって……という具合に、ストーリーにもキャラにも目新しさがない。「あー、そういう感じね」という感想しか持てなかった。
・何か1つでもびっくりするような要素がほしかった。
▶細部に粗が目立つ
・本作は細部に粗が目立つ。以下、いくつか例示する。
・例1：主人公の名前は「南宮麗香」だが、ところが不合格通知には中国人名が書かれている。本作は中国で制作されたアニメだ。おそらくは日本向けにローカライズする際に主人公の名前も変更したものの、一部修正が漏れてしまったのだろう。
・例2：ネルガルが襲来した時、主人公の前にふいにロボット（シェンノン）が出現した。主人公は訳がわからぬままそれを操り、気がつくとネルガルを攻撃していた。主人公は仰天する！が、驚いたのはこの一瞬だけだ。その後、あっという間に日常に戻ってしまった。これっぽっちも、「あれは一体何だったの！？」「どうして私が！？」「私、もしかして人間を巻き添えにしてしまったかもしれない……」なんて動揺したり悩んだりはしない！……これ、さすがに違和感がある。
・とまぁこんな具合であり、どうしたって鑑賞意欲は低下してしまう。
関連記事（2021年秋アニメの研究）
▶「サクガン」の分析
▶「プラオレ！〜PRIDE OF ORANGE〜」の分析
▶「180秒で君の耳を幸せにできるか？」の分析
▶「先輩がうざい後輩の話」の分析
▶「見える子ちゃん」の分析
▶「最果てのパラディン」の分析
▶「異世界食堂2」の分析
▶「プラチナエンド」の分析
▶「メガトン級ムサシ」の分析
▶「結城友奈は勇者である -大満開の章-」の分析
▶「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」の分析
▶「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」の分析
▶「SELECTION PROJECT」の分析
続きはこちら！
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで！
今日からは、21年秋アニメ「闘神機ジーズフレーム」の分析です！
— 100%ツールズ@創作の技術 (@100_tools) December 16, 2021
★見てね👀 → https://t.co/dVenlaGVsa#アニメ #秋アニメ pic.twitter.com/9cXrGt9Fpj
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
（担当：三葉）
最後までご覧いただきありがとうございます！ 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います！