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#子育て
不安定にさせ、解消する快感
「やりたいこと」がない子を考える(16)「わからないことがある」というのは人間にとって「不快」な経験です。
なぜならば、「わからない」と悩むことは自分の世界を揺るがす不安定なことだからです。
基本的に「わかること」のみで出来ていた自分の世界に、「わからないこと」という異物が侵入してくることにより、今までの安定した世界は崩壊し、不安定な状態に陥ります。
この状況下では、人間は「なんとかして安定を取り
生きがい 変わるものと変わらないもの
「やりたいこと」がない子を考える(13)「生きがい」は常に人生の中で変わっていきます。
僕は中学生の頃、サッカー選手を目指していました。
その頃の僕にとってはサッカーが「生きがい」だったのです。
しかし、今は教育が「生きがい」になっています。
そう、「生きがい」は人生の中で変化します。
現状、最も自分の心を昂らせてくれるものが「生きがい」と呼ばれているに過ぎず、「生きがい」は更新されていくものです
「生きがい」と「生きがい感」
「やりたいこと」がない子を考える (12)名著『生きがいについて』を書いた精神科医、神谷美恵子は生きがいを次の二つに分けています。
一つは、生きがいの対象になるもの。
例えば、サッカーとか、野球とか、ボランティアなどといった、自分の外にあるものです。
自分のエネルギーを注ぎ込む先、というとよりわかりやすくなるでしょうか。
普通、生きがいというとこちらを想像しがちです。
もう一つは、生きがいを感じ
「やりたい」を生み出すモノ
「やりたいこと」がない子を考える(9)
人生の転機となるような「カミナリに撃たれたような衝撃」とは「快感」に他なりませんが、その「快感」を感じるためには、前提に「不快」がなければいけない、というのがフロイトの主張です。
確かに、「カミナリに撃たれたような衝撃」を感じる時には、その前に悩んだり、苦しんだりと、かなりの「不快」がある感じがします。
その「不快」が大きければ大きいほど、解消されたときの「
僕が熱中した本当の理由
「やりたいこと」がない子を考える(8)
フロイトの「快感原則」で僕の例を考えてみましょう。
高校生の時、僕はある哲学書に出会い「僕の考えていたことが書いてある!」と興奮し、それが人生の転機になったと述べました。
しかし、実は僕が興奮した理由はそれだけではなかったことに、最近気付きました。
実はその時、ちょうど父親と喧嘩をしていてずっとイライラしていたのです。
父親は理屈っぽく、こちらが何か主張する
カミナリで撃たれたような衝撃
「やりたいこと」がない子を考える(4)
人間の意欲には「ちょっとしてみたい」という短期的な意欲から、「一生続けたい」という長期的な意欲まで様々なレベルがあります。
しかし、人間は最初から「一生続けたい」という長期的な意欲を持っているわけではありません。
誰でも最初にあるのは短期的な意欲だけです。
長期的な意欲は人生のどこかでポコっと生まれるのです。
だから長期的な意欲は生じるためのきっかけが必要で