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#69「アーセナルvsトッテナム<マッチプレビュー>PL第28節」

こんちゃ!どうもいったーです。
しばらく更新が滞りましたが、引っ越しの準備やらで手がいっぱいでした。

でも、しっかりとEL Round of 16 1st leg vsオリンピアコスはリアタイして、素晴らしい勝ち越し劇をみました。結果的にゴラッソの連続でアウェイゴール3つを奪っての勝利でしたが、失点は直前のvsバーンリーを彷彿させるもので、不愉快なミスからでした。何はともあれカップ戦で大事なのは内容よりも勝利です。パパとの再会を懐かしみながら、勝って兜の緒をしめよということで次のラウンドに進めるように、勝利が見たいです。

それでは血で血を洗う血戦うノースロンドンダービーについての<マッチプレビュー>に入っていきましょう。

予想フォーメーション

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ホームチーム:アーセナル
監督:ミケル・アルテタ
フォーメーション:4−2−3−1

アウェイチーム:トッテナム(以下、スパーズ)
監督:ジョゼ・モウリーニョ
フォーメーション:4−2−3−1

対戦成績

アーセナルの57試合20勝23分14敗
ここ5試合アーセナルの1勝2分2敗
アーセナルはホームで最後に負けたのは2010/11/20(2-3)の11年前まで遡ります。
現在ホームではvsスパーズ9試合連続負けなし(5勝4分)

前回対戦

2020/12/07 PL第11節(0−2)
得点者:省略。

アーセナル前節振り返り

アーセナルは前節vsバーンリーで世紀の大誤審によって2ポイントを盗まれました。確かに、前半の決定機を決めれば勝っていたから、自爆だという意見も分かりますが、あるはずのPKがないのはこちらのせいではありません。なぜ赤は赤でも北部の工業都市とバンドマンの都市の赤色は審判からの優遇があるのか知りたいです。

冗談はさておき、バーンリーが最近取り組んでいる前線からのアグレッシブなプレスによってビルドアップが阻害され、良い形でボールを運べなかったことも事実です。それが試合における唯一のエラーであり、失点にも繋がりました。LWGウィリアンの気の利くポジショニングによって周囲が気持ちよくプレーすることはできていましたが、スミス=ロウの代わりに入ったOMFオーデゴーにはもう少しボールを持ってない時の動きだしや、フリーランを発揮して欲しいです。ボールを受けられないにせよ、スペースメイキングのためにという意識にすれば、彼なら出来ます。ローン組ながらもアーセナル愛がもうありますから。

アーセナル注目ポイント

○重要なのは2列目のフリーラン
○North London is Red

○重要なのは2列目のフリーラン

これまで今季のターニングポイントとして挙げるならば、グーナーであれば100人に聞いて100人が、2020/12/27 PL第15節vsチェルシー(3−1)と答えるに違いありません。その立役者となったのが、アカデミー最高傑作の呼び声高いOMFスミス=ロウです。

あのゲームでは2列目に若手3人衆であるスミス=ロウ、ブカヨ・サカ、ガブリエル・マルティネッリが起用さえれ、アグレッシブでエネルギッシュな動き出しによってアーセナルの停滞していた前線を活性化しました。

ここ数試合は、スミス=ロウ→オーデゴー、マルティネッリ→ウィリアン、ぺぺとシニア組が出場機会を掴んでいます。たくさんの経験を踏んでいる分、一見無駄とも見えるようなフリーランよりも省エネで最適なポジションに動き、留まような傾向があると感じます。

ゆえに、相手がセットした状態での守備陣を自らコントロールしながら崩すということが多くありません。(近年、守備戦術、クオリティの向上により、簡単にセットした守備陣を崩すのは難しい前提ではあります)

EL Round of 16 1st Leg vsオリンピアコス(3-1)でOMFスミス=ロウが途中出場するとボールの回りがかなりスムーズに感じた人も多いと思います。「気の利く」フリーランが多く、自分がボールを貰わずとも相手を動かすことができるからです。

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このゲームではPL屈指の中盤のフィルターを揃えるスパーズが相手です。中盤の正三角形の組み合わせは少し予想できない部分がありますが、ビッグマッチになるとモウリーニョはボールを握って動かす能力よりも、対人能力やボール奪取力を優先させる傾向があります。

CMFホイビュアは確実として相方はCMFムサ・シソコ、頂点となるOMFエンドンベレであると予想します。CMFホイビュア&シソコは中央のゾーンをしっかりと閉じることはもちろんですが、CBとSBのエアポケットとなるハーフレーンのケアのタスクも忠実に実行します。

CFと2列目が自らアクションをこしながら、“レイオフ”や“ダイアゴナルラン”を駆使しながらマークのずれを狙いたいところです。WGはぺぺが起用されれば、ある程度大外に張らせて、持ち味である1on1の状況を生み出し攻略の糸口としたいです。

