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不安定にさせ、解消する快感

「やりたいこと」がない子を考える(16)

「わからないことがある」というのは人間にとって「不快」な経験です。
なぜならば、「わからない」と悩むことは自分の世界を揺るがす不安定なことだからです。
基本的に「わかること」のみで出来ていた自分の世界に、「わからないこと」という異物が侵入してくることにより、今までの安定した世界は崩壊し、不安定な状態に陥ります。
この状況下では、人間は「なんとかして安定を取り戻そう」と考えます。
そこで、難しい問題があったのならば安定を取り戻すために一生懸命に考えるわけです。
そうして問題を解くことができたのならば、「わからないコト」は自分の世界から消え去り、再び安定が訪れます。
これこそが、フロイトが「快感」と呼ぶものです。
「不安定にさせ、解消する」と「快感」が生じるのです。
実は、教育ではすでにこの方法が山ほど行われています。
具体的に見ていきましょう。

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