○North London is Red

間違いなくこのダービーは熱く、街の雌雄を決する戦いとなります。極東に住んでる日本人が何言ってるんだと思う人もいらっしゃることでしょう。しかしながら、1度現地でノースロンドンダービーを体験した身(2019/03/02)(1-1)からすると、本当に殺し合いレベルのバトルです。

交わる事のない両者がスタジアムで半年間の優越を決めます。現地の人達に「あなたにとってのダービーとは」と聞いたところ「勝利」「勝つしかない」「必勝」と目をギラギラさせながら話したことを今でも覚えています。

本来であれば卒業旅行として、このノースロンドンダービーを観戦するはずでした。コロナくたばれって感じです。このヨーロッパ旅行が最高に安くなり、比較的に行きやすいからです。

PLではここ4試合勝ちがなく、最後に勝ったのは2018/12/02(4-2)です。友達のスパーズサポーターからは嫌なほどマウントを取られてきました。この大学生活最後のダービーということで、コロナで断念したという思いでは一生忘れることはないでしょう。そのため、「勝利」という最高の思い出として記憶したいです。半年間のマウントを取るためにも「必勝」です。


スパーズ注目ポイント

○高速カウンター発動のためのプレッシング
○勝てば官軍負ければ賊軍の思想

○高速カウンター発動のための守備陣形

実際に、スパーズの前線3枚の破壊力はPLトップクラスであり、個々にフォーカスしても決定力、スピードはワールドクラスです。欠けているものといえば、気品、正々堂々さ、とかでしょうか

とはいえ、ローンバックで古巣に帰還したベイルはここ1ヶ月で最高のフォームを取り戻しています。レスター、バーンリー、オリンピアコスとアーセナルはビルドアップ時のクオリティに疑問符がついている状況が続いています。その弱みをモウリーニョが逃すはずがありません。高い位置からのプレッシングを好まず、自陣に誘き寄せてカウンターが伝家の宝刀です。

しかしながらこのゲームでは本来よりも高い位置からのプレッシングでビルドアップを制限することが予想されます。(ミドルサードのアーセナル側あたり)OMFにはお気に入りのエンドンベレを起用することで守備力を高められますし、50/50でのルーズボール回収にも定評があります。

アーセナルの菱形ビルドアップに対して頂点CMFのコースを消しながら、4−4−2のブロック(2はケインとエンドンベレ)を形成するはずです。おそらくOMFの選手に菱形の頂点CMFをマンマーク気味に監視させるはずです。RWG/LWGは深い位置まで戻しながらも逆サイドのWGにはカウンター時に備えさせるように少し高めの位置を取らせると予想します。

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もはや原則となっているCMFがハーフレーンのケアを徹底することで、4バックの弱点であるハーフレーンを攻略されてからのマークのズレを最小限に抑えます。

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LWGソン・フンミンはLWGながらも、CFケインがボールを収めたときには最前線に位置することが多く彼のスピードとダイブには要注意です。ヨーイドンをされると見ていて不安になります。


○勝てば官軍負ければ賊軍の思想

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悪役、ヒール、諸悪の根源、あらゆる悪名を欲しいままにしてきたモウリーニョが率いるスパーズです。勝てば勝つほどその悪名は彼の中では誇りに変化し、新たなモチベーションになってきたことでしょう。

彼らのやり方はアンチフットボールとも表現されることがあり、またダーティなファールも多いため、かなり相手チームから毛嫌いされています。たぶん、毛嫌いされても、相手は恐れられていると勘違いしているでしょう。

彼らのやり方にケチをつけるつもありはありませんが、見ていて楽しいのでしょうか。勝っている時期はそれで満足するかもしれませんが、最悪なのは勝てなくなってきた時です。今季は無観客であるが故に退屈なフットボールで負けても誰も直接的には批判できません。それが今の好成績に繋がっているかもしれませんね。まあ07−08以来タイトル取ってないので勝ちへの渇望から「勝てばいい」という心情なのかもしれません。

注目選手<アーセナル>

○#32 Smith Rowe スミス=ロウ
○#34 Granit Xhakaグラニト・ジャカ

○#32 Smith Rowe スミス=ロウ

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今季の彼はアーセナルにとっての救世主でした。停滞していた2列目に“動き”を生み出し、周囲を活性化させることに成功しました。

スタッツではなかなか現れにくいですが、試合中彼を注意深く目で追っていると、彼のフリーランのおかげで、繋がったパスや攻撃は何度もありました。特に、CBとSBの中間のスペース(エアポケット)に飛び込むランニングや、相手CMFの背後に走り込むことで相手の立ち位置をずらすランニングが効果的であり、手詰まりになった攻撃を間接的に前進させてくれます。

これまでOMFスミス=ロウが負傷していた際には、OMFではオーデゴーが起用されていましたが、自らのアクションがスミス=ロウに比べると少なくなり、足元でのボールの要求が多くなりがちでした。

今節のノースロンドンダービーではアーセナルがボールをコントロールし、スパーズがバスストップでカウンターを狙うという構図になるでしょう。その際に必要になるのは自らのフリーランで触媒のように周囲を活性化させながら、自分がボールを持っても違いを生み出せる“気が利く”選手であるOMFスミス=ロウでスタートさせて欲しいです。

アカデミー出身ということでNLDの重要性にはDNAレベルから叩き込まれているはずなので、熱いプレーにも期待です。

○#34 Granit Xhakaグラニト・ジャカ

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これまで彼のプレーが注目を浴びる際には高確率で“悪目立ち”するプレーでのことが多かったですが、年明けから最高のパフォーマンスを発揮しています。

前節vsバーンリー(1−1)の失態を差し引いてもお釣りがちゃんときます。あのミスはジャカ個人のミスではなく、チーム全体のミスであると個人的には思います。しかし、退場やポカなどメディア、他サポから格好のターゲットにされやすいCMFジャカだからこそ、必要以上にピックアップされているのだと思います。

アーセナルが採用している菱形のビルドアップでは主に、左下の位置を務めることが多く、そのボールを保持した前向き状態での選択肢の多さには目を見張るものがあります。

これまで得意であった中長距離のロングパスはもちろんのこと、自らドライブ(スペースにドリブルし前進させること)することで前進させるプレーも勇気を持って選択できるようになりました。

特に大きいのが、自ら角度を付け直して縦パスを出せるようになったことです。これまでコースは見えて、通れば大きなチャンスというパスを選択しがちでしたが、今季になり、目線や体の向きでサイドへのパスを相手に匂わせながら、最も危険な縦パスを“ズバっ”と通せるようになりました。その縦パスから一気にギアを上げ、チャンスにつなげました。

2019/09/02に行われたノースロンドンダービー(2−2)では、試合を壊しかねない2点目を与えるPKを献上したのはCMFジャカです(軽率なミスタックル)。ダービーでは血の気の多さがチームの原動力になることもあれば、空回りしてミスが多発することもあります。

しかしながら、そのような人間味溢れる漢CMFジャカにビッグマッチになればなるほど、期待してしまうのは贔屓心が強いからでしょうか。ダービー後の彼の雄叫びを聴きたいです。

注目選手<スパーズ>

○#5 Højbjerg ホイビュア
○#9 Gareth Bale ギャレス・ベイル

○#5 Højbjerg ホイビュア

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今季最高の補強と断言できるほどの活躍を見せているCMFホイビュアです。セインツ時代の彼の働きは素晴らしいものがあり、ハーゼンヒュッター監督が標榜するRBグループに近い“パワーフットボール”にとって完璧な人材でした。故にかなり好きな選手でしたが、スパーズに移籍したので無理です。移籍しなければ、、、と今でも思っています。

キャプテンシーを発揮しながら、相手の攻撃を未然に摘み取るタックルは圧巻です。ピッチを所狭しと走り回る走力も備えているため、12人を相手にしている気分になります。ボール奪取やタックルに成功したとしても、無難にフリーの選手に預けるパスが多い印象です。

キーパスや展開を大きく動かすプレーは苦手としているものの、しっかりと自身の存在意義を理解しており、無理に冒険をしません。それゆえにボール奪取後のカウンターのカウンター返しを喰らうことが少なく安定した守備につながっていると考えます。

この試合だけは持ち味を発揮せずに、ボールロストのターゲットにしたいところです。

○#9 Gareth Bale ギャレス・ベイル

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フットボーラーではなく、もはやゴルファーだとロンドンに帰還した際は揶揄されていましたが、それは今は昔です。驚異的な走力は度重なる筋肉系のトラブルにより、最盛期には見劣りしますが未だ健在です。代わって身体の強さが目立つようになり、長距離からの無回転シュートもアーセナルの脅威になりそうです。

問題は守備の時間が多くなることが予想されるため、守備時に穴にならないか、守備後の攻撃の際に違いを見せるだけのスタミナが残っているのか、という懸念点も存在します。しかしながら、ベンチにはRWGルーカス・モウラも控えているため、ベイルがだめであれば、モウリーニョ監督は、早くスイッチするかもしれません。

前回対戦では出番がなく、活躍はできませんでしたが、この試合では違いを見せる存在になりそうです。最後にスパーズがアーセナルのホーム・エミレーツスタジアムで勝利した際の先制点はこの人、ギャレス・ベイルでした。

ダービーでは印象的な活躍を見せる新旧コンビCFケイン&RWGベイルの2人どちらがスパーズの勝利に導けるでしょうか。まあ無理でしょうけども。

2021/03/14 25:30 Kick Off!!!

この試合を見て次の日学校、仕事と週が始まりまる人が多いためこのダービーが1週間のテンションを左右しそうです。

エミレーツでの無敗記録を更新することも、そうですが、ダービーは何がともあれ「勝利」が絶対条件です。熱く気持ちの見えるプレーを見せてほしいです。

vsオリンピアコス(3−1)から、摂取する機会が少ないですが、積極的に鶏🐔を食べてスパーズを叩きのめしましょう。食べすぎると、体内に毒が溜まり、調子が悪くなるので適量をオススメします。

それではこのへんで、、、

ばいころまる〜

North London is RED🔴⚪️ #COYG


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